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日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え置きの公算 2024/04/19 19:59

2024-04-20 08:40:23 | 日記
 
日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え置きの公算
2024/04/19 19:59 (ロイター)Takahiko Wada

日銀は25―26日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利解除などの政策修正後の物価・金融情勢を分析する。同時に発表する「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)では24年度、25年度の物価見通し(生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPI)を引き上げた上で、26年度にかけて目標の2%を維持する姿を示すとみられる。

[東京 19日 ロイター] - 日銀は25―26日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利解除などの政策修正後の物価・金融情勢を分析する。同時に発表する「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)では24年度、25年度の物価見通し(生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPI)を引き上げた上で、26年度にかけて目標の2%を維持する姿を示すとみられる。一方、24年度の成長率は下方修正する見通し。政策金利は0─0.1%で据え置く公算が大きい。

<コアコアは26年度まで2%台か>

日銀は3月に大規模緩和の枠組みを見直した。今回の決定会合は、3月会合で確認した賃金・物価の好循環を物価見通しの数値に反映する意味合いを持つ。焦点は春闘での高い賃上げ率、円安、原油高などを踏まえ、物価見通しをどのように示すかだ。

コアコアCPIの前年度比伸び率は24年度、25年度とも2%台に引き上げる可能性が高い。前回1月会合ではともに1.9%だった。今回新たに追加される26年度も、2%付近となりそうだ。物価高の持続、人手不足の継続で、日銀では来年の春闘でも高い賃上げ率になるとの見方が聞かれ始めている。

一部自動車メーカーの生産停止による生産や個人消費の下振れで、1―3月期がマイナス成長になるとの見方から、24年度の実質国内総生産(GDP)の見通しは前回の前年度比1.2%増から下方修正する公算が大きい。しかし、生産や個人消費の弱さは一時的との見方が多く、経済が緩やかな回復を続けるとの基本的な見通しは変えないとみられる。

政策金利は据え置きとなる公算が大きい。春闘の高い賃上げ率で、物価目標実現への確度は引き続き、少しずつ高まっているとの見方が出ているが、現時点で中小企業の賃上げを裏付けるハードデータに乏しい。次回の利上げは変動型の住宅ローン金利の引き上げにつながる可能性が高く、より慎重に取り組む必要があるとの声もある。弱い個人消費への警戒感も根強い。

<国債買い入れ、方針は維持か>

日銀は3月の決定会合で国債の買い入れ継続を決めた。「これまでとおおむね同程度」とされた買い入れ方針は今回の決定会合で維持されるとみられる。

日銀は国債買い入れの減額を2つに分けて考えている。3月会合の声明文で示した「これまでとおおむね同程度」の買い入れ方針をもとに金融市場局が作成した国債買い入れ計画のレンジは4兆8100億円―7兆0100億円。この範囲での減額は、国債買い入れの実務を担う金融市場局の裁量に委ねられている。現状はレンジの中心値で買い入れが行われており、金融市場局の減額の余地が残っている。

その一方で、大幅に減額する場合には決定会合で議論し、議決が必要になるとみられる。植田和男総裁は「しばらく先に長期国債買い入れを縮小する局面に移行できればと考えている」と話してきたが、将来的にはバランスシートの具体的な縮小案を示すのが適切だとの声が出ている。

国債買い入れは金融政策のツールではないとの位置づけで、円安けん制のために国債の買い入れを減額する選択肢は取らないとみられる。

(和田崇彦)


【米国市況】大型ハイテク株が急落、来週の決算警戒-円は上げを消す 2024年4月20日 5:57 JST

2024-04-20 08:40:23 | 日記
 
【米国市況】大型ハイテク株が急落、来週の決算警戒-円は上げを消す
Rita Nazareth2024年4月20日 5:57 JST
  • S&P500種は5000割れ、週間で6週連続安-質への逃避巻き戻し
  • ドルは週間で2週連続高、中東の緊張を懸念-原油と金は上昇

Pedestrians pass the Nasdaq MarketSite in New York, US. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
米株式相場でS&P500種株価指数は下落。世界有数の大型ハイテク株が売りを浴びた。強気相場を率いてきた同セクターから来週は決算発表が相次ぐ。
株式終値前営業日比変化率
S&P500種株価指数4967.23-43.89-0.88%
ダウ工業株30種平均37986.40211.020.56%
ナスダック総合指数15282.01-319.49-2.05%
  S&P500種は5000を割り込み、過去最高値からの下げを拡大。ハイテク比重が大きいナスダック100指数は2%余り下げた。大型ハイテク株7強「マグニフィセント・セブン」の半数余りが、近日中に四半期決算を発表する。人工知能(AI)の熱狂に支えられた高い期待に応えられるかどうかが焦点。この日はAI銘柄として人気の高いエヌビディアが10%安、スーパー・マイクロ・コンピューターが23%安と急落とした。
  ブルームバーグ・インテリジェンスによれば、ハイテク7強の1-3月決算は38%増益の見通し。これらを除外したS&P500種採用銘柄では、3.9%の減益が見込まれている。

