日帰りで、ヨークシャーの世界遺産、ソルティア Saltaire に行ってきました。
車で1時間半。電車で行ったほうがよかったかも。
19世紀工業の中心地だったイギリス北部にいくつかあるモデルヴィレッジ model villageのひとつです。
モデルヴィレッジとは、18世紀に発生して、主に19世紀、「工場で働く労働者に快適な住環境を提供して、理想的な共同体を作り上げよう」と提唱されたユートピア思想を体現した村や町のことです。
啓蒙思想家が集まって提唱した動きもありますが、成功した例のほとんどは工場の経営者の発案と出資によるプロジェクトですね。
ソルティアもそのひとつ。
規模が大きく、発足当時の環境がよく保たれているので2001年、世界遺産に認定されました。
同じような背景で建設されたリヴァプール近郊のポートサンライト Portsunlight について描いた記事もよかったら読んで下さいね。
2015年7月25日ポートサンライト、リヴァプールのそばのユートピア計画実現の地、その1ブログ
2015年7月26日ポートサンライト、リヴァプールのそばのユートピア計画実現の地、その2ブログ
アルパカ織物で財を成した、サー タイタス ソルトSir Titus Salt は1853年、煤煙に汚れた工業都市ブラッドフォード Bradford から、郊外の美しい丘陵地ヨークシャディル Yorkshire Dale の真っ只中にまず工場を移転しました。
つづいてエアー河 River Aire 沿岸に建設した工場の南に従業員の住宅と病院、学校、教会など公共施設を持つ町を建設しました。
すべての建設作業が完了したのは1876年。
建設者名と、川の名前をとってソルティア。
ちなみに、ソルティアと日本人の私が発音しても通じにくいみたいです。
ソールト、エィヤと別々に言ったほうが英語の音に近い。
街なかにある工場で今も石鹸、洗剤の製造を続けているポートサンライトと違い、最盛期には2000人も雇用していたアルパカ、アンゴラウール織物の工場、ソルトミルSalt Mill は1986年に廃業。
中国、インドに押されて、1950年60年代にはほとんどの工場を閉鎖していたイギリス繊維産業の中では、がんばったほうだと思います。
19世紀なかばには世界的規模で繁栄してたんですが、安い労働力には勝てなかったんですね。
取り壊しもやむなしと思われていた歴史的建造物、地元の資産家に買い取られ、おしゃれな店舗、ギャラリー、レストランを有する商業施設に生まれ変わり、ソルティア観光地化への起点となります。
災い転じて福となす。
つづきます。
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