Straight Travel

日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「水曜どうでしょう・リターンズ」ヨーロッパ・リベンジ(2004.12.31放送分)

2004-12-31 | エッセイ・実用書・その他
「水曜どうでしょう・リターンズ」ヨーロッパ・リベンジ(2004.12.31放送分)
を見ました。

今回は第二夜。それにしても大晦日に特番をもってこないで、
通常どおりの放送って・・・さすがTVK。

今回はアウトバーンを通ってドイツの赤頭巾の街と、眠り姫の
モデルになった城を訪問。さすがテーマが「メルヘン」。
鈴井さんが赤頭巾になったら王子になったり大奮闘でした。

午後11時近くになっても宿が決まっていない一行、初日から野宿??
来週の放送が待たれます。


「笑ってコラえて!全世界スペシャル」(2004.12.29放送分)

2004-12-30 | トルコ関連
「笑ってコラえて!全世界スペシャル」(2004.12.29放送分 日本TV 18時50分~)
を見ました。
「ダーツの旅」は中国トルファンのウィグル族。
「駅長さんの旅」はシベリヤ鉄道のイルクーツク駅。
「すごい日本人」はコロンビアのエメラルド王。
「空の旅」はニューヨークのネイキッド・カウボーイ。
「高校生の旅」はトルコの高校生の日本留学でした。

面白かったのはシベリヤ鉄道。
零下30度の寒さに、連結部は車内でも凍っていてびっくり。
番組スタッフがロシア式サウナに入った後に、バイカル湖に飛び込んだのには
もっとびっくり!死んじゃうよ。

でも世界地図で見るとイルクーツクはロシアでも南の方なんですよね。
もっと北極に近い町はどんなに寒いのでしょう。
以前なにかの本で「季節は4つではなく5つある。春・夏・秋・冬・ロシアの冬だ」
という文章を読んだことがありますが、さもありなんと思わせる景色でした。


『小沼丹作品集1 村のエトランジェ/白孔雀のいるホテル』小澤書店

2004-12-29 | 柴田元幸
『小沼丹(おぬま たん)作品集1 村のエトランジェ/白孔雀のいるホテル』小澤書店
を読みました。

小沼さんの文章はとぼけた愛嬌があり、でも品があって「書きすぎていない。」という感じが
とても好きで、以前から少しずつ全集を読みすすめています。
作品の多くが絶版になっているのが残念。

この全集では『気鬱な旅行』の、「人を見るとすぐ動物を連想してしまう」主人公が
みのりない見合いを重ねるのが面白い。

『バルセロナの書盗』は書物に見せられた元修道僧がついに殺人を犯してまで
稀少本を手に入れる事件を描いていますが、その執着心が恐ろしかったです。

本日の横浜は

『村上春樹全作品5 1979~1989(短編集2)』 講談社

2004-12-28 | 柴田元幸
『村上春樹全作品5 1979~1989(短編集2)』を読みました。

文庫未収録の『おだまき酒の夜』が収録されています。
『夜のくもざる』などに近い、夢のようなとりとめもない情景を描いた、
童話のような短い作品です。

バナナの皮にかくれたきりん、酒を酌み交わすおだまき、手当たり次第に物を埋める亀、
月夜と赤い住所録。
どこか惹かれる、不思議な場所。
おだまきの酒はどんな香りがするのでしょう?空想がふくらみます。


「世界遺産」 リビア (2004.12.26放送分)

2004-12-27 | 外国の作家
「世界遺産」(2004.12.26放送分)を見ました。
今回のテーマはリビアのローマ遺跡レプティス・マグナです。

こんなに美しく広大な遺跡が現在まで残っていることが驚きでした。
20世紀初頭に発見された当時は、遺跡が15mも砂に埋もれていたとか。
床のモザイク画なども破損せず残存しており、初めに砂をどけてその絵を
見たときの考古学者の胸のたかなりはどれほどだったのだろうと思います。

レプティス・マグナは、リビア生まれのセウェルス皇帝がたてた都。
初めて軍人階級から皇帝にまで登りつめた人だそうです。
また身分に関係なく能力のある人物を政治に参加させたことでもしられます。
(でも自分の皇帝の地位は長男に世襲させています。)
きっと強いカリスマ性のある人物だったのではないでしょうか。
リビアが一般の人にも旅行しやすい国になったら是非見てみたい遺跡です。


「世界・ふしぎ発見!スペシャル」(2004.12.25放送分)

2004-12-26 | いしいしんじ
「世界・ふしぎ発見!スペシャル」(2004.12.25放送分)を見ました。

今回は今まで放送した世界のミステリーのダイジェストと、最新の発掘事情。
主にエジプトのピラミッド、南米ホンジュラスのコパン遺跡、与那国島の海底遺跡、
カンボジアのアンコールワットをとりあげました。

