北海道・美瑛の「哲学の木」 所有者、苦悩の伐採 観光客が農地侵入
02/25 16:00、02/25 17:41 更新
【美瑛】上川管内美瑛町の農地に立つ1本のポプラ、通称「哲学の木」が24日、農業を営む土地の所有者の手で倒された。町内でも有数の撮影スポットだったが、老木で倒れる危険性があり、農作業への支障が懸念されていたことに加え、農地に踏み入る国内外の観光客らが後を絶たなかったため。関係者によると、所有者は「悩んだ末に決めた」と話しているという。
思索にふける人のように映る「哲学の木」は、丘陵地の農作物や雪などと相まって美しい光景をつくりだし、全国区の被写体として知られていた。
樹齢は不明だが、長年にわたって風雪にさらされ、弱っていた。また、町などが日本語や英語、中国語などで農地への立ち入り禁止を伝える看板を設置してきたが、無視して入り込むケースが続いていた。
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