独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

国連分担金を減額せよ

2006年11月09日 08時37分54秒 | 国連
北朝鮮制裁決議がなされてから間もなく1ヶ月が経過するが、我が国の独自制裁を除いて具体的な動きはほとんどない。臨検も実施しないという。ミャンマーに寄港した怪しげな北朝鮮船は何事もなかったかのように帰路についた。
北朝鮮が投げた6カ国協議再開という餌に各国が食らいついたということだろうか。それとも米国の中間選挙の結果が出るまで動きを止めていたのだろうか。

いずれにせよ、国連が何を決議しようがほとんど無視されているわけで、そこに見られる現象は国連の著しい権威の失墜だ。いや、そもそも国連の権威なぞ最初から存在しなかったのかもしれない。
その上、次期事務総長は潘基文というとんでもない人物だ。最近も竹島は韓国領土だと主張するなど、日本に対して中立的な姿勢をとる可能性はない。日本はアメリカなどを説得して潘基文阻止に動くべきだったのに、それをしなかった。常任理事国入りへの韓国の支持がほしかったということのようだが、人間も国家も欲望に目がくらむと正常な判断力を失う。中国が反対している以上、常任理事国入りは無理であり、また後述のように国連改革にもつながらない。常任理事国になれば情報が入りやすくなるという言い分があるが、そもそも無力な国連に貴重な情報などあるのだろうか。

05年11月17日、国連総会において北朝鮮人権決議案が採択された。賛成84,反対22,棄権62だった。採択はされたが、反対と棄権が合わせて半数に達していることにむしろ驚かざるを得ない。国連加盟国のおよそ半数(中国・ロシア・韓国などを含む)が人権意識の希薄な野蛮国家なのだ。
野蛮国家が半数を占めるこのような組織に一体どのような役割が期待できるのだろうか。国連の実体は汚職にまみれた無能官僚達の社交サロンに過ぎない。
国連の最も重要な役割は戦争の防止だったはずだ。しかし第2次大戦後、朝鮮戦争、ベトナム戦争、カンボジア内戦、中東戦争、フォークランド紛争、アフガン戦争、湾岸戦争、コソボ紛争、イラク戦争など数多くの戦争が起き、国連は戦争防止の役割を果たすことができなかった。全く無力だったのだ。米ソ冷戦がホットな戦争にならなかったのは国連の功績ではなく、当事国の戦略が奏功しただけだったのである。
国連の無力さの主因が常任理事国の拒否権にあるのは明らかだ。主要な国際紛争にはほとんどいつも常任理事国の利害がからみ、拒否権が発動され、適切な決定ができなかた。国連を改革するのであれば常任理事国の拒否権を剥奪し、多数決制に転換する以外にない。日本やドイツなど数カ国が新たに拒否権を有する常任理事国に加わるとする提案は改革ではなく改悪なのであり、常任理事会が何一つ決定できない事態に陥るのは自明ではないか。実現しなかったのはむしろ当然だ。

今後も国連は改革されず、腐敗し肥大化した無力な国際機関として存続することになるだろう。国連は中国や北朝鮮の核の脅威から我が国を守ってくれるわけではない。北朝鮮人権決議案が採択されても拉致被害者が帰ってくるわけではない。我々は盲目的な国連信仰から目覚め、国連の現実の姿を直視しなければならない。

我が国の財政事情が極めて厳しい中、このような無力な機関を維持するための過大な経費負担をやめるべきであって、年8000億円にのぼる我が国の分担金を三分の一程度に減額し、ドイツやフランスなみにすべきだ。他国の同意を得る必要はない。そのように宣言すればよい。

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