新しい遺物や遺跡が発見されることによって歴史が塗り変わる不思議を思いました。
自分にとって過去のことは既知、未来のことは未知という認識がありましたが、
過去(への解釈)も日々塗り変わるものなんですよね。
足元がゆらぐような不思議な感覚です。

個人的には与那国の海底遺跡は人工物であってほしい。今後の研究が楽しみです。

「水曜どうでしょう・リターンズ」ヨーロッパ・リベンジ(2004.12.24放送分)

2004-12-25 | エッセイ・実用書・その他
「水曜どうでしょう・リターンズ」ヨーロッパ・リベンジ(2004.12.24放送分)を見ました。

以前レンタカーでヨーロッパを周遊した企画第二弾。
今回は北欧を中心に回ります。その第一夜。

いつものごとく行く先を知らない大泉さん、短パンにサンダルという軽装で
現れたものの、今回の行く先は北極圏も含む北欧。

今回は札幌から成田、出発地点のパリ凱旋門前までの放送でした。
機内では「水曜どうでしょう」の写真集のために意味もなく写真とりまくり。
(写真集はすでに完売したそうです。)

次回からの展開が楽しみ!


『イタリア=鉄道旅物語』 原口隆行著 (東京書籍)

2004-12-24 | 柴田元幸
クリスマスイブですね。聖夜に美しい写真の旅の本の紹介を。

『イタリア=鉄道旅物語』 原口隆行著 三浦幹男写真(東京書籍)を読みました。
イタリア本土、シチリア島、サルデーニャ島をめぐる鉄道の旅。

著者が99年に旅をした時点の話ですが、イタリア鉄道の時刻の不正確さ・・・
にも関わらずそれを凌駕する風景の美しさ。
特に南イタリアの海の美しさは、写真を見るだけでうっとりしてしまいます。
長距離列車だけでなく、街中を走るトラムの紹介もあり、そのカラフルなデザインに
センスの良さを感じさせます。

シチリア島の中心にある山上都市エンナの、赤茶けた荒野の山上にぽつんと
街がある景色は初めて見たので驚きました。
ほかにもヴェネツィアに向かう海上の長い橋やアルプス越えの路線など
イタリアの鉄道の景勝は多種多様です。是非乗ってみたい!


「サウンド・オブ・ミュージックオーストリア魅惑の旅」(2004.12.23放送分)

2004-12-23 | トルコ関連
「サウンド・オブ・ミュージック オーストリア魅惑の旅」
(TV朝日 2004.12.23 10時半~放送)を見ました。

新年に来日するミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の宣伝番組。
旅人は鈴木杏樹さんと載寧(さいねい)龍二さん。(以前戦隊ものの主役をしていた方)

映画の舞台となったザルツブルグを中心に、ゆかりの土地を紹介。
ミュージカルの子役との交流、舞台裏など。

ザルツブルグは雪景色。クリスマスイルミネーションがきれい。
ザルツブルグの修道院を改装したレストランで食べていた柔らかいパンのような
伝統菓子がおいしそうでした。


管理者のチェコ・オーストリア旅行記
http://yokohama.cool.ne.jp/ straighttravel/

『御馳走帖』 内田百著 (中央公論社)

2004-12-22 | 柴田元幸
『御馳走帖』 内田百著 (中央公論社)を読みました。

食べ物、嗜好品をテーマにした随筆集。
鰻やらおからやらライスカレー、シュークリーム、
そして何より大好きな酒・煙草などについて、百先生が自由自在に語ります。

私が好きなのはこの作品の「菊世界」の中の一節。
「蕎麦屋は近所の中村屋で、別にうまいも、まづいもない、ただ普通の盛りである。
日がたつに従って、益うまくなる様であった。
うまいから、うまいのではなく、うまい、まづいは別として、うまいのである。
うまい蕎麦は、ふだんの盛りと味の違ふ点で、まづい。」

また、同著作内「酒光漫筆」の中でも同じようなことを語っています。
「時々飛行機で灘の蔵から持って来たといふ酒を貰ふことがあるが、
味利きをする段になれば、うまい事は確かにうまいと思っても、
私の飲み料と云ふことになると、その、うまいと云ふ点が結局口に合はない
欠点となるので、勿体ないと思ひながら、つい人にやったり、煮酒に下ろしたり
してしまふ。」

この感覚、よくわかります。

百先生は食いしん坊ですが、美食家ではない(?)ようなので、
うんちくなしで、好きなものを語る姿が楽しめる一冊でした。