US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

Milk (2008)

2008-12-29 11:17:53 | cinema
今年最後の映画かな。
imdbでも8点以上、rottentomatoeでもフレッシュ!ってなってたので、これは
見なきゃねって思ってた、Milk。やっと見てきたよ。
ハーヴェイ・ミルクのことは、全然知らなかった。70年代のサンフランシスコでゲイ公民権を
勝ち取るために戦った運動家のお話。今回、自らもゲイの、ガス・ヴァン・サントが映画
にしました。ミルク役はショーン・ペン。その他、ジョシュ・ブロリン、ジェームス・フランコ、
ディエゴ・ルナ、エミール・ハーシュなど出演。なかなか見ごたえがありました。
私の見た回は8割がた満席で、よく見えなかったけど、観客は年配者が多め。なぜなら、
70年代の実際の映像が出てきたりしたとき、受けてたりしたから。
最後にちらっと実際のミルクの写真が出たとき、あれ?ハビエル・バルデムに似ている・・・
と思った。要は鼻が大きめなのか(笑)。ショーン・ペンは、顔はあんまり似てはいないそう。
上に挙げた共演者で、ジョッシュ・ブロリンはストレートの役(ミルクを暗殺する敵対議員
ダン・ホワイト)だけど、他はみなゲイの役で、ショーン・ペンを含め、それぞれ仕草とかが
何ともかわいかった。
単に、嫌ゲイ派vsゲイ支持っていう構造で暗殺されのかと思ってたけど、そうでもなく、
ダン側の苦悩とかも理解できるように描かれていて、その辺が物語に厚みを増してたと
思います。

2008年に見た映画、お気に入りの10本

2008-12-25 12:27:19 | cinema
雪のため暇なので(笑)、今年見た映画を振り返ってみました。
10本も良いのあったかなあ?って思ったけど、一応ありました。

1位はダントツでBe Kind Rewind「僕らのミライへ逆回転」。
こんなツボにはまる映画はめったにない。大お気に入りです。

2位以下はジャンルごとで。っていっても2ジャンルしかないや(爆)。
「アクション」と「コメディ」の2ジャンルしかないハリウッド映画に
洗脳されてきています?私。

<<コメディ編>>
Tropic Thunder 
  さすが、構想何年?お金もかかってるし、キャストも豪華。
  ブラックな笑いだけど、すごく面白かったと思います。
  ベン・スティラーといえば、「ナイト・ミュージアム」の続編も楽しみ。
Forgetting Sarah Marshall
Role Models
Run Fatboy RunまたはStep BrothersまたはPinapple Express
(選べない・・・順不同)

あたりが今年見たコメディの中では優秀だったと思います。
ちょっと路線違いの番外ですが、Mamma Mia!も結構面白かったかも(笑)。

<<ドラマその他編>>
Synecdoche, New York これはもう一回見てみたい。すごく深みのある作品。
Slumdog Millionaire
Transsiberian
The Visitor
Nick & Norah's Infinite Playlist ロック好きにおすすめ

ロック好きにおすすめといえば、感想書いてないけど、先日dvdで見た、
日本でも公開中、Young@Heartも良かったです。じいちゃんばあちゃんの
歌う、あの曲この曲(クラッシュやら、ソニックユースやら)が頭について、
離れないよ(笑)。

てことで、10本より多いけど。まだ、年が変わるまで数日あるので、
さらにここに入るような、お気に入り映画を見つけられたら良いなー。


Yes Man (2008)

2008-12-25 11:25:31 | cinema
実はジム・キャリーってあんまり好きじゃない。なので、この映画もあまり見たく
ないなーと思ったけど、ちょっと妥協して、見に行った。雪のため、行動範囲が
限られてます・・・(汗)。
何にでもYESと言え、っていう新興宗教みたいなのに洗脳されて、それまで
NOばかりだった男が、生き方を変えていくっていうコメディ。
共演のズーイー・デシャネルがかわいー。テレンス・スタンプがそのyesの教祖
さまなんだけど、なかなかはまってました。
そこそこ笑えるし、まあ、暇つぶし程度には良いかな・・・。
音楽が、Eelsって出てたけど、どこに使われてたのかよくわからず。

Slumdog Millionaire (2008)

