US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

Borat (2006)

2006-11-21 11:34:40 | cinema
Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan
↑本当のタイトル。長くて、題名に入らないよ…。
これ、すごく面白いよ~ってことだったので、見に行ってみた。
おバカ映画。
平日1回目。お客さんは私の他に1人しかいない…。

カザフスタンのTVレポーターのBoratが、アメリカにやってきて、
偶然テレビで見て一目ぼれしたパメラ・アンダーソンと結婚しようと
NYからLAまで車で旅するロードムービー。

Boratのキャラは、とにかく、お下劣、強烈。差別ネタ、下ネタだらけ。
Boratを演じるのはサシャ・バロン・コーエンというユダヤ系イギリス人
のコメディアン。ちなみにAli Gも彼のキャラ。
彼の妹はカザフスタンで4番目に人気ある娼婦で、彼の弟は知恵遅れ
(retarded)でいつもセックスのことばかり考えている。
彼の奥さんは買ってきたときは可愛かったけど、そのうち声が太くなり、
うんぬん…とか。よく覚えてないけど、まーそういう感じ(笑)。
カザフスタンをあまりにバカにしているので、抗議が入ってるとか、
映画に出てくる、普通の人たちは、本当にBoratがカザフスタンから
出てきた人と思って反応しているとか。この人たちからも訴えられて
いるとか…いろいろ話題になっていますが、これって、どこまで演技で、
どこから本当に騙されてたんだろ?とか疑問だったので、一連の抗議や
裁判も、映画の話題を広めるための作戦と思えなくもない。←これって、
うがちすぎな見方??
Boratはユダヤ人が大嫌いなんだけど(銃の店に行って「ユダヤ人を
殺すには一番良い銃はどれ?」とか聞いちゃうくらい)コーエン自身が
ユダヤ人なので、このギャグをやっても許されるんじゃないか、とか、
他の人のブログとかには書いてあったけど、そういう問題ではないと思う
んだが。まあユダヤ人じゃない人がやるよりはマシかもしんないけど(笑)。
これも含めて、この映画で馬鹿にされている人たちに、別に悪意が
あってやってる訳じゃないみたいなので、まあいいんだけどね。
南西部(かな?)でキリスト教系政治集会に潜入する場面が、なかなか
すごかった。本当にああいうの、あるんだろうな~。ちょっと、怖っ。

すごく笑えるものと期待していったんだけど、爆笑するようなところは
私にはなかったなあ。でも、終始ニヤニヤはしていたけどね。
とにかく、強烈なので、素直に笑えないって感じかな…。
もし、あの人たちが本当にBoratに騙されていたなら、すごすぎるって
思った場面が、Boratにアメリカンジョークを教える先生の場面
("...not"って)とか、自動車運転を教える場面とか(先生がすごく
自然だった。Boratが「今の車に女が乗ってたよね~着いて行ったら、
sexy timeを過ごせるかな」とかって言うと、先生「そうは思わないよ。
女性にも誰とセックスするか選ぶ権利があるからね」って)、
あと、ロデオ大会の場面でBoratに「ひげを剃ったら、ユダヤ人や
中東の人に見えなくなって、イタリア人とかに見えるようになるから、
ここで馴染みやすいよ」って助言してたおじさんとか。
この人たちが、素でやってたとしたら、普通の人の言動が一番過激だ
ってことになるよね。特に最後のヤツ…すごい差別だよね。

最後の方で、何気にクマの頭が冷蔵庫に入ってる一瞬が、私としては
一番受けたかも…クマごめん。

日本で公開されるかは、わかんないけど、下品で過激なジョークが
お好きな方にはおすすめです。

Casino Royale (2006)

2006-11-21 02:20:45 | cinema
007シリーズ、特にファンじゃないのだが。
ダニエル・クレイグのジェームス・ボンド、結構評判が良いらしい。
ということで見てきました。
見る前は、彼ってどうなの?ボンドとしては、地味すぎないのかなあ?
って思ったけど、なかなかはまっていたと思います。
ちなみに私は「ミュンヘン」は見ていない…。この映画でダニエル、
好演だったそうで。
彼、かなり身体鍛えているんでしょうね~。筋肉がすごかった。

オープニング(のテーマ)はちょっと暗めのレトロポップで良い感じ。
わー、これはお金かかってそう…アクションがすごい。世界中
飛び回るし。
中で出てきた、モンテネグロって元ユーゴスラビアの一部なのか。
ヨーロッパらしく、きれいな所なのね~。
敵役のマッツ・ミケルセンという人は、デンマークの俳優さんなのだ
そうで、目から血の涙(?)と、何か不気味そうな感じが印象的。
ジェフェリー・ライトとかジュディ・デンチとかおなじみの俳優さん
たちも良かったし。
またしても、ちょっと長い映画だったけど、なかなか楽しめましたよ。
日本でももうすぐ(12月1日)公開です。

BABEL (2006)

2006-11-18 10:48:45 | cinema
「アモーレス・ペロス」「21グラム」のアレハンドロ・ゴンザレス・
イニャリトゥ監督の映画。カンヌ映画祭監督賞受賞してます。
これ、ずーっと見たかったんだ。やっと見れた。