ニューヨーク証券取引所Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
  LPLファイナンシャルのチーフ・グローバル・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「投資家が期待しているのは単なる強い決算ではなく、強いガイダンスだ」と指摘。「大型ハイテク企業が何らかの失望をもたらせば、今週売られ過ぎた相場は来週、さらに売られ過ぎの領域に深く突き落とされるだろう」と述べた。
  S&P500種は6週間連続で下げ、2022年10月以来の長期下落局面となった。エヌビディアは時価総額にして2000億ドル(30兆9100億円)余りを消失した。ナスダック100指数は今年一番の下げ。好調な決算を前日に発表したネットフリックスは、四半期毎の有料会員数発表をやめるとの決定が嫌気され、株価は急落した。
  米国債市場では10年債利回りがアジア時間に一時14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げたが、米国時間では1bpまで下げ幅を縮小した。
国債直近値前営業日比(BP)変化率
米30年債利回り4.71%-1.7-0.35%
米10年債利回り4.62%-1.2-0.26%
米2年債利回り4.98%-0.3-0.05%
  米東部時間16時41分
  アジア時間に10年債利回りを4.50%未満に追い込んだ質への逃避は、米国時間には巻き戻された。投資家の関心は強い米経済データと利下げ先送りの可能性に戻った。
  連邦公開市場委員会(FOMC)の日程と一致したオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)の変動は極めて小幅に終わった。年内の利下げは約38bpで、利下げ開始は11月と織り込まれている。

S&P500種株価指数出所:ブルームバーグ
  今週、ハイテク株が圧迫されたのは、台湾積体電路製造(TSMC)が半導体市場見通しを下方修正したのがきっかけ。ASMLホールディングの受注が予想を下回ったことも失望を誘った。他の大型銘柄による決算発表を控え、こうした弱いガイダンスは何かの予兆ではないかとの見方が浮上している。来週はインテルも決算を発表する。
  中東で起きた最新の緊張はいったん落ち着いたものの、トレーダーらは慎重な姿勢を崩していない。
  シティー・インデックスのファワド・ラザクザダ氏は何事も確実ではないとして、特に週末を控えたリスクを考えると市場は神経質な展開が続くだろうと述べた。金融政策に影響を及ぼす可能性があるインフレ率が、引き続き焦点になると付け加えた。
  ランズバーグ・ベネット・プライベート・ウェルス・マネジメントのマイケル・ランズバーグ最高投資責任者(CIO)は「株式相場がここ数週間に下げているのは、利下げ期待が著しくしぼんでいるからだ。1-3月の強い相場を受けて利益確定の動きがあるのは意外ではない」と述べた。
  株式相場は2019年以来の好調な一年のスタートを切った後、強い経済が続くことを考慮してもこの先どこまで上昇できるのか、投資家の間では懐疑的な見方が深まっている。
  ネーションワイドのマーク・ハケット氏は「地政学的および政治的な不透明感にインフレと金利、FRB高官による市場への圧力が加わり、マーケットの顔色と投資家マインドは急速かつ劇的に変化している」と述べた。

S&P500種株価指数の週間騰落出所:ブルームバーグ
  企業ニュースではアメリカン・エキスプレス(アメックス)の1-3月(第1四半期)決算で、総収入が市場予想を上回った。プレミアムカードが引き続き好調だった。プロクター・アンド・ギャンブルにとって売上高の半分を占める北米では、第3四半期の販売量が前期をわずかに下回った。テスラは電動ピックアップトラック「サイバートラック」3878台をリコール(無料の回収・修理)する。
  外国為替市場ではドルが週間ベースで2週連続高。中東の紛争エスカレートが懸念される中、来週決算を控えたハイテク株の下落が意識された。円はほぼ変わらず。 鈴木俊一財務相はワシントンで、為替市場の「行き過ぎた動きには適切に対応する」との見解をあらためて示した。
為替直近値前営業日比変化率
ブルームバーグ・ドル指数1264.370.860.07%
ドル/円¥154.64¥0.000.00%
ユーロ/ドル$1.0657$0.00140.13%
  米東部時間16時46分
  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、イスラエルがイランへの報復に踏み切ったとの報道でアジア時間に0.6%上昇した後、それをほぼ消す展開。キャリー取引のポジションが圧迫され、週間では0.4%上昇。
  イランの国営メディアは無人機を使ったイスラエルの「破壊工作」は失敗したと主張。イスファハンにある核施設は完全に無事だと伝えた。これを受けて為替相場はまちまちに変わった。
  リッチモンド連銀のバーキン総裁は需要は堅調だが米経済は過熱の兆候を示していないと述べた。
  シカゴ連銀のグールズビー総裁はインフレの進展が失速しているとして、いったん立ち止まって、入手するデータから今後の経済動向を見極める必要があるとの認識を示した。
  ドルは対円で週間ベースで0.9%上昇し、3週連続高。鈴木財務相は、米国と欧州では抑制的な金融スタンスを緩める方向への政策シフトについて、そのタイミングとペースに関心が高まっていると指摘。そうした状況を巡る不確実性と市場の思惑が、為替を含む金融市場のボラティリティーを高めているとの認識を示した。
  来週の日銀政策決定会合を控え、ドル・円の1週間物ボラティリティーは9.7%、1カ月ぶりの高さに近づいた。
  ユーロは対ドルで週間ベースで小幅高。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は利下げの可能性について従来の姿勢をあらためて打ち出し、インフレには上振れ方向と下振れ方向の両方のリスクがあると強調した。
  商品市場ではニューヨーク原油相場が上昇。イスラエルがイランを攻撃したとの報道直後には急騰したが、その後は押し戻され、地政学を巡るリスクプレミアムがやや低下した。
原油相場が上げ消す、一時は急伸-イランは攻撃に控えめな反応
  この日の相場の反応を見ると、戦闘エスカレートは回避できるとの見方を市場参加者が強めていることが示唆される。一方で、今月に入って価格高騰をヘッジするオプション買いも膨らんでいる。

