US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

A History of Violence (2005)

2005-10-29 10:35:32 | cinema
物騒なタイトルだなあ~と思ったけど、デヴィッド・クローネンバーグ
監督の映画なのでした。クローネンバーグは特に好きという訳では
ないけど、結構刺激的で変わった映画を撮る人だよね・・・。なので、
見に行ってみた。今週は他に新作で見たいのが何個かあったけど、それは
また機会があるだろうということで・・・。

田舎町の平凡なダイナーに、ある日暴力的な客がやって来た。従業員を
殺そうとしているのを見かね、オーナーのトム(ヴィゴ・モーテンセン)
は彼らの銃を取り上げ、殺してしまう。正当防衛なので、トムはヒーロー
としてテレビニュースなどで話題になる。それを見て、彼の過去を知って
いるらしい人が、彼のダイナーを訪れる。

はじめの部分の、殺伐としていること。最初の部分だから、ネタバレで
書いてしまうけど、2人の男が、古びた看板の建物の前で「疲れたな」
「朝8時なのにもう暑い」とか言いながら、ウダウダしている。
1人が中に戻り、かなり経ってから、戻ってくる。水がなかったので、
中のクーラーに行って水を足して来い、って言われ、外で待ってた男が
中に入っていくと、モーテルの受付(ここまで、モーテルってわからな
かったんだけど)で2人が血を流して死んでいる。男はそれには反応せず、
クーラーの水を足していたら、バックルームから、少女がおびえながら
こっちを見ている。当然、少女も撃ち殺される。
という感じで、かなり殺伐としてるのだ。映画としては良いシーンだと
思ったけど。

しかし、映画全体としては、ちょっと話の辻褄が合わないような気が
するのだ。主人公の名前のこととか、過去のことを警察が調べてもなぜ
わからなかったのか、ちゃんと、説明がされてなかった気がするの。私が
聞き漏らした可能性もあるけど、ちょっとおかしい。
そして、最後も、結局どうなるのか?あんなに人が死んでるんだから、
ただの家庭人に戻れる訳がないと思うんだけど・・・。
あと、この映画の中のセックスシーンは、何の意味があったのかなあ。
殺伐感と暴力感をかもしだすためかなあ?うーん。

ちなみに、今回は、インディアナあたりと、フィラデルフィアが映画の
舞台でした。

Inspiral Carpets?みたいな勘違いだらけ

2005-10-28 15:41:33 | music
いつだったかな、多分2~4ヶ月前くらい、街角で聞こえてきた曲。
ああこんなところで、Inspiral Carpetsが聞こえてくるなんて。
って思ったんだ。
しか~し、それはInspiral Carpetsなんかじゃなかったのね。
それまでもラジオなどで聴いたことがあったはずだけど、きっと
その度、Inspiralだって思い込んでいたかもしれない。
The Caesarsの"Jerk It Out"という曲なのでした。オルガンの
音が、Inspiral Carpets っぽくない??そう思ったのは私だけじゃ
ないと見えて、両バンドの名前でググってみると、そのような
レビューがたくさん出てきた~。
街角で、「あ、Inspiralだ、懐かしい~」と思ったのは、あながち間違い
ではなかったようで。

それから、今さっきlast fm聞いてて、Delaysの曲がかかったんですが、
(Wanderlustっていう曲、気に入った)、女声ボーカルだと思ったのですが、
バンドのホームページを見るとボーカルが男なんですが…え゛~あれは
男の声なの??
何かまた勘違いしてますかね~私。

最近ライブに行ってないので、音楽ネタがないよ~っ。
多分今年はもうライブに行かないと思います。今週の、The Go! Team
に行きたかったけど、月曜日だし、場所も悪くて行けなかったし。
そういう訳で、当分音楽ネタが多分ありません…。

ロンドンチューブ

2005-10-26 14:00:31 | etc
ロンドンの地下鉄料金が初乗り3ポンドになるんですと!
1ポンドって200円くらいだよね?てーことは、600円か・・・。
これはあまりにも、ぼったくりではないかい?
それでも皆地下鉄に乗るんだから、お金持ちだな、ロンドン人(笑)。
前から、イギリスは物価高いから、もう行けないもんね~って
思っていたけど・・・。
あと、片道と往復があんまり変わらないという、イギリスの料金
システムは不思議だったけど・・・。

