イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

紅葉の写真をお目にかける時、気分を変えて、マンチェスターのはずれの広大な公園、雨上がりの散策

2021年11月03日 07時27分10秒 | マンチェスター
毎年この時期になると、近所の並木やブラモル・パーク Bramhall Park の紅葉の写真を載せているストックポート日報です。



今年は場所をかえて、ヒートン・パーク Heaton Park の紅葉です。



ヒートン・パークはシティ・オブ・マンチェスターの北にある広大な市営の公園です。
友人がすぐそばに住んでいるので、遊びに行ったついでにいっしょにぐるーっと散歩しました。



第一級保存指定建築の邸宅、ヒートン・ホール Heaton Hall 、この広大な公園の元の持ち主だった貴族の邸宅です。


18世紀のパラディアン様式の傑作のひとつに数えられる名建築だそうなのですが、現在はめったに公開されていません。
大きな窓すべてに板がハメてあって、なんだか寂しい印象でした。

以前はもっとぼろっちい、すすけた外観だった印象があります。

ホールの前に白いビニールシートでぐるぐる巻きにして転がされた雪だるまの他殺死体か...


(そうだ、この日はハロウィーンでした)あるいは何かのアートのつもりか景観ぶち壊し!

いえ、準備中のクリスマスツリーだと思います。

別の場所のこれもそうでしょう...やれやれ。


樹齢数百年の英国生来の樹木がにょきにょき生えている広大な公園にノルウェイ産のスプラウトというクリスマスツリー用に栽培された木を切って来て芝生の上に3カ月だけたてておく意義がはたしてあるのかどうか...と、クリスマスにあまり重きをおかない私なんかは考えてしまいます。

このヒートン・パークは私にとって思い出深い場所なのです。

マンチェスターに住んでいた時小さかった上の子供を連れてよくトラム(市電)に乗って訪ねたものでした。
(ずうっと前ですね...留学が終わって最初の結婚をして上の子供が生まれたちょっと後ぐらいまでの頃ですから)
観光用の農場の動物をたずね、広い園内の放牧場に放し飼いにしてある角の長い、オレンジ色のもしゃもしゃ毛がむさくるしいスコットランドのウシを見るのが楽しみで...

懐かしいです!

この写真のずうっと奥のほうに一頭、ウマが写っています。(ちょっと遠くてわかりませんね)


この日見た動物と、農場については次回...

それからずいぶん経って、ストックポートに住むようになってからも今の夫と、小さかった2人目の子供も連れてクルマで来たことが一度だけありましたっけ。
それも15年ぐらい前でした。



小さかった息子を遊ばせた自動公園の遊具はすっかり取り換えられて、「スペース・エージ」っぽい近未来的なデザインに変えられていました。
安全基準法などにあわせてちょっとでも古くなった部分があると、すぐに全部を景観後と取り換えちゃうんですよね、近頃は...

第一次世界大戦の終了100周年記念の2019年にたてられたと思われる戦没者慰霊のモニュメントがありました。


フランスのソム Somme は多数の戦死者を出したヨーロッパの激戦地です。

たしか40年も前のことだと思いますが、ローマ法王、ヨハネ・パウロII世が来て大勢の信者を祝福したという広大な原っぱには記念碑が立っています。


ゴロンと記念碑の大石が置いてあるのがこの位置から遠くに見えています。
そばで見たことは一度もありませんが雨上がりでぬかるんだ草地の上を歩いてそばまで行って見る気はちょっとしませんでした。

カトリック信者にとってはありがたい巡礼地のような場所らしいのですが。



動物のいる観光農園、トラムの博物館、ボート乗り場のある池、フォーマルな庭園、カフェやレストラン、野外音楽堂などがある地域の大娯楽センターでもある公園です。
花火大会や、ファンフェアー(巡回遊園地と縁日のような屋台のでるお祭りのような催し)サーカスの巡業なども定期的に迎えています。


コメント (5)
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