今夜。
先日出た、バディ・ホリーのカヴァー集、『RAVE ON:BUDDY HOLLY』を聴いてみました。
聴いた感想としては、まぁこんなものかな、と。
全19曲。オリジナルに忠実なカヴァーもあれば、全く雰囲気が違うカヴァーになっているのもあり・・・と、バラエティに富んでいます。
ただ、個人的には、あまり原曲を崩さないアレンジ・雰囲気で演奏される方が好きなので、中には馴染めないカヴァーもありましたが。
私にとって、このアルバムに参加しているアーティストは、知らないアーティストが大半を占めています。
その分、なかなか感情移入も難しいものがありますが、しかし余計な先入観・贔屓心もなく、カヴァーの出来うんぬんで評価が出来るので、それはそれで楽しめましたね。
女性がボーカルのカヴァー曲の方が、優しい雰囲気で、温かさを感じさせて良かったですね。
さて本題です。
このアルバムには、私が敬愛するポール・マッカートニーが1曲「イッツ・ソー・イージー/It’s So Easy」で参加しています。
なるほど、だから購入したのか!と思った方、正解です。(笑)
このポールのカヴァーが、まぁ、凄い!
ハチャメチャというか、とにかく色んな意味で凄い!
原曲の良さ・雰囲気を、見事にぶっ壊しています。
「It’s So Easy」と言えば、バディ・ホリーのオリジナルは実に暖かく優しく楽しい雰囲気な曲。
リンダ・ロンシュタットが1977年にカヴァーして大ヒットしたバージョンも、原曲に忠実だと言え、けっこう魅力的で個人的にも好きです。
で、ポール。
ほんと、原曲のいいところを無視しているような、聴いて「ほぇ~!」と思ってしまうようなサウンドです!
現在のツアーバンドのメンバーと録音した、その「It’s So Easy」は、テンポ遅くてハードにロックしている!全編、完全にヘヴィな雰囲気!!
おまけに、ポール、何やら喚き立てて、再び曲に戻るという、原曲にはないパートまで加えるという荒業!
とにかく、えらいノリでカヴァーしています。
同じバディ・ホリーの曲で、映画に提供するために2000年にカヴァーした、サウンド現代風でも原曲にわりと忠実だった「Maybe Baby」とは大違いです。(昔記事に書いたな、確か)
しかし・・・それがカッコいい!!さすが私が惚れた男!(笑)
とても(現在)69歳とは思えないパワー!そこらの若者には負けないぞ!と言わんばかりにシャウトしまくり!!ツアーで鍛えたバンドのハードな演奏も、コーラスワークもバッチリで、また良し!
悪ノリして?原曲にないパートを加えるのは、さすがにちょっとどうかな・・・と思わないでもないですが、そのポールが喚き立てる部分がえらく決まっているから、文句も言えない。ため息ものです。
やはりポール・マッカートニーは、ポップで甘い男ではなく、根本はやはり熱いロックン・ローラーだと再認識させられましたね。
カヴァー曲って、原曲に忠実じゃないと馴染めない私ですが、このポールのヴァージョンは、許容範囲です。というか、好きです!
このハメを外したと言える、けっこう賛否両論ありそうなカヴァーなのですが、こんなぶっ飛んだ感じのポール・マッカートニーが好きなので、もう大満足です!
(もちろん、ちょっと贔屓目も入っていますが)
アルバム自体は、特段、良くも悪くもありませんが、個人的にはポールのこの「It’s So Easy」1曲だけで充分に満足でした、ハイ。
後、ニック・ロウの「Changing All Those Changes」が、シンプルで雰囲気が実に良かったです。
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