US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

アカデミー賞…

2007-02-26 14:57:46 | cinema
の中継を見ました。じーっと全部見てた訳ではないけど。
たくさんの人がブログ書いてるだろうけど、私もぼそっと感想。自分
メモ。

作品賞はLittle Miss Sunshineが取れればいいなーーーーって
思っていたけど、やはり、そんなことは起こらなかった。今年のThe
Departedも見ていないし、昨年のクラッシュ、その前のミリオン・
ダラー・ベイビー等等、毎年作品賞を取る作品は、私は見ていな
いのばっかりなんだ。見てるのは…2001年のグラディエーター、
2000年のアメリカン・ビューティ、その他90年代のは2,3見ている
けど、90年以前になると見たかどうかの記憶も怪しいし。
だから、今年も、私の見てないのが取ると思ってた。
(あ、今回の作品賞候補5つのうち、2つしか見てません…笑)

全部終わって、賞の一覧見ると、各作品に振り分けて受賞
させてる感じがして、なーんかつまらん…。その割りに、「Babel」
は音楽の賞しかもらえなかったけど…監督がしきりに映ったのに。
今年はずいぶんインターナショナルなアカデミー賞だねとか言ってた
わりに、外国人はノミネートされただけで何ももらえなかったね。
(衣装とか音楽とか外国映画賞とか以外は)イニャリトゥ監督に
監督賞あげれば良かったのに…。ぼそっ。

Little Miss Sunshineの途中で死体になってしまうじいちゃん
役だったAlan Arkinが助演男優賞もらえたのは良かったけど。

Boratも会場来なかったらしく、何ももらえなかったね。来てたら、
もらえてたような…?アカデミー会員の投票によるものっていうけど、
この賞のバラけ方は、何だか誰かが操作してる気がするぞ。

そういう訳で、アカデミー賞なんて信じてないけど、なぜか見ちゃった
私なのでした。

あ、ウィル・フェレルとジャック・ブラックの歌は面白かった!!
アビゲイルちゃんとウィル・スミスJrのプレゼンターもかわいかった。
あと最初のエレンの、普通はアカデミー賞を取るのが夢だけど、私は
アカデミー賞の司会をするのが子供の頃からの夢だったのよ…って
いう喋りも結構おもろかったと思います。

El Metodo (2005)

2007-02-23 15:56:15 | cinema
映画祭第2弾(これで終わりだけど)、アルゼンチン人のMarcelo Piñeyroって
監督は良く知らないが、エドゥアルド・ノリエガとナニワ・ニムリが出てる!私の
大好きな映画の一つ「オープン・ユア・アイズ」のコンビ。あと、脚本も「オープン・
ユア・アイズ」や「海を飛ぶ夢」などでアメナーバルと良い仕事をしてきたマテオ・
ヒルです。これは期待度大!

ところで作品の前に、映画祭について。こういった映画祭は日本でも同じだと
思うのですが、ボランティアの人の働きが結構多いんだと思う。会場の案内を
してる人たちとか、モギリの人たちとか、皆ボランティアです。だから、ちょっとくらい
仕切りが悪くても、文句は言うまい…って思う訳です。上映までも素人さんが
やってるのかどうかはわかりませんが、Il Caimanoのときはなかなか映画が
始まらなかった。そして、今回は、途中で映像が途切れた(笑)。まあ1分程度
で回復したので、大事には至りませんでしたが、一瞬どうなることかと思いました…。

映画祭、映画館の一つと、美術館のホールとあともう一つ劇場を使って上映
しています。Il Caimanoは映画館だったのですが、今回のEl Metodoはホール
でした。会場がフラットだ…。こちらの映画館はたいてい階段状になってるか、
そうでなくても空いているので、こっちに来てから、人の頭で映画が見えない
なんてことは1度もなかったんだけど、今回はちょっとまずい…。早めに会場に
いったので、とりあえず、前に誰も座っていないところに座ったけど、これは前に
背の高い人が座ったらまずいな、って思ってたのです。そしたら、カップルがやって
きて、まだたくさん席は空いているのに、男性の方が私の前に座る。これは邪魔
だよと思ったので、私は一つ横にずれました。私の後ろにはまだ人がいなかったし。
そして、映画が始まる直前、そのカップル、一つ横にずれたの。!?は!?!?
ちょっとは人のことも考えなさいよー、とかなりムカつきましたが、私は元の方向に
一つずれた(まだ横3つくらい空いていた、後ろに人、いたかもしれない。ごめん…
でも奴らが悪い!)えーと、人種差別とかに聞こえたら申し訳ないんだけど…、
今日の会場、お客の8割がたはスペイン語を解する人たち(主にメキシコ人?
その他ラテン系)だったの。このカップルも、そう。典型的なメキシコ人には見え
なかったけど(喋らなきゃ、アメリカ人に見える)、この、他人のことを考えない
行動は、アメリカ人はあんまりやらないことなので、やっぱり文化やお国柄の違い
かなあ~なんて思いました。単なるバカップルだったのかもしれないけど!
(その可能性が高い...ボソッ)

