「ともしびをかかげて」ローズマリー・サトクリフ著(猪熊葉子訳)岩波書店を読みました。
主人公はローマ軍の若き小隊長・ブリテン人のアクイラ。
衰退したローマ帝国は四百五十年もの歴史に終止符をうち、軍団をブリテンから撤収することになります。
軍団に加わってローマに中世を尽くすか、自分の家族のいるブリテンにとどまるか、その選択に苦しんだあげくついに脱走するアクイラ。
その後サクソン人に父を殺され妹をさらわれるなど、苦難の数々を経験するアクイラの旅の物語です。
アクイラの今までの経験や人脈が、生き延びていくために役にたっていく様子が
面白い。
騎兵隊の技術、サクソン語が話せること、文字が読めること、農作業、馬のあやつりかた・・・。
妹がとった生き方への苦しみを、アクイラが自分の人生をかけて少しずつ理解していく様子がとてもよかったです。
史実をベースにしているので戦いや仲間の生死、親子の絆など重みはありますが、児童文学なので話がテンポよく進み、読みやすいです。
ニンニアス修道士の言葉も深い。
アクイラが花を眺めるラストシーンも静かでとてもよかったです。
主人公はローマ軍の若き小隊長・ブリテン人のアクイラ。
衰退したローマ帝国は四百五十年もの歴史に終止符をうち、軍団をブリテンから撤収することになります。
軍団に加わってローマに中世を尽くすか、自分の家族のいるブリテンにとどまるか、その選択に苦しんだあげくついに脱走するアクイラ。
その後サクソン人に父を殺され妹をさらわれるなど、苦難の数々を経験するアクイラの旅の物語です。
アクイラの今までの経験や人脈が、生き延びていくために役にたっていく様子が
面白い。
騎兵隊の技術、サクソン語が話せること、文字が読めること、農作業、馬のあやつりかた・・・。
妹がとった生き方への苦しみを、アクイラが自分の人生をかけて少しずつ理解していく様子がとてもよかったです。
史実をベースにしているので戦いや仲間の生死、親子の絆など重みはありますが、児童文学なので話がテンポよく進み、読みやすいです。
ニンニアス修道士の言葉も深い。
アクイラが花を眺めるラストシーンも静かでとてもよかったです。