私がロンドンに長くいたのはもう10年以上前なのだけど、あの頃、
地下鉄がいくらだったかなんて、もちろん覚えていない。
パスがエリア制で地下鉄にもバスにも使えるし、こりゃ~東京より
便利で安上がり、と思ってたんだけど。今よりずっと円高だったし。
私の住んでたとこは確かギリギリゾーン2にあって、ゾーン1,2
のパスで結構どこでも行けたんで、便利だったし。

あんまり値上げすると、観光客と語学留学生はロンドンに行かなく
なるよっ、と思うのでした。

ちなみに今住んでるところには、マンチェスターのメトロリンクの
ような電車(っつーかトラム、郊外に出ると、電車って感じになる)がある。
路線の少なさも、似てると思う。
まあマンチェには、他にも電車(BRとかの)があるけど、
こっちはないけど・・・あんまり皆乗らないアムトラックしか。
こっちも、1年に2回も、値上げした でもロンドンよりは
全然安いけど・・・。どこまで乗ってもいい切符で1.80ドル。
バスと電車、共通でどれでも乗れる。
今のところ、ダウンタウン内はタダ・・・そのうちこれはなくなりそう。
どっちにしても、タダの範囲=歩いても行けるくらい
の範囲、なのですが。

Thumbsucker (2005)

2005-10-22 09:37:21 | cinema
これも「サンダンスで話題」「内省型、sensitive teenager、自己発見、家族」
系映画なのでした。
高校生のジャスティン(Lou Pucci)は、親指しゃぶりが止められない。
止められるまでの、彼の成長の過程を描いた映画です。学校のディベート
クラブの先生としてヴィンス・ボーン、矯正歯科医としてキアヌ・リーブス
などが出てきます。ちなみに、キアヌの役は、すごく怪しい。笑えます。
ルー・プッチはちょっと出っ歯気味だけど、わりとかわいい顔立ち。
こういう高校生って、実際にいる、いる、っていう感じのタイプの子。
お母さん役のティルダ・スゥイントンが良かった。ジャスティンと何となく
顔立ちも、透き通るような肌の白さも似てて、ほんとに親子っぽく見えたし。
ジャスティンだけじゃなくて、両親も何となく心の中に問題を抱えていて、
家族がギクシャクしてるの。弟はまだ小さいし、のほほんとしてるけど。
そういうとき、お母さんは庭で、煙草を吸う、ってシーンはImaginary
Heroesと一緒だ~と思った。結構喫煙者が多いんですかね、アメリカの40代
50代くらいの女性って?それとも、これって映画だけ?
ヴィンス・ボーンも相変わらず、怪演。薄毛を気にする、ディベートの先生役、
合っている(笑)。あと、俳優役で出てくるBenjamin Brattって人も、良かった。

Imaginary Heroesと違って、この映画は誰も死ぬこともなく、最後はかなり、
めでたしめでたしで、終わります。(ネタバレだけど)ジャスティンは
大学に行くことになるのだけど、私立なので、授業料とか払えるんかしら、
と心配してしまったよ(笑)、この家、そんなにお金持ちにも見えなかった
し、ジャスティンの成績は大学の基準より下だから、奨学金とかもすぐは
もらえないだろうし。おかあさんが結構稼いでそうだから、大丈夫なのかな。
(まったく、余計な心配~笑)

最近、アメリカの映画は見るときに、どこで撮られたものなのかな~って
気になって、いつもチェックしてるのですが、今回、最後まで、どこが
舞台なのか、はっきりしなかった。芸能人が行くドラッグ・リハビリ施設
があるのだから、カリフォルニア、ハリウッド近郊なのかな~?とは
思っていたんだけど。でも実は最後のクレジットを見ると、撮影は私の
住んでる近くだったみたい。全然気が付かなかった。

ちなみに、この映画、公開されてから1ヶ月以上経ってます。チェックが
甘いので、こういう自分向きの映画(?)も見逃しがち。どこか、こういう
の(independent系?)を紹介してるサイトで良いのはないかなあ~。
そして、平日の昼間第一回目だったので、何と、他に見てる人がいなかった!
1人で行ったので、まさに、私お一人様で貸切でした。これは初めてかも。

