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海女と漁師

2015年05月15日 | 文化

堤真一、日本最北の海女と漁師に「生きる力もらった」

5月17日放送『カムイの海に春が来た 堤真一、北の離島に乾杯』日本最北の海女の生き様に触れる堤真一(右)(C)HBC© 芸能ニュース 提供 5月17日放送『カムイの海に春が来た 堤真一、北の離島に乾杯』日本最北の海女の生き様に触れる堤真一(右)(C)HBC

 俳優の堤真一が北海道の3つの離島を旅するHBC制作の紀行ドキュメンタリー『カムイの海に春が来た 堤真一、北の離島に乾杯』が17日(後2:30~3:24)にTBS、MBSほか全13局ネットで放送される。「生きる力をもらいました」と述懐する旅先でどんな出会いがあったのか。

 番組は、荒れる日が多く危険なことから、アイヌの人たちが「カムイ(魔)」が潜むと信じた北海道の日本海に浮かぶ離島に住む3人の驚きと感動に満ちた暮らしぶりや、荒海から生まれた絶品食材を、旅人・堤の目線で紹介する。

 北海道南部の松前町で出会った80歳で今も現役、日本最北の海女・石山ヨネ子さん。沖合にある松前小島周辺の海で、半世紀以上にわたりコンブを採りつづけている。堤の訪問に顔を赤らめた海女だが、海の中ではまるで別人。1回40秒の潜水を1日に200回も繰り返す。それでも全盛期の4分の1ほどだという。その圧巻の潜りを見て、堤は言葉を失った。昨年、転んで腕の骨を折ったにもかかわらずなおも潜りたいという、彼女の胸の内を聞く。

 日本最北の離島・礼文島のある集落にたった一人で暮らすのは、漁師の浜下福蔵さん(84)。かつてはにぎやかだったこの地も、ニシンの不漁と住民の高齢化で衰退の一途をたどった。昨年、妻が急逝し、一人になっても「最期までここにいたい」と語る。そんな浜下さんが漁に出られない冬の間に研鑽を積んできたのが「書」だ。窓を叩きつける吹雪の音を聞きながら「嵐の海」「働く輝き」「生きる戦い」と言った言葉を一気に書き上げる。武骨ながらも力強く、躍動感に満ちた文字に堤も心を揺さぶられた。

 堤は「石山さんも浜下さんも私の母親と同年輩ですが、力強い言葉と姿が脳裏から離れません。年齢とは“年輪”なのだと実感しました。同時に厳しい海と向きあってきたからこそ、その言葉に嘘がないのだと思いました」と出会いをかみしめていた。

 番組では食通たちが世界最高級と称えるサフォーク種の羊肉の産地として知られる焼尻島も紹介。牧場主の大井公世さん(65)はこの島でなければ出せない羊肉の秘密を明かす。それは、羊たちが日本海の荒波に運ばれたミネラルたっぷりの風にさらされた島の牧草を食べて育つから。

 堤は「やっかいな荒海ですが、同時に豊かさや幸せも与えてくれる。だから厳しい冬を乗り越えられる。おいしく、楽しく、温かく、そしてさまざまなことを考えさせられた旅でした。北海道には映画のキャンペーンに訪れるぐらいで、これまであまり縁がありませんでしたが、今回の旅で一気に身近な場所になりました」と話している。


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