前置きが長くてすみません。
この映画、2005年の作品で、結構前のなんですが、日本でもまだ公開されて
いないみたい。作品の内容については、私が下手な説明するより、哀生龍さんの
ブログにどうぞ
…(勝手にリンクしてすみません)。
こんな入社試験は嫌だぞ…と思うような入社試験のお話です。殆ど最後まで、
オフィスの中での密室劇っていう感じでした。面白いんだけど、字幕が欠けて
全部見えないし(バカップルのもう一つ前の列の人の頭があって、10分の
1くらい字幕見えなかった)、全部理解は出来なかったです。細かい台詞が
多分すごく面白いんだと思うんですが。ネイティブの人たちはたくさんたくさん
笑っていたので…字幕に訳せてないところもあったと思うし。それでも、私にも
すごく面白かったし、最後、会場では拍手が起こってました。
フランス・スペイン・イギリスの特徴を言いあってサッカーボールを投げるゲームの
ところとか、もうほんと、台詞が早くて&3ヶ国語になって、着いていけなかった
けど、面白かった…。でも、こんな就職試験、やだよ~~~!!見てるだけなら
面白いけど(笑)。

ノリエガとナニワ・ニムリ、老けたなあ…と、思った。途中に、もう一人の女性
候補者を、「あんたは年寄りだからだめだよ」って感じで蹴落とす場面がある
んですが、ナニワ・ニムリだってそんな若くは見えず、ちょっと説得力に欠ける(笑)。
考えてみれば、「オープン・ユア・アイズ」はもう10年も前の映画なのだから、
彼らが老けるのも当然なのですが…。

やー、さすが、マテオ・ヒルの脚本、かなり面白かったと思います。スペイン語が
わかって、もっと理解出来たら最高だったけど…。俳優たちもみんな良かった
と思います。もし日本で公開されたら、かなりおすすめです。ていうかDVD
だと、じっくり字幕が読めて良いかも…?

追加:そうそう一つ書き忘れたけど、途中になぜか1曲日本語の曲が流れます。
っていう情報は、見る前にどなたかのブログで読んで知っていたので、
気付いたけど、知らなかったら気付かなかったかも。
あの曲は一体…?全然日本の曲である必然性のないシーンです。その方の
ブログ、見つけられなくなっちゃったのですが…。

Il Caimano (2006)

2007-02-20 16:36:27 | cinema
ナンニ・モレッティって日本ではあまり有名でないけど、イタリアでは
結構有名映画監督・・・らしいよ。私はイタリアの事情は全く知らない
ので、日本語になってる情報を鵜呑みにするしかないんだけど。
たまーにしか映画を作らない人なのだけど、私はかれこれ20年来の
ファンなのです。全部作品を見てるって訳でもないのだけれど。
今回、映画祭で彼の映画を上映するってのを見つけて見られたのは
ラッキーでした。

20年ほど前、最初に見た彼の映画「ジュリオの当惑」では当惑する
若い神父を自ら演じ、「エイプリル」では中年に差し掛かった映画監督、
「息子の部屋」では悩める精神科医を演じた。とにかく彼の映画には
彼自身が出てくることが多い。今回は、モレッティは主人公役ではないけど、
俳優の役で出てきます。お約束の、音痴な歌を披露してくれます。
そして、Silvio Orlando演ずる映画監督がモレッティ自身を投影した
キャラなのだと思う。彼はいつも、何だか苛立って、何かに怒ってる。
彼なりの正義を追及すると、そうなっちゃうんだ、みたいな。20年前から
そうだから、彼は一生そうなのかも。
今回、政治がテーマで、私はイタリアの政治を全く知らないので、
あんまり着いていけなかったんだけど。イタリアの首相を批判している
んですが…彼はもともと政治っぽい映画が多かったけど、今回この映画
を作ったせいで、結構迫害されちゃっているらしいです。そして、ますます
怒っちゃうんだろう…(笑)。
そういえば、彼の作品は一貫してインディーっぽいというか、商業主義に
乗った作品ってなかったような気がします。エンタメ目的で作ってない
ので、地味~ですが、相変わらずのモレッティの世界で、私は十分
楽しめました。

