火曜日に撮った写真です。
バス道に出るためによく通る、うちの近所の一戸建ての家です。
1月の後半になってもまだ(人目につく)前庭に残っているクリスマス飾りが寂莫感をたたえています。ずっと気になっていたのですが、勇気を出して写真を撮りました。昨日、木曜日の午前中に見たらまだありました。今年末のクリスマスまで置いておく手もありかもしれません。
もしかしたら、屋外の電気配線など片付けるには専門の人に依頼しなければならないのかもしれません。
翌日、水曜日に徒歩20分以上かかる、ちょっと離れた最寄り駅まで歩く途中で見かけたスプロウス spruce の庭木です。
寂莫感などふっとんで堂々たる趣きの「かたづけ忘れクリスマスツリー飾り」!
英国で、クリスマスツリーと言えばマツの一種、スプロウス。
伝統的に、12月になったら「クリスマスツリー菜園 Chrietmas tree farm」から伐り出されたスプロウスの若木がクリスマスツリーとして売り出され始めます。
12月半ば(正式には12日か、それ以降)から年をまたいで1月のはじめ(正式には6日)まで屋内で飾った後は廃棄処分です。庭ゴミとして出す、あるいは庭ゴミ用の指定ゴミ箱に入らなければ、市が指定した回収日に家の前に出しておき、もって行ってもらいます。
私の家は経済的な人工スプロウスのクリスマスツリーを組み立てて毎年飾り付けているので生木のクリスマスツリーの扱いと処理の経験はありません。伝統的にクリスマスを祝う習慣のない他国から来た私には伝統の習慣にケチをつけるいわれはないのですが...
生きている木を切って3週間だけ飾りあとはポイってあんまりだと思います。(あ、この話題はストックポート日報でこの時期しょっちゅう取り上げていますね)クリスマスツリー菜園では、数年後に出荷する数を見越して、計画的に植樹しているわけですので地球環境的に悪いことをしているわけではないそうなのですが。
環境への気配り意識が高まっている近年、「毎年使える一生ものの生きたクリスマスツリー」が大はやりです。
園芸店はもちろん、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、お花屋さん、グロッサリーショップ(食料品店)で売られているのがこれ。☟
片側だけの門松のように玄関の外に押し出された、鉢植えのスプロウス。
一番よく売れているこのサイズ、小さいですね。「子供と一緒に成長する」のがセールスポイントらしいのですが根元にクリスマスプレゼントを積み上げられるほど成長するのを待っていたら子供は独立して家を出てしまうのでは...?
成長すれば大き目の鉢に植え替えなければなりません。盆栽と同じで水をやりすぎれば根腐れしてしまうのでは?暖房のきいた家の中においておけば葉が黄色くなって落ちるらしいので、クリスマス飾りをおろすと同時に家の外に出すのが普通だそうです。
雨の多い冬はいいとして、屋外の鉢植えに水をやるのを忘れて夏に枯らす家庭が多いのではないかと推察できます。「一生もの」のスローガンにはかなり無理があります。
とにかく、「一生ものの生きたクリスマスツリー」、メインテナンスがめんどくさそうです。枯らしたらさぞ子供たちががっかりすることでしょうし。
もしかしたら、上の写真の「堂々たる趣きのかたづけ忘れクリスマスツリー飾り」のスプロウスは、もてあまされて庭に植え替えられて、これ幸いと手足を伸ばしてぐんぐん成長している元鉢植えの、「一生ものの生きたクリスマスツリー」でしょうか。
その隣の家の前庭にも、後輩にあたるスプロウスが成長しつつあります。これも解き放たれた鉢植え組の可能性が高いです。
写真を撮る角度が良くなかったですね。上の写真の街灯の後ろに、「堂々たる趣きのかたづけ忘れクリスマスツリー飾り」のスプロウスも少し見えています(わかりにくいですね)。
「堂々たる趣きのかたづけ忘れクリスマスツリー飾り」のスプロウスの家ではクリスマス・リースも出しっぱなしです。
「一生もののクリスマスツリー」を屋外で野生化させて美しく飾り付ける家庭ですから、もしかしたら本気で今年末のクリスマスまで飾りを大切に残しておくつもりかもしれません!
伝統って 変化するから
良いのじゃないですか
お年玉 年賀葉書だって
2次大戦の後の 生死確認が 発端 と
聞きますから
明治から 有った訳でも 無いでしょうし