雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

report 59

2012-04-07 11:38:17 | 将棋・スポーツ
山中、強敵下し初防衛=粟生も3度目の防衛―WBCダブル世界戦(時事通信) - goo ニュース

久しく歓喜した。

ただし上記ダブル戦ではなく、『はじめの一歩』(Animax?)のなかの世界タイトル戦の話。

鷹村というJ・ミドル級のボクサーが世界チャンプになった。

とっても感動した。娘と抱き合って喜びあった(泣きそうだった)。

だからなんでこんなに嬉しかったのか不思議だった。

このアニメが好きだったのは登場人物がとてもまじめだったから。

目標に向かって走っている。

で、非道なひとが出てこない。

まじめに、誠実に、向かい合うひとたちのしのぎあいを娘にみせたかったわけだ。

今回どうしても鷹村に勝たせたくて仕方なかったり、勝ってとってもうれしかったのは、鷹村の相手が唯一非道だったからかもしれない。

昨今合法的なアウトローを目指すひとが目につくし、それに嫌気がさしていたからかもしれない。

それを放射性物質散布の問題に置き換えてみると、僕には科学が「合法的アウトロー」を作り出しているようにしか見えない。

感知できると自称する人間からみると、食品などに表示される「~ベクレル以下」という数字なんかは全くあてにならないし、放射線防護の商品を試してみても、どうしてそんなに高い確率で防護できると断言しているかわからないものがある(商品名を具体的に書いても裁判になったら面倒くさいだけだし、そもそも感知できることを証明することが困難である)。

もちろんそれ以下の問題もある。

福島で帰村できるかどうかを決める基準が原発からの距離で決められたそうな。

最大限妥協して線量で決めるべきだが、そうなれば、関東やそれ以外の地域までが入るからだろう。

それから除染の問題。

海外のメディアでも取り上げられていたが、除染がある種自慰&示威行為になっている。

チェルノブイリ経験者や児玉さんも言っていたように今行われている除染は我が家の放射性物質を隣の家に移すだけでしかない(だから絵に描いた餅と書いた)。

そんななか僕の自然主義を証明する事実に出くわした。

契約しているある個人農家の野菜は、昨年かなり汚染され、あきらめかけたが、ここ数か月元気を取り戻し、放射線汚染地内でこれだけPureなものが、と驚かされる力のある野菜を供給してくれる。

有吉佐和子が複合汚染(新潮文庫)でいっていたように、大地から健康だからだと思う。

この事故は、ここ半世紀、70点なり80点(合法的なアウトロー)を目指してきたツケだと以前書いたが、妥協のない方々の畑にはきちんと春が芽吹いている。