イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

イギリスの秋の名物、厳粛な戦没者追悼儀式コロナ騒ぎで簡略化

2020年11月09日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
このところめったに外出しないものですから、すっかり忘れていました。


昨日、日曜日はリメンブランス・サンデー Remembrance Sunday でした。

毎年、9月の終わりごろからイギリス中どこへ行っても赤いポピーを胸に付けた人をみかけますし、お店や公共施設などでも協賛活動が盛んな「赤いポピー募金運動 Red Poppy Appeal 」を目にしない日がないのです。

朝、11時前にテレビをつけたらおなじみの儀式の生中継をやっていたので思い出しました。

戦没者を追悼する大がかりで厳粛な国家行事について詳しく書いた3年も前のストックポート日報の記事のリンクです。☟
(写真をくわえて本文も少し書き直しました)

赤いポピーであふれる、イギリスの晩秋・・・秋の終わりの一大愛国行事、疑問もあり

もう一本。☟
イギリスの秋を彩る季節外れの赤いポピー、戦没者の死を悼み傷病兵を支援する恒例の募金活動 




軍服の礼装でキメた王室メンバー、軍人、首相はじめ主要な政治家、首相経験者、参戦した旧植民地の代表者、キリスト教だけではなくイギリスで信仰されているほぼすべての宗教の代表者などなどがぞろぞろ出てきて赤いポピーのリースをロンドン、ホワイトホールのセニタフ The Cenotaph (慰霊塔)に捧げる物々しい儀式です。





うちの夫など「どこがおもしろいんだ?!」とあきれるのですが、何もかもおもしろいです!
私は軍国主義は大嫌いですが、軍事関係の行事を見るのが大好きなのです。



北朝鮮の軍事パレードやナチスの閲兵式のドキュメンタリー映像も実は好きです。

ロンドン司教(女性でした!)の説教、聖歌、楽隊の演奏もあります。



11時にビッグベンの鐘の音とともに黙とう開始。
女王陛下他、軍籍にない王室のメンバーはバルコニーに立って参加します。

今年はサセックス公夫妻(ハリーとメガン)、ケント公(アンドリュー王子)、エジンバラ公(フィリップ殿下)のみならず、もーのーすーごーい数の第二次世界大戦に従軍した高齢の退役軍人や各連隊代表の現役軍人やらスカウトやらカデット(士官学校生)やらなど、その他大勢の関係者の姿が見えません。

もちろんその他大勢の関係者は、コロナウィルスの感染拡大阻止のため今年は参列取りやめです。
(後でオンラインニュースを読んだら、第二次世界大戦に従軍した退役軍人も26人だけ参列を許されていたことがわかりました。)

ハリーとメガンは(半?)王籍離脱、アンドリュー王子はアメリカの性犯罪者エプスタインがらみのセックススキャンダルで謹慎中、フィリップ殿下は高齢のため公務から引退していたのでした。

さすがにプロの軍人の行進は堂々としていましたが、今年はコロナ対策のソーシャルディスタンシング対応で、政治家など1mほどの距離を前の人との間にあけて歩き続けるのに苦心している様子も面白かったです。



今年はあっけないほど早く終わりました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秋晴れの日の散歩、青空にイ... | トップ | 訂正;イギリスの住宅街に立... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

英国の、生活のひとコマ」カテゴリの最新記事