はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「ぎょらん」

2024-05-07 17:45:45 | 本・映画・ドラマ
町田そのこさんの「ぎょらん」を読みました。

人の『死』にまつわるお話。ちょっと重たかった。

人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」。
それを嚙み潰せば、死者の最期の願いがわかるのだという。
地方都市の葬儀会社へ勤める元引きこもり青年・朱鷺は、
ある理由から都市伝説 めいたこの珠の真相を調べ続けていた。
「ぎょらん」をきっかけに交わり始める様々な生。
死者への後悔を抱えた彼らに珠は何を告げるのか。
傷ついた魂の再生を圧倒的筆力で描く7編の連作集。


亡くなる人の思い。
亡くなる人をとりまく人の思い。その人たちが、亡くなった人の思いは
こうであったに違いないと思い描く気持ち。
いろんなものが交錯して、読んでいて、重たかった。
短編たちを、一気に読んだのではなく、細切れにして読んでしまったので、
連作だけれど、人間関係が、いまいち頭の中で繋がらなくて、
え?さっきの登場人物と同じひと??と、イメージが違いすぎていて、
驚いたりしながら読みました。

一番心に入ってきて、自然と涙が出たのは、「糸を渡す」。だったか。

『後悔のない死はない。だからこそ、あたたかな涙が止まらない』と
帯に書かれていたようですが、私にはそんな風には思えなく、
私ってば、、冷たいのかな?なんて思ってしまった。

亡くなった人の気持ちは、ホントのところ誰にもわからない。
だからこそ、生きている間に、思いを伝える努力をしなければ!と、
とても強く思いました。
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