「ラブソングができるまで」Music and Lyrics (2007)

2007-02-19 14:11:55 | cinema
これこれ!楽しみにしてたのよ~。
ヒュー・グラントが80年代に大人気だったPopというバンドのメンバーという
設定のラブコメディ。共演はドリュー・バリモア。
いきなり、Pop(!が付いてたかな?)のビデオクリップで映画が始まります。
Popは多分デュラン・デュランとかa-haとかABCとかそこら辺りのバンドを
連想させる感じ。おバカなビデオが当時のっぽくて笑えます。
トリビアとして書いてあったけど、元ABCのマーティン・フライがヴォーカル
指導をしたんだとか。

Popは過去のものなのですが、主人公Alexは今も音楽で食べています。
ステート・フェアや同窓会とかの小さな舞台にドサ回りしたりして。今や
おばちゃんとなった、昔のファンの女性たちからは、今も黄色い声がかかります。
そんな中、今をときめくアイドルのCoraから、新曲作りを依頼されます。
たまたま、植木の水遣りに来ていたソフィー(ドリュー・バリモア)が作詞の
才能があることを見つけ、二人で曲を作ることに…。

映画はまあ、ラブコメなので、すっごーく面白いとかいうものではありません。
でも80年代を知っている年代の、洋楽好きだった人ならそこそこ楽しめる
かなーと思います。

アレックスの背の高いマネージャー役の人が、どっかで見たことあるなーと
思ったんだけど、Brad Garrettという俳優で、テレビ番組"Everybody
Loves Raymond"に出てる人なんだ…。この番組はあんまりマジマジ
見たことないのに、覚えていた自分にびっくり。

Cora役のHaley Bennettという人は全くの新人みたいです。おバカな
アイドル(ブリトニーとかパリス系)を上手く演じてたと思います。

"Music and Lyrics"っていうタイトルはストレートすぎてどうよ?って
思うのですが。日本公開時はもうちょっと気の効いたタイトルを考えて
欲しいです。
って書いて投稿した後、ちょっと検索したら、邦題はもう決まってて、
「ラブソングができるまで」っていうんだそうです。うん、この邦題の
方が、英語題よりはいいと思うよ…。

ハンニバル・ライジング (2007)

2007-02-16 16:26:59 | cinema
怖い映画はあんまり好きじゃないんですが(一部を除き)、この映画は
リス・エヴァンスが出てるってことで、ファンとしては見逃せない…。
「羊たちの沈黙」はすごいと思ったし、「ハンニバル」も結構良かった。
「レッド・ドラゴン」は見てないのだが。
で、この映画は、皆さんご存知、連続猟奇殺人鬼ハンニバル・レクター
博士がどうして、ああいう異常人格者になったかというところを描いた
映画です。

英語が公用語の国は全然舞台じゃないのに、皆英語をしゃべります。
最初の城(?ハンニバルの実家)のシーン、お母さんはじめ皆の英語が
とっても訛ってるのが、不自然…。全部英語でやるなら、聞き取りやすく
して欲しい…ぼそっ。あ、Rhysの英語も訛ってたと思います(わざと)。

ネタバレしないと、内容を書くのは難しいので、簡単に感想のみ。

リスはドイツ兵のリーダーの役で、ハンニバルの子供時代に一家を襲い、
その時の出来事がハンニバルの人格形成に大きく影響しています。
なので、結構重要な役。子供の時以外、出てこないのかと思いきや、
後半に出てきます。

えーと、リス以外の役では、Popil刑事役のDominic Westが良かった
です。この人全然知らなかったんだけど、結構テレビに出ているみたい?

あ、そうそう、コン・リーがレディ・ムラサキという日本人の役なんだけど、
何だかやってることがすごいです。仏壇を拝むような感じで、サムライの
よろい(?)とか刀とか祀ってあります。映画中、刀は殺人に使われるし、
うーん、私、日本人だけど、サムライ・刀の江戸時代以前の日本の
イメージ、好きじゃありません。すごくbrutalで気持ち悪いです…。

主演はガスパー・ウリエル、フランス人なんですね。不気味なハンニバル
役に結構合ってたかと思います。その後のレクターがアンソニー・ホプキンス
になると思うと、見た目は全然似ていないけど(笑)。

やっぱり、結構怖い映画でした

Notes on a Scandal (2006)

