雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

Mosquito

2006-08-25 00:15:12 | 時事
サンダルを履いて出かけたからだろう。右足の人差し指の上の外側が蚊に喰われた。この場所は、掻いてもかゆみが思うようにとれない。不愉快である。

以前自然食食材店で人体に無害な蚊取りマットを買った。部屋中掃除して窓を開け放っておくと、知らないうちに蚊が入り込むから、そいつのスイッチをONにしておく。するとしばらくすると、ボタっと落ちてくる。

時々読んでいた本の頁に落ちてくると驚かされるが、なんかやっつけた気がして心地よい。特にその前の晩かなんかに蚊に睡眠を邪魔され夜中に格闘したときなんかは格別である。

こんなときアメリカ南部はよかった、と思う。蚊を食べる蚊がいて、蚊に気分を害されることはなかった。連れて帰ってきたらどうなっていただろう、とはよく思う。

そう、今日のテーマはである。

驚くなかれ、アメリカ東部には、Eastern equine encephalitis(東部脳炎)のウイルスを運ぶ蚊がいる。Bostonglobe によると、8月22日夜Massachusetts南東部42万5千エーカーに空中散布した。

これが第2ラウンドで、第1ラウンドは、その2週間前(8/8and9)に16年ぶりに行われたが、計画していた60%しか除去できず、脅威がぬぐえなかった。今回の第2ラウンドは、前回の2倍の面積に3日間にわたり散布する(した)。

それからその病は、EEE(Eastern Equine Encephalomyelitis: 東部ウマ脳炎)という名もあるが、八月最後の2週間が最もそのウイルスが活動し、すでに2名感染している。

感染者の3分の1が亡くなり、半分はその後も神経性の副作用が残り、治療法はないから長い闘病生活も余儀なくされる。おそろしい病気である。

散布する薬品はAnvilで、飲み水など食糧に関係するところには散布しないが、蚊の神経系統に作用して除去するらしい。

環境団体はEEEの最悪の場合を考えて反対もないというが、最初のスプレイで蚊以外の虫なども死んでいたらしいから不安は残る。

またひとつのジェネレーションが約2週間なので、そのウイルスが動物に感染している場合、最終的に3~4週間後に脅威が出てくることになるから今回の第2ラウンドでも完全に安全になるかはわからない。

更に恐ろしい情報は、ある検査で、今年の蚊がEEEのウイルスを保有している確立は昨年の2倍であること(昨年の感染者は4名)。

またEEEだけでなく、Boston では、West Nile virus もみつかっているという。

Boston などに行く方は要注意です。