Prisoners (2013)

予告編から期待していた映画。
ちょっと怖くてホラーっぽいけど、ホラーではなくサスペンスです。
ペンシルバニアの田舎町の感謝祭の日。友達一家にお邪魔して感謝祭の食事、そのあと
まったりしていたら、近所に出かけて行った娘と友達一家の娘が帰ってこない。
探してもどこにもいない。近所に停まっていた不審なキャンピングカーに連れ去られたのでは
ないか、ということになる。警察官ロキ（ジェイク・ギレンホール）がキャンピングカーを見つけるが、
運転手のアレックス（ポール・ダノ）は少し頭の弱い男で、少女たちを知らないと言い張る。
車の中にも何も証拠を見つけられず、仕方なく開放することに。娘の父親（ヒュー・ジャックマン）
はアレックスを拉致監禁し、娘の居場所を吐かせようとするが…。

最後まで見て、ちょっとだけわからないところがあるけど、すごく面白かった。
ネタバレになるので詳しくは書かないけど、途中で出てくる第二の容疑者とか、その家にある箱とか、
ロキが捜査中に地下室で見つけるあるものとか、最後がちゃんと繋がっているところが良い。
後、ちょうど雪が降り始めて冬がはじまるこの時期の風景、寒々しい住宅地の感じとかが
映画によくありがちな豪華な家に明るい住宅地っていうのと違ってて、現実的で良かった。
主人公の家はごく質素な感じで、友達の家はちょっとお金がありそうみたいなのも、リアルでした。
ジェイク・ギレンホールが良かったよー。警官がどこの現場にも一人で出かけていくところ、ヘルプを
待たないところはちょっと現実的ではないかなあって思ったけど。

The World's End (2013)

サイモン・ペグ主演のSFコメディ。
個人的にすごく気に入りました。使われてる音楽がツボだったので・・・。
Primal ScreamのLoadedが最大のテーマ曲。

Just what is it that you want to do?
We wanna be free
We wanna be free to do what we wanna do
And we wanna get loaded
And we wanna have a good time
That's what we're gonna do

っていうのが40過ぎた主人公ギャリ―・キング（ペグ）のやりたいことです。
この曲が流行っていた1990年代初頭、高校を卒業する頃、仲間５人で市内の12件のパブを
飲み歩いた。途中でいろいろあって最後までたどり着けなかったんですが、
20数年後、最後までやってみたい。ってことで仲間に連絡しました。
当然仲間は大人になっていて、家族があって、ちゃんとした仕事があって。
今でもうだつの上がらない、大人になり切れてない（Sisters of MercyのTシャツを着ている…
90年そのまま！）、そして実はアル中シングルのギャリ―とは違います。でも何とか説得して
故郷の町ニュートン・ヘヴン（架空？）に５人集まります。
さあ今度こそ、12件のパブを回れるのか？

しかし途中からお話がSF化・・・。

最初の方で、５人が車で聞いてるテープ（カセット！）がSoup Dragonsとかね。
その頃のブリットポップ、マッドチェスター系が次々流れてくるの。
サウンドトラックは下記の曲たちだそう。（実際映画に出てこない曲もあるけど）
今40＋（サイモン・ペグと同世代）で90年当時UK洋楽が好きだった人(そんな人はあんまり
いないと思うけど）は気に入ると思います、この映画。

01 Primal Scream – Loaded
02 Blur – There’s No Other Way
03 I Put This On A Tape For You
04 Soup Dragons – I’m Free
05 Happy Mondays – Step On
06 Was The Music Too Loud
07 Suede – So Young
08 Beautiful South – Old Red Eyes Is Back
09 A Humble Taproom
10 James – Come Home
11 Pulp – Do You Remember The First Time
12 Welcome
13 Teenage Fanclub – What You Do To Me
14 The Stone Roses – Fools Gold
15 Soul II Soul – Get A Life
16 We Have Changed
17 Inspiral Carpets – This Is How It Feels
18 The Doors – Alabama Song (Whisky Bar)
19 Definition Of Sound – Wear Your Love Like Heaven
20 This Is What The Kids Want
21 Kylie Minogue – Step Back In Time
22 St Etienne – Join Our Club
23 The Sundays – Here’s Where The Story Ends
24 I Hate This Town
25 Silver Bullet – 20 Seconds To Comply (The World’s End Bomb Squad Mix Re – Edit)
26 The Sisters Of Mercy – This Corrosion
27 The Housemartins – Happy Hour
28 Let’s Boo Boo

