イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

その気になれば観光地としてやっていけるドンカスター、資源があってもやる気なし

2018年05月11日 09時00分00秒 | イングランド北部
前回の続きです。
ドンカスタ― Doncaster には見るべきものがいくつかあります。(有名な競馬場以外に。私は行きませんでした。)

マンション・ハウス Mantion House (そのものずばり、の邸宅)


1748年に建てられた、ジョージアン様式の市長の邸宅です。

パーティーや公式行事にも使われたそうです。

入場無料。
広報ウェッブサイトによると、公開日は不定期の火曜日と金曜日。
ほかに月に一度 火曜日にアフタヌーン・ティー、金曜日にティー・ダンス の有料のイベント会場として使われているそうが、3連休の「メイ・バンクホリデー・ウィークエンド」初日の土曜日になぜかぐうぜん公開していました。ラッキー。

となりの観光案内所(かどのたてもの)で教えてもらいました。


このステンドグラスは1989年の改装、修復工事のさい作られた、オリジナルの新品。


玄関ホール。緑の柱はヒスイに見えるように手描きでマーブル模様がつけられています。18世紀のオリジナル。


今度は大理石効果。柱の間のバルコニー風の手すりの後ろは狭苦しいくぼみになっていて、舞踏会の時には楽団が押し込められて生演奏をしたそうです。


19世紀の建て増し部分。装飾は18世紀のジョージア様式を踏襲しています。


...天井の写真ばっかりですね。



☝の写真を撮った豪華なボール・ルーム(舞踏室)では大人ばかりのアンサンブルのリコーダー(日本の学校で音楽の時間に習った たてぶえ)の演奏会をやっていました。

バロック風の音楽なら リコーダーの音色にぴったりで雰囲気盛り上げ効果もあったかもしれませんが、今回 演目が変でした。タイタニック、ハリーポッター、ダウントンアビーのテーマなど一般ウケしそうナンバーを 複雑に多重奏していて おとしよりに大うけ。

そぐわないバックグラウンドミュージックとして広い邸宅中に響き渡っていました。

演奏会の係の人だと思うのですが、演奏中ずうっとスマートフォンをながめていました。







次、セイント・ジョージス・ミンスター St. George's Minster、 別名ドンカスター・ミンスター Doncaster Minster


ミンスターというのは、司教がいる大聖堂 cathedral より格が下で、建物は大聖堂の小型版。「教会 church」よりは格が上の、それでもやっぱり教会です。
もともとはアングロ-サクソン時代に イングランドにキリスト教の伝道に来た使徒たちがたてた由緒ある教会をさす言葉だったらしいのです。

土曜の午後と日曜の午後に行ったら しまっていました。(日曜日の午前中には礼拝があったはずです。)

いつでも神様と対話できるようにすべての人にひらかれているべき教会なのに!

観光資源になりうる第一級保存指定建築なのに!
市や文化遺産保護基金から維持費をもらっているはずなのに!
メイ・バンクホリデーの3連休週末に公開しないなんて、ドンカスター、やる気なさそうです。

観光案内所も土曜日の3時にしまって以来、日曜も月曜日(メイ・バンクホリデー=祝日)も一日中しまっていました。



マンション・ハウスの案内の女性がこのミンスターは 1858年に完成した ニセ・ゴシック建築(ヴィクトリア時代に大流行のネオ・ゴシック)だということを教えてもらいました。

本物の中世建築と違ってあまり興味はわきません。

ステンドグラスが見ものだということです。あいていたら入ってみてもよかったのですが。

なかなか手の込んだゴシックぶり。


イギリス中どこでも古い教会は周りが墓石で囲まれていて、踏んで通ってもいいのですが、この教会はよく手入れされた芝生を縦横に横切る歩道の敷石がわりに墓石が使われています!!

墓石の十字路。


ばちあたり!



滞在したホテルのすぐ近くの英国国教会、セイント・ピーターズ・ワムスワース教会 St.Peter's Warmworth 。観光地でもなんでもありません。


別名、ホワイト・チャーチ。

上の写真を「今、ギリシャで休暇中です」というメッセージとともに何人か友達に送ってうらやましがられました。

まわりのいかにもイギリスの郊外の住宅!みたいなレンガ造りのちまちました建物が入らないよう撮ってみました。




1939年の建築です。
中も真っ白だそうです。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タイタニック (八幡@最終出社日)
2018-05-11 09:22:08
ステキなミンスターで、ハリーポッター…。ミンスターが突如ホグワーツに様変わりしてしまいますね。幽霊やら魔法とは対極の場所だと思いますが…。
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ドンカスター (石関@母の日どうしよう)
2018-05-11 14:00:19
お写真の中の黄色で統一されたお部屋が、気に入りました💛黄色が大好きです。
しかし墓石を足下に敷いてしまうなんて!本当に罰当たりですね!

以前テレビでヨークシャー特集をながしていました。街並みのかべにネコが貼り付いている建物が多いと、番組のカメラが街を練り歩いていました。
番組の最後あたりで、幽霊ツアーの紹介というか宣伝をしていました!

やっぱり幽霊って本当にいるのでしょうか...
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ドンカスターといえば (kakowaka)
2018-05-11 19:00:36
たしか、名探偵ポアロのABC殺人事件で、最後にドンカスターの競馬場が出てきたと思います。
こ~んな街並みだったんですね~!!!

墓石を敷石に!?
中身はどうなっちゃったの?
そのまま下にあるのかな?
あるいは表の石だけ?
日本では、どこかのお城の石垣に墓石が使われているのがありましたっけ。
でも、さすがに足で踏むのはないですねえ・・・。
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Unknown (Unknown)
2018-05-12 06:26:25
kakowakaさん、さすがです。よくおぼえてますね。行く前に、ウィッキピディアをみたらABC殺人事件の舞台になったと書いてあったので、日本でその本を借りて読んだのを思い出しました。クリスティのファンとかではないけど借りて読んだいくつかの中で一番面白かったんです。ポアロのテレビシリーズ、これは見落としています。見たい!Aではじまる地名からアルファベット順におこる連続殺人事件の最後がDのドンカスタ―であったのでした。
八幡君、へんてこりんなたてぶえ演奏会があったのは、邸宅「マンションハウス」で、ミンスターではありません。ミンスターには入ってません。

墓石の謎。調べてみます。ドンカスタ―ミンスターのは明らかに資源の再利用だと思います。あんなに長ーくご遺体が並んでいるとは思えません!
幽霊を見たことのない私ですが、自分が見たことがないという理由で「いない」と決めつけるのは傲慢だと思います。見た人にとっては「いる」でいいんじゃないでしょうか。科学や理屈で説明できないことも多々あります。虫の知らせとか夢のお告げとか。
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名無し (江里)
2018-05-12 06:27:55
先のUnknown名前、Unknownタイトルのコメント投稿者は私、江里です。
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