US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

「べオウルフ/呪われし勇者」 Beowulf (2007)

2007-11-25 23:36:51 | cinema
日本でも結構話題らしい?この作品。ファンタジー系は私のタイプの
映画じゃないのですが、これはレイ・ウィンストンが主役ってことなので、
ちょっと見たいなと思ってました。最初数回予告編を見たときは、
映画館で見たにかかわらず、CGだって気が付いてなかったよ!!(爆)

これ、日本ではどういう形で上映されるのかな?私は、ただのCG作品
なんだろうと思っていたら、いくつかの映画館では3Gとして公開していて、
せっかくだから、それをやってる映画館に行きました。普通の映画料金に
2ドル50セント追加料金を払って、3Gメガネをもらいます。わくわく(笑)。
映画の前の、他の作品の予告編も3Gになってるのがありました。
3Gなんて、テーマパークのアトラクションとかでしか、見ることはなかったので、
映画でなんて、新鮮。チャチっぽいものの、やっぱり立体的に見えるので、
なかなか面白かったです。

お話は、まあヒーローものというか、怪物退治のお話ですね。この怪物
(グレンデル)が何となくかわいいのよ~。べオウルフ役のレイおじさんの
CGはレイおじさんに見えないけど(特に前半部の若いとき)、まあ
ご本人はきっと満足でしょう(笑)。I am Beowulf~!!って叫ぶあたり、
子供たちが真似しそうです。ちと、傲慢なキャラです。
アンジェリーナ・ジョリーはかなり本人に近いルックスだったと思います。
アンソニー・ホプキンスとジョン・マルコビッチは、映画が終わって名前が
出てくるまでわからなかったよ。
結末は意外な終わり方で、「ああ、男って奴は~どいつもこいつも(呆)」
って感想で終わります(笑)。
私は3G上映だったので、その分星1個分アップ、で、苦手なファンタジー
作品だけど、結構楽しめる感じでした。

「ノーカントリー」No Country for Old Men (2007)

2007-11-25 02:39:03 | cinema
コーエン兄弟監督の新作…に、ハビエル・バルデムという意外な取り
合わせ。

テキサスで溶接工をしているモス(ジョッシュ・ブロリン)は無人の砂漠で
狩りをしていると、数台の乗り捨てられた車と数人の死体&死にかけの
メキシコ人を見つける。現場には大量のヘロインと巨額のキャッシュが。
現金を持ち逃げしたモスだが、夜中に思い返し、死にかけの男に水を
運ぼうと現場に戻る。そして、執拗に殺し屋シュガー(ハビエル・バルデム)
に追われることになる。

途中まで、ジョッシュ・ブロリンが主役って感じなんだけど、結局全体の
主役は保安官役のトミー・リー・ジョーンズなのかな。しかしこの映画の
楽しみどころは、何と言っても、ハビエルです。空気ボンベみたいなのを
いつも持ち歩いていて、有無を言わせずボスっと人を殺してしまう。
不気味で、凄い役。ヘンな髪型と、彼の表情が最高です。

テキサスのメキシコ国境近くが舞台で、何となくウエスタンぽい雰囲気。
舞台は1980年なんですが。コーエン兄弟じゃなかったら、見に行かな
かったタイプの映画かな・・・。南部ものの映画って、英語の聞き取りが
かなり私には難しくて、他の人が笑ってるところ、わからなかったのがたく
さんありました。残念。でも、コーエン兄弟らしい、何となくとぼけた部分
とかは楽しめました。

ちなみに連休のせいか、超満員。映画館全体に人があふれてたけど、
特にこの映画は前の方までびっちり埋まってました。さすが、コーエン兄弟、
人気だね。

Lars and the Real Girl (2007)

2007-11-18 13:06:43 | cinema
なかなか良かった。ほのぼの系のコメディです。

とある小さな町で暮らすラース(ライアン・ゴズリング)は普通に仕事を
しているが、対人恐怖症気味で、一人で家に閉じこもっているので、
同じ敷地内に住む兄嫁(エミリー・モーティマー)から心配されていた。
そんなラースが、ある日突然、彼女が出来たと兄達の家に連れて来たが、
それは等身大の人形だった。人形ビアンカを本当に生きている人の
ように扱うラース、精神がおかしくなってしまったのか?と、兄(ポール・
シュナイダー)と兄嫁は戸惑いながらも、とりあえずラースを傷つけないように
振舞う。そして、翌日、医者に連れて行く…。

医者に連れて行って、車椅子に乗った人形とラースと家族が、他の人
と一緒に待合室で待ってるんですよ…おかしいでしょ?
それも、人形っていうか、ダッチワイフが、よりリアルっぽくなった感じの人形
なのですよ…。ちゃんと服も着せてあるんだけどさ。

