降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★久しぶりスクリーン地紋を見た!

2014年08月08日 | 新聞


超久しぶり!
約10年ぶりぐらいではないだろーか、一般紙の「スクリーン地紋見出し」=写真は8月7日付。

地方紙では各種スクリーン地紋見出しは健在だけど、現在、全国紙では見なくなった。
現在の地紋は、
ベタ黒、アミ(網)80%、アミ60%、アミ20%(新聞社によって名称、濃度異なります)、ダミースクリーン
ぐらいに整理・削減された。

活版時代の凸版(*1)、初期CTS時代には70種類以上もスクリーンが登録してあった。
こんなスクリーン地紋、いったいいつ使うのだ?と思っていたけど、

▽竹柄地紋=元日付寄稿エッセイで使われた。これぞ本当に、年1回だけ登場。
たまに、整理部が指定忘れしたときに、製版部がよりによって使いやがった...........ではなく(笑)お使いになった。

▽天の川地紋=7月の七夕ごろに地方版に登場。たまに、天文ネタでも。

▽日の出地紋=喜ばしい記事で使ったよーな覚えあり。
けっこうインパクトがあり、地紋の中心部からベタ白抜き線が後光のようにのびた〝うわーぃ嬉しいなぁ~〟的な地紋。

▽野球ボールマーク地紋=センバツ・夏の甲子園、プロ野球キャンプ始動記事あたりで、紙面で躍っていたっけ。

たとえば上写真の、スクリーン指定の仕方(*2)は................
「中G袋字、アラ斜線地紋ネガ(濃い方)」
だったかしらん。


(*1)凸版=とっぱん
鉛活字で組んでいた活版時代、写植に各種スクリーン・トーンをかけ、金属板に腐食させ凹凸をつくった見出し・カット。
のちに樹脂に変わったが、とにかく工程に時間がかかり、30~40分以上必要だった。誤字があったらアウト!で、その版には使えなかった(よほどのことがないかぎり)。
現在でも、新聞社編集のある年代層はメーン見出しを「凸版」と言っていますね(笑)

(*2)指定の仕方
編集が作らず、グラフィック部や画像部がつくるときに、見出し出稿伝票に書き込むデータ。
地紋ナンバーとサイズ(縦・横)、地紋は半かけか全がけか、
文字は白か黒か袋字か、G(ゴシック体)M(明朝体)、斜形体か正体かカゲ付きか否か
................など。