話がSF化していくにつれ、映画としての面白味はなくなっていくような気はしたんだけど、
最後の方ではアンディ（ニック・フロスト）がギャリ―との確執を克服して、仲良くなって
敵と戦うところとか、良かったです。
あー楽しかった（笑）。サイモン・ペグが最高に可愛い（笑）。

追記：上に引用したプライマルのLoadedの冒頭のセリフって誰が言ってるんだろ？って
ふと疑問に思って検索したら、Peter Fondaの映画のセリフをAndrew Weatherallがサンプリング
したものだそう。ほほう。知らなかったわ。

The Conjuring (2013)

長らくほったらかしてあったブログですが、久々に紹介したい映画に出会いました。
初めに予告編を見たのは４－５か月前だと思いますが、そのときから、怖そうで、長いこと公開を待ってた映画。
怖い予告編はこちら。


ジェームス・ワン監督の映画、以前はそれほど興味はなかったんだけど、この予告編見て自分の中のブームが到来、
Insidious, Dead Silence, Death Sentenceを続けてDVDで見ました。（Dead Silenceは前に見たことあったはず。
このブログにも載ってるだろう）
私は特にホラー映画のファンではなくて、ホラーの予告編も本編も、怖いけど、笑いながら見る方です。
なので、本気で怖がってはいないです。ほとんどの場合。
ジェームス・ワンの映画は好きです。何だか作りこんであって、独特のスタイルがあって楽しい。

この映画、あらすじは、５人姉妹と両親が築300年の古い農家に引っ越してきた。
犬は家になぜか入りたがらなかったので、外に一晩放置しておいたら、翌朝なぜか死んでいた。
親子がかくれんぼをしていたら誰もいないはずの所から手をたたく音が聞こえたり、誰かが寝ている女の子の足を引っ張ったり、
全ての時計が夜中の３時７分で止まったり、不思議なことが起き始める。

期待が大きすぎると、こけることもあるけど、この映画、予想を裏切らず面白かった！
予告には出てこない、人形とかオルゴールとか、いろいろ隠れ場所がある家とか、怖面白いです。
特に人形の場面はとってもジェームス・ワンらしくて、怖いです。
人形が赤いクレヨンでmiss me?って書くんだよ（笑）。

家に人の良さそうな調査チームがやってくるところとかもジェームス・ワンの映画らしい（笑）。
この映画はSawとかと違って、血が出たりする場面はあまりないので、その辺は安心です。
虫がたくさん出てくるとかもない（私はそういうのは嫌）。

そして、これ、実話に基づいているそうで、怖いアナベル人形は実在するし（見た感じ違う人形だけど）
実際の姉妹のインタビューとかもyoutubeとかで見れます。映画見た後、いろいろ実話の部分を探しちゃいました。

霊媒師（？いわゆるゴーストバスターズ）がPatrick Wilson(Insidiousにも出てた）と Vera Farmiga(Bates MotelのNorma役）
であと家族のお母さんのLili Taylor、皆なかなか演技上手い。
そういう出演陣で、一見地味だけど、私と同様に期待してた人がかなり多かったみたいで、初週興行収入第一位行きました。
９月にはInsidious2が公開されるので、そっちもとても楽しみ。

Cloud Atlas (2012)

予告編を見たときふうん？トムハンクス？変な映画。って思ったのだけど、予告編に出てたアジア人の女優、
これ誰だっけ？と思い調べたら、私が好きなボン・ジュノ監督の映画に出てたあの子じゃないですか。
べ・ドゥナっていうのねー。で、やっぱこの映画見てみたいかもって思って見てみました。
マトリックスのウォシャウスキー兄弟とラン・ローラ・ランのトム・ティクヴァが監督。
ヒューゴ・ウィービングも好きだし。一人の俳優に４－５役が振られてるのを見ただけで、わかりにくいんだろうなって
思っていたけど、でも好奇心で。
やはりかなり解りにくいけど、３時間飽きずに見れました。最後の方は結構感動したし。
べ・ドゥナは（メインの役は）未来のアンドロイドの役なんだけど、すごく良かったです。
正直、最後のクレジットまで、どの役がどの俳優だったのか、はっきり把握出来なかったです。
トム・ハンクスとジム・ブロードベンドが何か似てるし。トム・ハンクス老けたなあなんて思ってたけど、
それはブロードベンドだったという（笑）。
べ・ドゥナも白人になるところあるし、白人俳優がアジア人を演じるところもあり。メークで何とか化けてる。
男性俳優が女性を演じるところもあるし！という感じで、めちゃくちゃ混乱してるけど、見終わったときの
感想は、「いい映画見た」ってなかなか満足感ありました。
あ、ヒュー・グラントも出てるけど、あの人の顔は目立つのかどの役かわかりやすい（笑）。

