雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

認知

2007-02-18 17:53:55 | 音楽
トイレに行きたかったが、ミュンシュのブラ1があまりにもよくて、途中で席を立つわけにはいかなかった。

用をたして部屋に戻りその話をすると、怪訝そうな顔をされ、「それにしては我慢してる風じゃなかった」といわれた。

確かにタクト(taktstock)は持っていなかったが、ミュンシュとともにパリ管弦楽団を指揮してこの寒いのに頭から湯気が立っていた。

ヘッドフォンをしながら指揮をする。

ひとがみていても気がねなくこんなことができるようになったのは、ドラマ『結婚できない男』(阿部寛主演)をみてからだった。

それまでは自分の部屋であってもひとの目があるときは(あんまり)しなかった。

しかし阿部寛があんなに楽しそうに思いっきり振るのをみると(ただし阿部はひとりで住んでいる設定だから視聴者にみられても他人にはみられていないが)、クラシックを聴かないひとにもタクトを振る愉しみの存在が認知されることになる。

先日も電車の中でふと気づくとブルックナー8番第4楽章をヴァントとともに振っていたが、笑われるだけで済んだ。

クラシックを聴かない同僚にその話をして、「やっぱりやめた方がいいよね」と訊くと、「いや、でも阿部寛がやってたんだからいいんじゃない」といってくれた。

カッコいい俳優による認知は捨てたもんじゃないと思った。

追伸1:阿部寛主演の『バブルへGo!』はずっと前からみると決めていたが、最近の宣伝をみるにつけいきたくなくなった。なぜかわからないが。下の『蟲師』は依然として行くつもり。

追伸2:1861年の今日は、Jefferson Davis が、USAに対抗するいわゆるCSAの大統領になった日(NY Times)。関連記事は、「南北戦争前夜」、「Lincoln」、「日本と米南部」。