はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「夜行」

2017-12-28 00:02:16 | 本・映画・ドラマ
森見登美彦さんの「夜行」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。


表紙の装丁から、ほのぼのとした感じのお話なのかと思っていたら、
全然違ってた(苦笑)
ぞっと、、、じわじわ怖さが広がっていく感じのお話でした。
でも、おもしろかった。

アマゾンから引用させていただくと、本の内容は…

『僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。

私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。
十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。
十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。
夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。
私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。』

そして、何度も出てくる、この言葉。

「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」

読んでいるうちに、今、自分が居る世界は真実なのか?
いつの間にか、「夜」の世界に紛れ込んでいて、それに気づかずにいるだけで、
もしも、電話をしたときに、「どちら様ですか?」なんて言われたら、
思い切りぎょっとしそうだなぁ、、、なんて、怖くなったのだった。

昨夜、寝ながら読んでいたのだけれど、あまりにも先が読みたくて、
結局、読み終えるまで眠ることができなかった(苦笑)なので、今日は、睡眠不足。

じわっと怖かったのだけれど、曖昧なところ満載の小説なので、
同じ本を読んだ人と、あれこれ語りたくなってしまう本かもしれない。

森見さんの小説は、初めて読んだのですが、他のも読んでみたくなりました。
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