イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

硬い毛の生えたブタのかゆそうな皮膚を想像する?名前...ブタの皮を揚げた伝統のスナック、をスーパーで買ってみた

2020年08月27日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
スーパーマーケットのビール売り場で見つけた、袋入りポーク・スクラッチング pork scratching


スナックの売り場にもあったはずです。

ビールのおつまみにおなじみの珍味、脂身のついた厚いブタの皮を揚げたスナックです。

これ、以前にストックポート日報で取り上げなかったかしら?とふと気になって調べました。
初登場でした。

ただし、4年前に近所のレストランで働いていた時の、関連した記事を見つけましたのでぜひ開けて読んでみてください。リンクをいちばん下に貼りました。

パブの定番おつまみです。
塩からくて食べるとすぐのどが渇きます。
ビールの売り上げに多大な貢献をしているはずです。

食べたのは実に25年ぶりぐらい......?だと思いあたりました。
留学時代、イギリス人の友達とパブに行くといつもクリスプス(ポテトチップ)やピーナツなどといっしょに1袋ずつ買って、真ん中に置いたのをみんなで少しずつ食べていた記憶があります。

そう言えばコロナウィルス感染拡大阻止のためのロックダウンが3月に始まってもう5カ月以上、パブやカフェやレストランはロックダウン解除の数段階を経て、今では営業を再開していますが、私は2月の初め以来パブにもカフェにもレストランにも行っていません。

アルコールが全く飲めない私もコロナ以前はほぼ毎週、編み物の会の集まりで地元の名物パブに顔を出してコーラを飲んでいたものですが....

懐かしくて、近頃夫が愛飲しているアルコール分が0%のビールを飲みながら、パブ気分でつまんでみました。


ついでですが、ずっと前にチャリティショップで買った、地方のビール会社のトレードマークのブタのすりガラス絵の入ったパブ用1パイントグラスに(ドイツ産アルコール抜きの)ビールを注いで飲みました。


よく見ると、表面にブタの皮膚の毛穴が.....


表面はシャリシャリこんがり、噛むと中はジュワっとやわらかいのです。

ぶ厚い一片を割ってみるとブタの表皮の下の脂身が白くピカピカ光っています。


私は外がわの塩辛いカリカリ、シャリシャリが好きなのですが中のやわらかい脂身はちょっと苦手です。
塩味でごまかされていますが、たしかに脂の味がします。

そうそう、このパブで売られている袋入りスナックでおなじみのポーク・スクラッチングと、ロースト・ポークやプルド・ポークを調理した時に出る皮と脂身を揚げた付け合わせのクラックリング crackling の違いがよくわかりませんでした。

以前働いていた高齢者施設で、ローストポークが出た時に必ずこんがり揚がったクラックリングをつまみ食いさせてもらっていました。
ロースト・ビーフを取り分ける際、希望する利用者にはサービスでクラックリングをひとつまみお皿に添えて出していました。

高カロリーで脂っぽく、食べすぎるとのぼせるらしいクラックリングをお年寄りにすすめるのはどうか?とも思うのですが大人気でした。

違いを調べました。

袋入りおつまみのスクラッチングは昔ながらの伝統的な庶民のおやつだそうです。
長い時間1回だけ揚げるので外が硬く、中がやわらかい独自の食感が得られます。
ブタの毛がついたままの皮や硬くてまずい皮を使っていたこともあったそうです。

クラックリングは皮の柔らかい部分を選んで使っているそうです。
ブタ肉を皮つきのままローストしたあと、さらに剥がしたあとに揚げるため、通算2回の調理過程を経て均一にホロホロサクサクとした食感に仕上がるということです。

そう言えば外も中も香ばしくサクサクしているのですが硬くもやわらかくもありません。
私はだんぜんクラックリングのほうがもっとずっと好きです。

イギリスのパブに行けば、どちらも試せます!
ロースト・ポークのお料理を注文した際、クラックリングもつけてくれるよう頼んでみましょう。

食後のビールのおつまみにポーク・スクラッチングの袋入りまで買って食べるとさすがに脂が全身にまわってフラフラするのではないかと....


......おまけ。


全く関係のないスナック菓子のから袋の写真です。

6カ月ぐらい前、スペイン語やポーランド語など外国語ラベルの海外(おもにEU)市場向けの商品が流れてくるらしい安売り食品店で見つけました。
これはイギリス市場向けの国産品ですが、大手のスーパーでは買えません。
アマゾンで販売されているようです。

食べ終わった後、袋をコルクボードに画びょうでとめてキッチンにずっとディスプレイしていました。

ゾウが踏んづけてぺっちゃんこになったプレッツェル!!
ゾウの憎々しいほほえみも素晴らしい!

子供の時「ゾウが踏んでも壊れない筆箱」といううさん臭いキャッチコピーのプラスチックの筆箱を持っていたことを思い出しました。

私はとにかく動物が効果的に使われている(?)パッケージに目がないのです。
これもまた、じっとり重い食感ののどの渇きを激しく促す、ビール販売促進に活躍しそうなおつまみスナックでした。

クラックリングについての記述のある以前の記事2本です。☟
ブタのまる焼き、ひっぱらなくてもプルド・ポーク

今回は食べた!全身日焼けブタの そぎ肉サンドウィッチ、噴水の上がるピカディリー・ガーデンズで

コメント
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