絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

次の制作

2009-10-05 | 絵のこと
私はいま、次の作品が描けません。

それは、何を描くかということで、決断がつかないのです。

画家は、何を描くかということが重大な問題なのです。

今まで描いたもののバリエーションならいくらでも作れます。しかし、それは、後退のように思います。以前より良い物を求めるから、大変なのです。
それで、常に取材をしています。車を走らせながら常に考えています。良いと思って、通り過ぎた後、戻ってみると、それほどでもないことがあります。走っているからよく見えるということがあるのです。面白いです。

先日は、道の端にコスモスが咲いていて、20枚くらい撮影してきました。ちょっといいかなと思うと、いろいろな角度から構図を変えて撮ってみるのです。

だから、そういう感じで取材した写真は、何千枚もあります。今は、デジカメでパソコンに入れれば、何枚でも撮れるので、ついたくさん撮ってしまいます。

きれいな空を見つけた時も同じです。やはり、最低でも10枚は撮りますね。

だから、手が進まない時でも、取材という形で、常に絵を描く作業をしていることになります。

今の、私はこれからライフワークの絵を描こうと思っています。それは、展覧会に出すような絵ではありません。展覧会では規格に合わないものです。
オランジュリーのモネの睡蓮のようなものです。クリムトのベートーベンフリーズのようなものです。

そういう作品を作りたいと思っています。

原案はできています。しかし、それはまだ私の頭の中にあるので、現実に見えません。絵を描くということは、それを見える形にすることなのです。


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