私がこの映画好きだと思ったのは、私も人形に話しかけたりするタイプ
の人間だから(笑)。映画の中の同僚も、一人はフィギュア集めが
趣味だし、もう一人はテディベアをかわいがってます。テディが殺されて
(笑)、ラースが生き返らせる場面なんか、ものすごくかわいかったです。

小さな町なので、ラースの病気が知れ渡るのは早いんです。
でも、皆、彼を傷つけないように、協力してくれます。その辺のエピソード
たちも、面白く、かつ、ほんわか暖かかったです。
教会の人たちが中心なんだけど(ラースは毎週教会に通う優秀な信者)、
ビアンカ(人形)を連れてきたいと言ったらどうする?ってことになり、神様
だったら何ていうかな?って結論になります(=教会に連れて行ってOK 笑)。
で、日曜日には教会の人々に混じり、人形が座ってることに(笑)。

ライアン・ゴズリングって私にとっては初お目にかかる俳優さんだったけど、
なかなか良い味だしてました。あと、兄嫁役のエミリー・モーティマーが
かわいいです。
とても良い映画なので、ぜひ日本でも公開を。

オフィシャルサイト
http://www.larsandtherealgirl-themovie.com/

Into The Wild (2007)

2007-11-17 11:04:47 | cinema
これはあまり興味がなかったんですけど、見た人皆がすごい映画だと
言うので、まあ見ておかないとかな?と思って見に行きました。
ショーン・ペン監督。
ジョン・クラワカーという人の書いた「荒野へ」という本を元にした実話
です。わりとお金持ちの家に育ち、成績も優秀で大学を卒業した
クリス(エミール・ハーシュ)ですが、両親への反発と物質文明への反発
から、貯金は全てOxfamに寄付し、現金もカードも身分証明書も
全て捨て、家族から身を隠し、自然の中で生きることを選びます。
各地を放浪する間に、いろいろな人と知り合い、心を通わせたり。
2年間の放浪の後、最終目的地のアラスカに辿り着いた彼。

という感じで、過去とアラスカ時代とが行ったりきたりします。2時間
20分もある長い映画ですが、そんなに長くは感じなかったかも。
最後は悲劇で終わりますが、最終的に彼が辿り着いた考えに、
彼自身、人生に後悔はないんじゃないか、とある意味爽やかな
感動というか…(陳腐な言葉ですみません、ですが)。
実話とは言っても、そこら辺は実際本を読んだわけじゃないので、
彼が本当に何を考えていたのかは、わからないですが…。
(彼の書き残したノートを元にしてるんだと思うけど。)
物質文明を完全に捨てて、彼のように生きることは絶対不可能な
現代ですが、こういう生き方に憧れる人が結構いるだろうな~、
気持ちはわかります。私には自然の中で暮らすのは無理ですが…(笑)。

そういやこの前見たControlも、今回のこれも、亡くなった人に関する
伝記的映画だなあって。次回はコメディ見に行きます、きっと。

Bottle Rocket (1996)「アンソニーのハッピー・モーテル」

2007-11-17 10:30:41 | cinema
先日見た「ダージリン急行」が結構面白く、その中のオーウェン・ウィルソン
のキャラの特徴(itineraryにこだわる)はこの映画から来てるんだよーっていう
誰かのブログを読んで、ウェス・アンダーソン監督の映画を見直してみることに
した。
ひえ~、オーエン・ウィルソンってこんな感じだったのかあ…。今は結構2枚目
っぽい印象だけど、この頃って何だかヘン!(笑)髪型があんた軍の人?って
言われるようなミリタリーカットだし(笑)それに比べ、弟のルーク・ウィルソンは、
今の印象に近いです。そしてもう一人の主要登場人物である、ロバート・
マスグレイブって俳優さんは、他で見たことないよ…。その後売れなかったのか?
あと、オーウェンとルークの兄である、アンドリュー・ウィルソンも出てました。
彼は、あんまり他兄弟に似てないよね??