2007-02-12 14:16:58 | cinema
イギリス映画なので、聞き取りが惨敗で残念な思いをしました。
イギリス英語聞き取りのこつ、募集中(なんちゃって)。

バーバラ(ジュディ・デンチ)は孤独なベテラン女教師。ふとしたことから、
新任のシーバ(ケイト・ブランシェット)の秘密(15歳の生徒と関係を
持っていること)を知ってしまう。

というところは予告編で判ったんだけど、私はバーバラがレズビアン
なんだって設定には、気付いてなかったさ…。老女の孤独と嫉妬とか
がよく描けていて、なかなか面白かったと思います。

シーバの夫役で、ビル・ナイが出てきます。浮気相手の男の子に
「あれ、お父さん?」って言われてしまう年上夫の役。
シーバは元々パンク系(?)の娘だったみたいなんですが、若くして
結婚して、浮気相手と同じくらいの年の娘と、ダウン症の12歳の
息子がいます。何だか満たされてない毎日、っていう揺らぎ感が
なかなか良く表現出来てたよ。それにしても、中学生にポーッと
なっちゃうのはヤバイでしょう。
あ、中学生の役の子、かわいかったですよん。

バーバラも、隠れレズビアンだったり、実は過去にxxがあったり
(ネタばれから書かない)なかなか面白い役です。

ところで!ずーっと、ケイト・ブランシェットを見るたびに、あれー、
この人ってこんな感じだったっけ~??こんな細かったっけ~??
って思っていたのですが(Babelのときとか)、それは単に、
ケイト・ウィンスレットと混同していたのでした。そっか、ケイトちゃんが
2人いるのね。やっとわかったよ(笑)。しかも、CとKでつづりも違うし、
ブランシェットはオーストラリア人なんだね。今更気付いたよ

ボルベール<帰郷> Volver (2006)

2007-02-09 10:56:23 | cinema
アルモドバル監督の映画は特に好きでも嫌いでもないのですが、
ここ最近のは公開されるとつい見に行ってた。でも、今作、ペネロペ・
クルスが主演で他めぼしい俳優さんは出てないみたいだったので、
ま、いっかと思って見に行ってなかったの。ペネロペはあんまり好きでは
ないので…(女性でペネロペ好きって人はあまりいないと思うけど)。
でも、公開されたの去年なのに、まだ映画館でやってる。人気
なのかな~やっぱり見とこうかな~他の人のブログなどであらすじ
読むと、結構面白そうだし~ってことで、見に行きました。

アルモドバルものはいつも、ちょっと変わった展開のお話が多いので、
あらすじは書きません。今回も風変わりです。ありえないでしょ、
っていう展開だけど・・・さすがアルモドバルだ。
結構、良かったと思います。ペネロペも、英語の映画と違って、
不自然さがなくて、良い感じだったし、ペネロペの姉役に、「海を
飛ぶ夢」でロサ役だった、Lola Dueñas。彼女はこの映画でも
なかなか良かった。彼女の独特のブス可愛さ(笑)が好き。あと
ティーンエージャーの娘、変わったお母さんやらおばさんやら
出てくる、家族のお話なのです。
色使いがいつもながら派手で、きれいな映像が楽しめました。
映画の最後のクレジットのところのアニメみたいのも凝ってたよ。

ところでペネロペはトム・クルーズと結婚しなかったけど、結婚しても
しなくても、クルスとクルーズって苗字は似てたんだなあって
今更アホなことに気付いたのは私だけ?CruzとCruiseって書くと
ちょい違うけど、特にカタカナだと似てる…(笑)。

volverとはスペイン語でcoming backという意味らしく、
日本のタイトルは「ボルベール<帰郷>」、6月公開らしいです。
http://volver.gyao.jp/
↑まだ情報は載ってないみたいだけど。

★追加★
ところでもうすぐ年に1回の映画祭がやってきます。
去年は何も見に行かなかったけど、今年はこの映画祭に行ける
最後のチャンスになりそうなので、行こうかなと思ってます。
結構いろんなのやるみたいなのだけど、選ぶ基準が、知ってる
監督や俳優のものになってしまうので、最近あんまり外国映画を
見てない私は2~3しか選べず。きっと見逃しがたくさんあるん
だろーな…。とりあえず狙っているのがThe Method(Marcelo
Pineyro監督、ノリエガとかナニワ・イムリが出ている)と
The Caiman(ナンニ・モレッティ監督)。アキ・カウリスマキ
のとヴェルナー・ヘルツォークのもやるけど、それらは普通に
公開されるんではないかと…。

…こんな、遊んでる場合じゃないんだけどね(汗)。