Seven Psychopaths (2012)

ブログは放置状態でしたが、久々に面白い映画に出会ったので・・・。
舞台はアメリカだけど、イギリス系出資（？）、コリン・ファレル、クリストファー・ウォーケン等出演の
暴力満載系コメディ。タランティーノ風とか批評されてます。ガイ・リッチー風でもあるかな。
で、見る前に私の読んだ評によると、20年前だったらこれは大傑作だったろうけど、今の時代
では新鮮ではないってことでした。で、見てみたんだけど、いや結構良かったよ。面白い。
映画の中で映画のシナリオを考えているっていうストーリーも私の好み。シーズーやうさぎが
出てくるのもとぼけていて良い。そして俳優たちがとっても良いの。ウォーケンさんは最高だし、
コリン・ファレル、サム・ロックウェル（この人よく知らないけど、良いね）、敵側のウディ・ハレルソン。
さらに、見てるときは誰？って気が付かなかったんだけど、うさぎを抱えてるのはトム・ウェイツだったか！
おじいさんになったのでびっくりだけど、役名がザックだよ。Down by Lawを意識して付けられた！？
そしてこれも後からimdb見て知ったんだけど、ハリー・ディーン・スタントンも出てて。
監督は同じくコリン・ファレルの出てるIn Brugesの人。In Brugesも好きだったけど、今回は
もうちょっとコメディになってます。
暴力シーン満載なのでそういうのが苦手な人はダメですが（私は首を切るシーンだけはちょっと見れなかった）
台詞がとっても面白いので（英語力不足でわからなかったところもあるけど）、これ系が好きな方には
おすすめ。個人的にはタランティーノよりずっと面白いと思います。

Red State (2011)

DVDで見ました。
ケヴィン・スミスが監督なので見てみました。コメディの人だと思っていたけど、
この映画は違う。怖いドラマです。ジャンルにホラーって書かれてるのは、違うと
思う。怖いけどホラーではないです。

アメリカ中部の保守的な小さな町で、高校生男子３人がインターネットでのエロい
誘いにのってセックス目的で近隣の町に住む女性に会いに行った。そこで飲まされた
ビールに睡眠薬が入っていて、３人は捕獲され、カルト教団の生贄に・・・。

こういうカルト教団ってオウムもそうだけど、どこの国にもあるよなー、怖いな。
ここまで酷くはない（生贄っていって殺したり実行は起こさない）かもしれないけど、
確かにアメリカの保守的な州はこういう考えの人もたくさんいるのかも、って
そういうところにはやっぱり住みたくはないなって思ったり。
３人がぶつかる車の中にいるのはゲイ行為中のシェリフ、とか細かいところが凝って
いるんだけど、最終的にはあんまり繋がってなかったりしたのが残念。
そのシェリフに呼ばれて出てくる特別隊（ATFって何？）の隊長が良かった。
あとカルトの長も演技上手い。
最後はいろんな人が殺されて終わるんだけど、事件自体がなかったことになるという
のは、ありそうななさそうな。でも期待したより、ずっと面白かったです。おすすめ。

The Watch (2012)

主演がベン・スティラー、共演ヴィンス・ヴォーンとジョナ・ヒル、脚本の
一人にセス・ローゲンと私にとっては見逃せないコメディ作品、早速見てきましたよ。

エヴァン（スティラー）はオハイオ州の小都市のCostcoのマネージャーで妻と
二人暮らし。ランニングクラブやスペイン語クラスなどで、地域の人たちと
仲良くしている。ある日勤め先のコスコの夜勤警備員が何者かに皮を剥がれて
殺された。警察は人手不足。殺人者を野放しにして行くわけにはいかないと、
一般市民のエヴァンは自警団を結成して、コミュニティを守ろうと立ち上がった。
自警団に応募してきたのが、そこで飲み仲間を作ろうと思ったボブ（ヴォーン）、
警官志望だったが試験に落ちたフランクリン（ヒル）、最近近所に越してきて
地域に溶け込みたいと思っているジャマカス（Richard Ayoade)。
早速皆でパトロールに出かけたら、宇宙人が出現！という感じのお話。