あと、この映画で外せないのが、音楽。数曲、エリオット・スミスの曲が
使われていて、そのほかのシーンは全部ポリフォニック・スプレーの音楽
が使われています。ポリフォニック・スプレーって、名前は聞いたこと
あったけど、全然聴いたことなかった。聴いてみると、ちょっとMercury
RevやFlaming Lipsなどに通じるところもあって、結構気に入りました。
この映画にも、合ってたと思う。効果的でした。エリオットの曲はもちろん、
こういう映画にはぴったりだしね。ちなみに監督マイク・ミルズとお友達
だったらしいです。そういえば、エリオット、亡くなってちょうど2年らしい
です。当時は私、音楽情報に疎かった時期なので、亡くなったことも
知らなかったけども…曲は結構好きです。

ThumbsuckerのHP

Me and You and Everyone We Know (2005)

2005-10-15 16:22:42 | cinema
タイトルが変わってるし、気になっていたけど、公開時に見逃していました。
学校のタダ映画館でやってくれたので、見に行ってみた。
やっぱり私の英語聞き取り力では、着いていけないところがありました
が、でもわかる範囲だけでも、結構良い映画だった。

あらすじ:
クリスティーンは老人用タクシーの運転手をしているが、ビデオアーティスト
でもあり、アパートの自室でデモを作り、美術団体に送ったりしているが、
なかなか認めてもらえない。
デパートの靴売り場勤務のリチャードは、妻が家を出て行こうとしている。
子供2人は、彼のところに残っている。やりきれない気持ちになったリチャード
は、庭で自分の左手にライターのオイルをかけ、火をつけてしまう。
ある日クリスティーンは客の老人と共に、彼のスニーカーを買いに、靴売り場
を訪ねる。

…説明になってないなあ。
この淋しい2人を中心に、クリスティーンの客の老人、リチャードの子供2人、
妻、近所の人々数人をからめて、お話は展開します。周りの人たちがいちいち
結構面白く、印象的なんです。
息子、見たとこ12~3歳なんだけど、ネット中毒っぽい。アスキーアート
っていうのかな、よく2ちゃんねるに貼ってあるようなやつを作ったり、
エロチャットをしたり。その弟、6~7歳?もお兄ちゃんの影響を受けて、
子供のくせに…って場面が。))<>(( これ何でしょう?!
近所の女の子、11歳くらい?はお嫁に行くときに持っていくチェストを用意
してて、中には調理道具などがいっぱい入ってる。この子の表情が、良い。
近所の1人暮らしの男(30歳くらい?)、なぜか女子中学生2人に気に入ら
れて、部屋を覗かれたりしている。中学生は「私たち17歳と18歳なの~」と
嘘を言っている。
などなどの登場人物たちが、me and you and everyone we knowなのです。

私も、生き方が不器用な人間なので、結構登場人物たちの気持ちがわかったり
した。さらっとしているけど、内省的な映画です。

最初、FilmFourと出てたんで、イギリス映画?と思ったけど、舞台はアメリカ
でした。カンヌとか、いろんな映画祭で賞をもらったりしているみたい。
クリスティーン役のMiranda Julyが監督でもあります。彼女の映画、っていう
感じですね。
音楽というか、効果音の使い方もなかなか良かったです。
ホームページがあったので、貼っておきます。
Me and You and Everyone We Know ホームページ

Wallace & Gromit -The Curse of the Were-Rabbit

2005-10-10 12:24:44 | cinema
このところ、ちょっと忙しくてネタがなくて書けませんでしたが、
ウォレス&グロミット、見に行ってきたよ~!
って言っても、書くことは「グロミットかわい~~~~~!!」
に尽きるんだけども(笑)。一言も話さずに(吠えもせず)、
目としぐさで訴えかける奴のかわいいこと!
自分の育てた野菜をなでなでして、毛布をかけて眠らせてるところとか・・・。

他にも今回いっぱい出てくるウサギの集団もかわいかったし、
グロミットの敵?のブル犬(名前忘れた)も面白かったし。
さすが、クレイアニメ、よく見ると人形の表面に小さなキズがあったり
するのを見ると、本当に動かしながら作ってるんだな~って、感心。
良く出来てます。
あと今回はドリームワークス配給ながら、コテコテのイギリス風は
そのままです。英語も聞き取りにくかった(涙)。
ちなみにやっぱり、こんな映画を見に来るのは100%近く子供連れ
で、大人のみの集団はいませんでした。夜だから空いてたし。
日本だとウォレス&グロミットは結構大人にも人気がありそうだと
思うんだけど、違うかな?日本人はかわいいものが大好きだもんね。
(←それは私)
UKのWallace & Gromitの映画のサイト