2008-12-22 02:36:01 | cinema
「トレインスポッティング」等のダニー・ボイル監督の新作。あちこちで評を読むと、かなり良い作品、
アカデミー賞の有力候補とのことでしたので、見てきました。
ダニー・ボイルだけど、舞台はインド。貧民層の少年ジャマールが「クイズ・ミリオネア」のインド版に出て、
正解を重ね、ミリオンまであと1問というところでその日の収録が終わる。教育を受けていないジャマール
が次々正解できるのはおかしいと詐欺を疑われ、警察に連れて行かれて拷問されるというところから
お話が始まります。
評判通り、なかなか良い映画。ジャマールの子供時代から、回想という形で描かれて、兄サリム、
孤児の少女ラティカとともに、最下層でどのように生き延びてきたか。どうなるんだろうってドキドキします。
階層社会、格差社会であるインドの現実も見せ付けられます。でも、そこはさすがダニー・ボイル。
暗くはないんだよね。不思議な躍動感があるのは、「トレインスポッティング」と共通してます。
主人公は細めの少年で、従来のインド映画のヒーローとは違いますが、インド風のビートの効いた
音楽がたくさん使われていて、最後(エンドロール)では大勢で踊るシーンまであり、インド映画
風味もたっぷり。

ところで「ミリオネア」(Who Wants to be a Millionaire)といえば、この前DVDでみたフランス映画
「ぼくの大切なともだち」(パトリス・ルコント監督)にも出てきたの。みんな知ってるし(世界的に)、
映画にしやすい題材ではあるのかな?

あ、あと一つ、ジャマールの苗字はマリックっていうので、警察で取り調べのとき、「ミスター・マリック」
って言われていたのが、日本人としては笑えるポイント(笑)。

「オーストラリア」 Australia (2008)

2008-12-08 12:11:57 | cinema
「ロミオ+ジュリエット」「ムーランルージュ」等の監督、バズ・ラーマンの、オーストラリアを舞台にした、
国を挙げての超大作です。二コール・キッドマンが主演、共演にヒュー・ジャックマン。
いやー、予想はしてたものの、長い。2時間半超えてました。でもなかなか見ごたえあったと思います。
時代は第二次世界大戦の前なので、私はあんまり知らなかった、アボリジニの隔離政策などが
描かれています。(そうそう、この映画では日本人は敵です。かの地を爆撃するからね。)

今回、久しぶりに観客席の年齢層がすごく高くてびっくり。50代以上くらいの人が多かったです。
10代~20代の人って母娘で来てた娘さんくらいしかいなかったよ・・・。
あと、私には聞き取りがちょっと辛かったです。子供の台詞とかが聞き取れない・・・(涙)。
最初、ヒュー・ジャックマンの役にラッセル・クロウがキャスティングされてたそうですが、ギャラの低さに
断ったんだそう。それでよかったと思うよ、私はラッセル苦手、ヒュー・ジャックマンの方が好き。
二コールは相変わらずきれい。私と同じくらいの年とは思えないわ~(自爆)。

この映画、日本でも来年2月に公開決まってるそうです。笑える場面も多々あって、普段は大作
ものってあまり好きじゃない私でも楽しめたので、わりとおすすめ。

http://movies.foxjapan.com/australia/

Synecdoche, New York (2008)

2008-12-01 11:02:08 | cinema
予告編を見て、かなり風変わりだけど、もしかしたら面白そうかも?って思い、
楽しみにしてた映画。「エターナル・サンシャイン~」等のチャーリー・カウフマン
の初監督作品です。
主演はフィリップ・シーモア・ホフマン。劇作家の役です。彼を取り巻く女優陣が
豪華。サマンサ・モートン、キャサリン・キーナー、ミシェル・ウィリアムス、
ホープ・デイビス、ダイアン・ウィースト、エミリー・ワトソンなど。
話の内容は説明できないのでこちらで(手抜き 笑)
http://www.afpbb.com/article/entertainment/movie/2395309/2961901

期待を裏切らず、風変わりな作風で、最初の20分くらいはちょっと
退屈だな~って思ったのですが、中盤~後半入り込めて、すごく面白いと
思いました。現実と幻想、現実と劇中の人物がごっちゃになって、なかなか
面白い脚本です。ホフマンが孤独で病的で変わり者の主人公をすごく上手く
演じてました。脇役も皆、上手い。
観客を選ぶタイプの映画だと思うので(好きか嫌いか、はっきりしそう)、こういうのが
好きな方にはおすすめ映画です。(当然日本でも公開あるでしょう。ミニ・
シアター系だけど。)

オフィシャルサイト
http://www.sonyclassics.com/synecdocheny/