なぜか、お客がほとんど入っていなかったけど、私には期待を裏切らず、すごく
面白かったです。おバカで。
ヴィンス・ヴォーンが久々に弾けてて、良い感じでした。バディ・ムービー
でブロマンスだし（笑）。
舞台がコスコっていうのも、（ありがちだけど）親しみが持ててよかったです。
コスコはどの店舗もほぼ同じ作りなので（笑）。
初週かなり低調な興行成績だったし評論家の評価も低めなので、日本公開は
かなり危ういですけど、おバカ映画好きにはおすすめです！

The Dark Knight Rises (2012)

クリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ最終章。
日本でもニュースになったと思うんですが、この映画の初日の真夜中の上映で
コロラド州の映画館で乱射事件がありました。12人も無差別乱射で殺された
なんては、アメリカでも前例のないこと。それが映画館で起こったなんて、
映画好きの私にはかなりショックでした。事件が起こったのもLAやニューヨーク
ではなく、中都市郊外で、私の住んでる所と同じような感じの所だし。

で、もう映画当分見に行かない！っていう意見もあるんだとは思いますが、
この映画自体には罪はないし、連れが見たいというので見に行きました。
スーパーヒーローものはあまり興味はないし、前作を見てないんですが。
大量殺人を誘うような暴力的な映画なのか？って思ったけど、意外と
そうでもなく。さすがに銃撃の場面は（ここで本物の悪人が入ってきたら
どうしよう）とかちょっとドキッとしたけど、映画の後半では忘れてました。
長いので、中盤はちょっと眠くなったけど、見ごたえあったと思います。

アン・ハザウェイの猫耳がかわいかったのと、ジョセフ・ゴードン・レヴィット
が良かった。マイケル・ケインも当然良いです。マリオン・コティヤールは
ちょっとどうかな？他の人でも良かったかも。（途中までは良いんだけど、
最後の方がね）

で、週末の興行成績は普段日曜に発表されるのに、今回は事件のことを
考えて、月曜まで延ばしたそう。161Mとぶっちぎりで一位でした。

Ted (2012)

最初に予告編見たときから、キターーーーーー！！！！って感じでつぼにはまりまくった作品。
公開を楽しみにしてました！
友達のいない少年ジョンが、クリスマスプレゼントにクマのぬいぐるみをもらい、テッドと名づけた。
テディが本当にしゃべったらいいのに。ってお祈りしたら、翌朝本当に喋るようになった。以来
二人はずっと一緒。３５歳になり、ガールフレンドからはそろそろ結婚？と迫られているが、テッド
を追い出すわけにもいかないし・・・。
というお話なんだけど、テッドのキャラが面白い。マリファナ吸ってたり、娼婦たち呼んでパーティ
しちゃったり。おっさんなんだけど、見かけは丸っちいテディベア。台詞はなかなか過激で、大人
向け映画です。
レビューに、最後はほろりとさせられるところもあるよって書いてあったので、なんとなく予想の付く
展開だったけど、良かったです。泣きました（笑）。でもコメディだから最後はハッピーエンドなのさ。
テッドの声と監督はセス・マクファーレンというアニメの「ファミリー・ガイ」を作った人。ファミリー・ガイは
私はあんまり見たことないんだけど。ジョン役はマーク・ウォルバーグ、ガールフレンド役がミラ・クニス
と売れ線の配役。そのせいか、それとも私みたいに喋るテディベア！ってのに惹かれた人が多かった
のかは謎ですが、週末の興行収入１位取れたようです。日本でも公開あるかも。

Rock of Ages (2012)

1980年頃のロサンゼルスのライブハウスを舞台にしたロックミュージカルコメディ。
くだらないけど、私は結構楽しめました。
トム・クルーズがロックスターの役で、なかなかはまっていて面白い。
アレック・ボールドウィンとラッセル・ブランドのコンビが良かった。
使われてる曲は、当時のヒット曲が多くて、私はあんまりこのジャンルに興味がなかった
ので、聞いたことはあるけど曲名やバンド名は知らないって感じのものが多かったです。
今40代以上で、当時のハードロック、へヴィメタルが好きだった人が見ると、もっと
楽しめるかも。
主人公の男の子がロッカーなんだけど、デビューのために無理やりボーイバンド風に
変えられて変な服装で踊ってるシーンとか、爆笑ものでした。当時こういうの確かに
流行ってたよねぇ、って、やっぱり相当年配の人じゃないと面白くないかも（笑）。
imdbのレビューでは10点中1点とかつけてる人が多くて、確かに馬鹿馬鹿しいけど、
私には面白かったよ。