雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

Digital Audio Player

2006-01-13 19:46:24 | 音楽

昨年のクリスマス・プレゼントに、「デジタル・オーディオ・プレーヤー」なるものを所望した。

これが久々の大ヒット。

音楽を聴く時間がないことがここ数年気にかかっていたのだが、MDプレイヤーでは最終目的が果たせない。モーツアルトが聴きたいこともあれば、美空ひばりが聴きたいこともあるし、タンゴが聴きいたいこともある。というより自分が本当にしたかったのは、聞き比べ。こいつとこいつを聞き比べたら…というのをしてみたかった。もちろんその合間には、カラオケ用に、ジャパニーズ・ポップスもいれたい。こうなってくると、とても一枚や二枚のMDでは埒が明かない。またそういう曲をいちいちMDに録音する手間を考えるとバカバカしい。音楽は帰宅してから時間を作って、ということになる。

 しかしこの「デジタル・オーディオ・プレイヤー」は僕のささやかな夢を実現してくれた。とにかく容量がばかでかい。僕のは1GB程度だが、それ以上のもあった。その大きさを表現するために、今入っているのを列挙してみよう。ベートーベン:弦楽四重奏第16番、バッハ:チェロ無伴奏1~3番(カザルス)、ブラームス:交響曲第2番(ワルター指揮)、ブルース・スプリングスティーン:Born to Run、古謝美佐子:天架ける橋(アルバム一枚)、ブルックナー:交響曲8番(クナッパーブッシュ指揮)、Studio Ghibli Songsから8曲、Wolfang Dauner Trio:Music Sounds(アルバム一枚)、ベートーベン:ピアノ・ソナタ30~32番(グールド)、Bill Evans: Piano Solo Session Vol. 1、松田聖子25周年ベストから8曲、キャロル・スローン:ア・ナイト・オブ・バラード、サザンオールスターズ:バラッド3から5曲、SMAP:世界にひとつだけの花、Mr. Children: タイトル忘れた1曲、新垣努2曲、デボラ:ラッチョ・ドローム。これだけ入ってまだ60パーセント余白がある。

というわけで、年末から楽しんだ。例えば、グールドの弾くピアノ・ソナタ(ベートーベン)と、僕の好きな秀作ジャズ・ピアノ(例えばFritz Pauer Trio)の聞き比べ。二年前、『ジャズの起源はベートーベンにある』(田幸正邦)を読んで、ケンプやバックハウスでしか聴いていなかったピアノ・ソナタをグールドで聴いてみたくなったが、実際聴いてみたら録音がよくないのか、そのままお蔵入りになった。しかしどうしてももう一度しっかり聴きたくて今回聴いたところ、すんごくよかったっ!白河に行ったときは、ピアノソナタのほかに、同じく上記ベートーベンの弦楽四重奏を持っていったが、白河のイメージがあがったのはいうまでもない。白河では、道すがら、日本酒(以下の写真)も買ったが、すばらしくこれも美味かった。

 

ちなみに今日これから明日のために入れておこうと思っているのは、1) ブラームス:ピアノ協奏曲1番の聴き比べで、グールドとバーンスタインのコンビ対、アバドとブレンデルのコンビ。2) ブルックナー交響曲8と9番を、シューリヒトで! 3) Pink Floyd: Dark Side of the Moonと、Sex Pistols: Never Mind the Bollocks!  4) メンデルスゾーン交響曲4番「イタリア」で、セル対ドホナーニ! 誰にも頼まれてないのに、決着を付けたくなる僕であった。