イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

シュルーズベリーの図書館再び、落書きは破壊行為なはずだけど、古ければたてものを彩る年代物の個性!?

2019年04月02日 09時00分00秒 | イングランド中部
ショロプシャーの古い町、シュルーズベリー Shrewsburry に2回目に行った時(3月16日)に撮った写真です。小出しにしていますが まだあります!


シュルーズベリー駅のすぐそばにある市民図書館 Shrewsburry Library、前回2月に行った時、予備知識なしで入ってみて、建物の歴史の深さにたまげた物件です。
☟にその時の記事のリンクを貼りました。

歴史に残る名門校、パブリックスクールの16世紀の校舎が市民図書館として使われる驚きのシュルーズベリー


上の貼付記事を読んでいただけばわかるように、16世紀から19世紀まで伝統ある超名門パブリック・スクールだった建物です。

「種の起源」で有名な自然科学者、チャールズ・ダーウィン Charles Darwin (1809~1882)の出身校です。


地元出身の偉人です。

シュルーズベリーの町中、どこもかしこも工事中だったのはちょっと前までの連載に載せた写真でお気づきのことと思います。

一番上の写真の、ダーウィン像の背後の立派なゲートハウスのアーチをくぐり、黄色いウレタンで包まれた鉄パイプが組んである下をくぐると...


狭い中庭です。

入り口は上の写真には写っていない古い建物部分の右側....小さいです。


中で堂々とした外観の石造りの本校舎(だった)建物と連結されています。


そうそう、前回写真を撮らなかった「名物」の卒業生の落書きが彫り付けられた500年物の黒ずんだ木製の窓敷居をじっくり見てきました。




四角く囲ったI.Vauchan くんの署名が彫られた1789年はフランス革命の勃発した年です。 その右のC.J. Gredbyくん (?)の署名は1868年のもの...明治維新の年ですよね。 


ずいぶん年代がとんでませんか。

イギリスの古い保存された建物を見物していると実にたくさんの古い落書きを見かけます。
古いものは「建物の個性」として珍重されているのですが、その当時にもじゅうぶん古かった校舎に彫りつけた落書き!これはかなりまずいんじゃないかと思うのですが....ちょっとした破壊行為です。

学校の生徒でしょう?!しかも堂々と名前をなのっています。

罰せられなかったのか?

観光客が今自分の名前を掘りつけていったら、やっぱりまずいですよね。やろうとする人はいないのか...?
学校の生徒だったからいいのか....??

たくさんの地元の人らしい図書館利用者が読書や調べものをしていました。
その人たちが落書きを一つ加えてみたい、あるいは古い落書きをちょこっと改ざんしたい、と思っても不思議ではありません。

覆いも何もされてないのです。

古いお城や名物パブなどにも数百年にわたっての記念の署名が残っているのが観光の呼び物にもなっていることが多いイギリスです。
今、やったら大問題になるのに。

非常に疑問の残る行為です。

古い建築物に傷をつけた自分の名前を残していくって....考えられませんよね?
昔の人の公共心って今よりずうっと低かったのかもしれません。









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 復活ノーム!久しぶりに店頭... | トップ | ストリート・アートらしくな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

イングランド中部」カテゴリの最新記事