大谷の日本最速3発に米騒然!165億円メジャー争奪戦も
165キロで165億円超え!? 16日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージのソフトバンク戦(札幌ドーム)で、日本記録の球速165キロを出した日本ハム・大谷翔平投手(22)に対する米大リーグの評価が、
さらに上昇していることが17日、分かった。メジャー球界は、早ければ来オフにもポスティングでの移籍の可能性があるとみて騒然。2013年オフに年俸総額1億5500万ドル(約161億円、7年)で
ヤンキースに移籍した田中将大投手(27)を上回る金額での大争奪戦となりそうだ。
「SAPPORO JAPAN」を発信源とする衝撃が、日本だけでなく米球界を動かしていく。大谷は16日のソフトバンク戦の九回にDHから救援登板し、
4年ぶり7度目の日本シリーズ出場決定に貢献。自身の持つ日本記録を更新する球速165キロを3度マークした。
打者としても活躍する、世界にも類をみない二刀流が出した数字。米国からの視線が、さらに熱くなってきた。
「米国の各球団は来年以降、田中投手のときの金額をベースに戦略を練っていくと思います」
こう予測したのは米本土で活動する米大リーグの関係者。岩手・花巻東高卒業時に海を渡る夢も持っていたプロ4年目の22歳、
大谷が最短で海外フリーエージェント(FA)権を得るのは5年後の2021年で、それより前のメジャー移籍はポスティングシステムになる。
大谷本人や日本ハムはメジャー移籍について言及しておらず、方向性は未知数だが、大リーグ側は165キロ右腕を待ちきれない。
早ければ来オフにも“大谷争奪戦”が展開されるという予測が広がっている。16日の快投で、一気に騒然とし始めた。
大谷に対する評価は高まるばかり。同関係者によると、提示される年俸は、14年1月にポスティングシステムでヤンキース入りした田中将大投手への金額が“基準”になるという。
田中の年俸は7年総額で1億5500万ドル(約161億円、当時のレートで1ドル=104円)。大谷の獲得には、同程度か上回るほどのビッグマネーが必要とされ、MAX165キロとちょうど同じ165億円前後が、
各球団の攻防ラインになってくるという見立てだ。
アストロズの大慈彌功・環太平洋担当スカウト部長は「常時100マイル(161キロ)はメジャーでも(最速169キロの)カブスのチャプマンら数人。
大谷選手の存在は米30球団全てが認めている」と明かした。さらに「第2のイチローは絶対に出ないと思うし、第2の大谷も出ないと思うほどの選手であるのは間違いない」と絶賛した。
快投から一夜明けた17日、チームはオフ。大谷は札幌市内の合宿所で静養した。広島との日本シリーズは、22日の第1戦(マツダ)で打席にも入る“リアル二刀流”での先発でスタートすることが濃厚だ。
「日本一になりたい」と掲げる背番号11は、第2戦以降も代打やDHでフル回転する。
田中は13年に楽天の日本一に貢献し、メジャーの評価をつり上げた。大谷も日本シリーズ、来春のWBCの活躍次第では、さらに金額が上がる可能性も。二刀流の今後に熱い視線が注がれる。
★大谷がメジャーに行くには…
ポスティングシステムか、海外フリーエージェント(FA)権を行使しての移籍が考えられる。ポスティングシステムは海外FA資格取得前に米球界に移籍できる制度。
日本球団が譲渡金を上限2000万ドル(約20億8000万円)で設定し、その額を支払う意思のある大リーグ球団が選手と交渉できる。
大谷が最短で海外FA権を取得するのはプロ入りから9年が経過後の2021年。同オフに権利を行使すれば、大リーグ球団に移籍することができる。
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