EUに対し「ガスの供給を止める」と脅しをかけると思われたロシア、しかしロシアのプーチン大統領が行おうとしている政策が、ガス・石油の決済を「ドルでなくユーロに変更の用意がある」と言うものだ。
これは、過去にリビアやイラクが行おうとして米国に潰された事実があるが、国連の常任理事国のロシアは、巨大な国である。潰すことはムリであろう。
EUも目の前にぶら下げられた人参に、大いに迷う。ユーロが基準通貨としての価値が高まれば、ギリシア危機やスペイン危機などにも余裕で対応できるようになる。
米ドルは基準通貨でなくなることは無いであろうが、その影響力は大いに縮小する。毎年のように年末に、米ドルの供給量(印刷量)の増加でFRBと揉めている米政府、米ドルの流通量が縮小すれば、簡単には供給量(印刷量)を増加させることが出来なくなる。
もっとも米国は自国の油田やガス田を採掘すれば、米国内での需要は賄える。つまりモンロー主義(米国内主義)に向かうこととなると言う事か?
これが、オバマ大統領のホワイトハウス(スタッフ)が招いた結果である。地に足が着かない米民主党政権が招いた結果である。三原順子参議院議員ではないが「日本も米国も民主党は・・・・・・・・」である。クジラ好きの「トンチキな大使」もこのお友達政権の一員のようだ。
共和党はネオコンと呼ばれたスタッフが非難を浴びたが、概ねブレッズウッズ体制を守ることができた。これにより膨大な双子の赤字を抱える米国もやってこれたわけである。
国際貿易の決済通貨がドルからユーロにシフトしたら、アメリカは無傷じゃいられない、リヤド協定から始まった国際市場での石油のドル決済のお陰で、(極論ではあるが)アメリカは輪転機でドルさえ刷れば外国から資源を買うことが出来た。そのシステムをプーチンは潰しに掛かろうとしている。
EUからすれば、(これも極論だが)輪転機でユーロを刷ればロシアから幾らでも資源が買えることになる。通貨の発行ルールを曲げることが出来るのなら、エネルギーをロシアに依存しているEUにとっては悪くない話だ。
現在日本は輸入の4割程度が「円」決済である、ロシアがガスの決済を「円」で認めたらこれはこれで日本には大きなことである。つい先日まで「円安」による火力発電のコストが膨らみ貿易収支が赤字になっていることが解決できる。
しかし、米ドルが衰退しても、日本に一番影響力の大きな通貨は米ドルである。「腐っても鯛」であり、共和党政権に代わればまた違った動きをみせるのが米国である。一方、プーチン以外ロシアでめぼしい政治家は今のところ見当たらない。
日本は現在行っている、米ドルを中心とした貿易決済を遵守し、より「円」決済の比率を高めて行く方法がよい。EUは距離的にも遠すぎるし、領土の返還など国際的な約束を守るのは米国のみである。
プーチンさんの存在感、良くも悪くもすごいですね。比べてオバマさんは小粒感が…。
日本の周りはデタラメな害国ばかり。米国民主党政権がクズでも、ロシアプーチンなんて全く信用できません!