最近のウェス・アンダーソンの映画とはかなり違う感じだけど、どこかとぼけた
ところはこの頃からあって、軽いコメディとして楽しめました。ちょっとした脇役
の人たちが面白いし。(KumarとかRockyとかMr.Henryとか)
日本でもDVD出てるけど、この邦題はひどい…(苦笑)。しかし、フラット・
パックのファンが、昔のオーウェンとルークってこんなだったのかあ~って見るの
におすすめです。

Control (2007)

2007-11-11 13:25:27 | cinema
*今回のは最新ハリウッド映画評ではないですので、そっち系を
期待されてる方は読まないで下さいね(笑)*

はあ~~っ。何とも、感無量。何から書いたら良いんだろう。
この映画に関しては、あまりにも個人的な思い入れに関係するので、
正直あまり書きたくないかも。(恥ずかしいので 笑)
これの原作をね、昔買ったと思うんだけど、結局読まなかったので、
(読みこなせるだけの英語力がなかった…今もないだろう)
どんな内容か知らなかったんだよね。というか、イアン・カーティスという
人、私の人生にも大きな影響を与えてる人(大げさ?でも間接的に
そうなのよん…ろけんろーるchanged my lifeだから 笑)でありながら、
実際どんな人だったのか、全然知らなかった。
何と、映画のはじめではイアンは高校生!!なのだ。
Sam Riley、すごい演技をしてると思う。イアンになりきってる。
実際当時の彼らを見た訳じゃないので、どれほど似てるのかって
判断は出来ないけど、写真や残っている映像のイアンにとても似てる。
20数年前の(いや、30年前、か)実際の彼らを見てるみたいで、
ドキドキしながら、ものすごく入り込める映画でした。

イギリス版DVDは来年2月18日発売だそうなので、出たら買うかも。
聞き取れない箇所もあったし、どの人物がどの人なのか、わからない
場面もあったので…(マーティン・ハネット役がどこに出てきたのか不明)。

以下、自分用メモ
*変わった物干しがあるんだなーって思ってたら…。
*サマンサ・モートン、太ったなあ…人のことは言えないが。
*The KillersバージョンのShadowplay、結構好き。
*この映画の最後の字幕に結構たくさん日本人が出てきた。
*フッキー役Joe Andersonは意外と違和感なかったです。
ただ、ベース弾く姿勢がフッキーと違うけど。あと、イアン以外
のバンドメンバーは、脇役なので、彼らの人物像には全然触れられて
いません。ロブ・グレットンは結構キャラが描かれてる。
*映画が白黒であることに、気付いたのは半分くらい見た後(笑)。
そういえば、ジョイ・ディヴィジョンの写真って白黒が多い?よね。
アントン・コービン、映画は初監督ながら、なかなか凄い出来だと
思います。映像も良い!
*バーニー(役)がフレッド・ペリーのポロシャツを着てる場面が!(笑)
*イアンがステージに上がれなくて、替わりに歌ってブーイングを
浴びた人って誰なんですか???
*土曜の正午はじまりという、あまり人が来ないであろう上映なのに、
17~8人来てました。遅い回はもっと入っただろう。当地では今週から
だったので、待ってた人も多いのかも。

善き人のためのソナタ(2006)

2007-11-05 10:43:12 | cinema
これ、評判良い映画なのに、見逃していました。で、DVDで見てみたの。
最初、他の作業をしながら見ていたので(家で見るとこうだから、いけない)、
字幕をかなり取りこぼし、これ、良いかな??って思ったんだけど、今度は
別の作業をしながら(笑)もう一回最初から見ました。1回目でわからなかった
状況がかなり飲み込めたので、今度は良さが理解できた。
あ、ドイツ映画でドイツ語なので、字幕見ないと、全く理解できないのです…。
地味ながら、かなりじんわりくる映画です。ベルリンの壁が存在してた頃の
東ドイツのお話。主演の人がすごく良い。この主演のウルリッヒ・ミューエって
俳優さん、実際東ドイツ出身だそうで、今年癌で亡くなってしまったそうなん
ですが。
日本でもDVD出てますので、ご興味もたれた方はぜひ。良い映画です。
ちなみにアメリカでは題はThe Lives of Others、これはドイツ語原題の
直訳みたいです。日本題は、映画を見ながら、私だったらこの題にするよ
って思ってた題名が付けられてますね(笑)。

American Gangster (2007)

2007-11-05 10:41:27 | cinema
実在のギャングスター、フランク・ルーカスのことを描いた作品。
主演のギャング役にデンゼル・ワシントン、刑事役がラッセル・クロウ。
監督がリドリー・スコット。
imdbでは今のところかなり評判良いけど(星8個以上)、今週興行成績
トップだけど、私はあまり好きじゃなかった…。ていうか見てて、つまん
なかった。飽きてきたのになかなか終わらないし。予告は結構面白そうに
見えてたんだけどな。
マフィア系の映画が好きな人には良いのかも。私はこういうの好きじゃない
んだった…(汗)。
まあ、70年代頃のマフィアの独特の雰囲気とか、普段見れない
悪の世界とか貧しいNYのアパート(麻薬工場がある)とか、
そういう所は良かったかも。
デンゼル・ワシントンは真面目に見えるので、この役、どうなのかな、
実際のフランク・ルーカス(TVなんかにも出てるらしい)を知らないので
何とも言えません…。