いろいろ、謎が残る。というか、余韻が残る。もう1回見ると、
わかるかも…でも長いしもう見ないと思うけど。
同時進行していたように見えたけど、時間系列からいうと、実は
モロッコの事件が解決した頃に、メキシコと東京の一連の出来事が
起こるっていうことで良いのかな?
内容は、実はあんまりない。メッセージ性も、あんまりないと思う。
もしかしたら、ちょっとだけ、反アメリカ的なメッセージがあるのかな。
まあでも、3か所で起こったことが描かれてるって感じ。しかも3ヶ所の
出来事には殆ど関連性はない。
でも、結構見ごたえはありました。
ちょっとだけネタバレするかもしれません。あしからず。

日本の場面。東京が舞台で、おなじみの都会のイメージ。
聾唖の女子高生(菊池凛子)とその父親(役所広司)が描かれます。
24時間受付さんのいる、高級高層マンションにお住まいです。
菊池凛子の役はちょっと逝っちゃってるキャラなんだけど、ブスっ子
ぶりがなかなか親しみ持てる感じ。長めのぱっつん前髪が変(笑)。
東京の場面の始め、車の運転しながら手話すな~!と思った(笑)。
最後のメモには何が書いてあったのかが、気になります。謎々。
ちなみに出てくるクラブはWombでした(最後の字幕で確認)。
耳が聞こえないと、クラブに行っても、こんな風に感じるんだ~って
いうような場面はよく表現されてたと思う。

モロッコの場面は、モロッコ人の兄弟とその家族側、観光客ブラピと
ケイト・ブランシェット側の双方のストーリーがあります。
観光客側はわがままで見苦しいアメリカ人(フランス人とかもいた
けど)を体現してる感じ。
モロッコの兄弟の側も、子供に銃撃たせたり、あぶなっかしいってば。
兄弟、最後はちょっとかわいそうでした。

アメリカ~メキシコのお話に出てくる、子役の女の子が、ダコタ・
ファニングに似てる~と思ってたら、妹なんだそうです。なるほど。
ガエルたんはここに出てきますが、意外と大した役ではなくて、
彼のおばさんの家政婦さんがここの主役です。
今日は息子の結婚式なんだけど、子供たちの面倒見てくれる人が
見つからないので、家まで連れて行っちゃうことにした。
子供に、「おばちゃんの家遠いの?」「近くよ~」、っておいおい、
国境越えちゃったよ(笑)。

日本では3月公開だそうです。日本が舞台の1つってことで、結構
お客さん入るかも?結構長いし暗いしちょっと不条理かもしんないので、
気分悪い時には見ない方がいいかもです(笑)。

The Essential Mercury Rev他

2006-11-05 11:01:58 | music
ここ最近、なぜか、立て続けにMercury Rev関係のCDが発売された。
CDレビューなんて出来ないけど、まとめて入手したので、ちょっと
ひとり言…。


The Essential Mercury Rev: Stillness Breathes 1991-2006
これは普通に、2枚組みのベスト盤です。というか、CD1に入ってる
のが、ベスト盤で、CD2はB面曲みたいのを集めた感じかな?当然、
CD1に入ってる曲は殆ど知っている曲で、2の方は聞いたことないのが
多かったです。1に入ってる方で、Empire Stateという曲の音源が
欲しいな~って思っていたので、入ってて嬉しかったです。
この曲の最後の方の盛り上がり方、とっても楽しいのだ♪
これや、Something for Joeyなどは、以前の混沌としていたMercury Rev。
今の彼らとはかなり違うけど、私はどっちも好きなのよね。


Hello Blackbird a soundtrack by Mercury Rev
あれ?でも、映画のタイトルは"Bye Bye Blackbird"ていうみたいですけど。
これね。
http://imdb.com/title/tt0395488/
トレイラーと見た人の感想によると、何かとっても暗い映画らしい。
でも見てみたいな。
音楽は、まだ1回しか聞いてないけど、これがRevだと言われない限り、
気が付かないかな~って感じ。
DVD部分が少しあって、メーキングが入ってるというから、当然映画の
メーキングなんだろうと思ってみたら、違うの。Mercury Revがこの
映画に合わせた音楽を作るメーキングでした。でも、映像が白黒っぽく、
特殊加工されてて、雰囲気がある。グラスの反響音を使ってみてたり
とか、妙にアナログちっくな感じが面白かったです。
あと、Grasshopperが遊園地で遊んでる映像。何やねん、って感じです
が、これも画像が変わってて、流れてくる音楽と共に楽しめました。
このCDの変なところ。私はパソコンで聞いてるんだけど、CDを入れる
と、画面上にタイトルロゴが出てきて、ディスクを出しても消えないの。
画面真ん中に…う、うざい。再起動したら、さすがに消えました。
バグなんでしょうか?


Back to Mine Mercury Rev
Back to Mineってシリーズがあるらしく、「アーティストが自身の
ルーツとなる楽曲をコンパイルする」ものなんだと。
ということで、いろんなアーティストのちょっと古めの曲が入って
ます。私の知ってるのは、Spacemen 3の"Big City"くらい。あ、
Galaxie 500も知ってるか。どっちも懐かしいね。でも、この2曲は
このアルバムの中では新しい方の曲だと思う(笑)。
これもまだ1回しか聞いてないけど、ぼや~っと流しておくのには
良さそうです。Mercury Rev自身の曲も1曲だけ入ってます。
わりとスペイシーな、それこそサウンドトラック系の曲かな。
と思ってカバーを見たら、1996年に作られたものだそうで、Swedish
Space Programにdedicateされた曲なんだそうで。そりゃスペイシーだ(笑)。