「ノリーのおわらない物語」ニコルソン・ベイカー著(岸本佐知子訳)白水社を読みました。
主人公は9歳のアメリカ人少女ノリー。物語はノリーの一人語りの形で進みます。
イギリスに引っ越してきてからの、アメリカの小学校との違い。いろんな友達やイジメっこ。
それから大好きなお話づくり。
ニコルソン・ベイカーが自分の娘アリスをモデルに描いたという少女の脳をのぞいたような小説です。
ところどころ間違った格言やいいまわしがあって9歳らしさがよく出ていてかわいらしいです。
「ウシキも眠るクサミツどき」とか「日常茶番劇」とか。
ほかにも「本とう」とか「証こ」とか9歳しか知らない漢字を使って書かれているのもリアル。
岸本さんの翻訳の苦労はエッセイ集『翻訳家の仕事』(岩波書店)でも読めます。
友情はリンゴの芯のようなもの、とかシェイクスピアはどうやってペンネームを決めたのだろう?とか悪口を言われてとっさに言い返すときのルールとか、ふむふむと思うような考察も多数。
最後パメラが仕返しみたいなことをするのも「パメラ強くなった」って感じで面白かった。
9歳の時間をのぞかせてもらっているような、思い出させてもらっているような、そんな作品。
主人公は9歳のアメリカ人少女ノリー。物語はノリーの一人語りの形で進みます。
イギリスに引っ越してきてからの、アメリカの小学校との違い。いろんな友達やイジメっこ。
それから大好きなお話づくり。
ニコルソン・ベイカーが自分の娘アリスをモデルに描いたという少女の脳をのぞいたような小説です。
ところどころ間違った格言やいいまわしがあって9歳らしさがよく出ていてかわいらしいです。
「ウシキも眠るクサミツどき」とか「日常茶番劇」とか。
ほかにも「本とう」とか「証こ」とか9歳しか知らない漢字を使って書かれているのもリアル。
岸本さんの翻訳の苦労はエッセイ集『翻訳家の仕事』(岩波書店)でも読めます。
友情はリンゴの芯のようなもの、とかシェイクスピアはどうやってペンネームを決めたのだろう?とか悪口を言われてとっさに言い返すときのルールとか、ふむふむと思うような考察も多数。
最後パメラが仕返しみたいなことをするのも「パメラ強くなった」って感じで面白かった。
9歳の時間をのぞかせてもらっているような、思い出させてもらっているような、そんな作品。