北海ブレント原油先物出所:ブルームバーグ
  ライスタッド・エナジーの石油市場調査担当シニアバイスプレジデント、ホルヘ・レオン氏は「当社の分析では、ファンダメンタルズに基づく公正な市場価格は1バレル=83ドルであり、地政学的な懸念に起因する現在のプレミアムを示唆している」と指摘。「こうした地政学的要因によって、当面は原油相場のボラティリティーが続く可能性が高い」と述べた。
  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は前日比41セント(0.5%)高の1バレル=83.14ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は18セント(0.2%)上昇の87.29ドルで終えた。
  金相場も高い。だがイスラエルによるイラン攻撃が報じられた当初の上げ幅を削る展開となった。
  イスラエルがイラン軍事基地をドローンで攻撃したと伝わると、スポット金価格は紛争拡大への懸念からオーバーナイトの取引で一時1.6%高まで買われた。しかし、同攻撃についてイラン国内メディアが控えめに扱っている様子が分かると、一段の地政学リスクを巡る緊張は緩和した。

Israel-Iran Escalation Chance Less Than 24 Hours Ago: Kimmitt
動画:ブルームバーグ・テレビジョン出所:ブルームバーグ
  ドルと米国債利回りが大きく上昇し、年内の米利下げ観測が後退しているにもかかわらず、スポット金価格は5週連続で値上がり。これは2023年1月以来の長期上昇局面だ。
  サクソバンクの商品戦略責任者オレ・ハンセン氏は「金に関しては正常なリアクション機能が失われたことがますます明白になっている」と述べる。金は通常、ドルと金利が上がると下がる逆相関の関係にある。
  ハンセン氏によると、金が年初来で16%上昇している背景には、ロシア・ウクライナ戦争と中東情勢に絡む地政学リスク、中国消費者や中央銀行による旺盛な需要に加え、主要国の債務残高が対国内総生産(GDP)で上昇していること、インフレ再加速の可能性などの要因がある。

金スポット週間騰落出所:ブルームバーグ
  金スポット相場はニューヨーク時間午後3時22分現在、15.56ドル高の1オンス=2394.61ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は15.80ドル(0.7%)高の2413.80ドル。
原題:‘Mag Seven’ Get Crushed Before Next Week’s Results: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Haven-Bid Fades as Traders Target Selloff in Options(抜粋)
(抜粋)
Oil Ekes Out Gain After Iran’s Muted Response to Israel Strike(抜粋)
Gold Pares Gains as Iran Media Appears to Downplay Israel Strike(抜粋)
 
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米国株、ダウ続伸し211ドル高 ディフェンシブ株に買い ナスダックは続落 米国・欧州株概況2024年4月20日 5:39

2024-04-20 08:31:14 | 日記
米国株、ダウ続伸し211ドル高 ディフェンシブ株に買い ナスダックは続落
米国・欧州株概況2024年4月20日 5:39


【NQNニューヨーク=稲場三奈】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比211ドル02セント(0.55%)高の3万7986ドル40セントで終えた。決算の内容が評価された銘柄やディフェンシブ株の一角に買いが入った。一方、インフレの高止まりへの懸念が根強いなか、ハイテク関連株に売りが出て相場の重荷となった。

アメリカン・エキスプレスが6%高で終え、ダウ平均を押し上げた。朝方発表の2024年1〜3月期決算では売上高と1株利益が市場予想を上回り、好感した買いが集まった。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も上昇。24年1〜3月期決算と併せて示した24年6月期通期の見通しを上方修正し、買い材料となった。

米東部時間18日夜にはイスラエルがイランを空爆したと伝わった。その後イスラエルによる報復攻撃は限定的にとどまりそうだとの見方が広がり、投資家の過度なリスク回避の動きはいったん落ち着いた。ただ、中東情勢が一段と悪化することへの懸念は根強い。ダウ平均の構成銘柄ではユナイテッドヘルス・グループやメルク、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)といったディフェンシブ株の一角に買いが入った。

米景気の強さを背景に、このところ米連邦準備理事会(FRB)高官からは利下げ転換に慎重な発言が相次いでいる。シカゴ連銀のグールズビー総裁は19日、直近3カ月の米経済指標が底堅さを示したことを受け、「(利下げに)動く前に、(インフレの沈静化が)はっきりするのを待つのが理にかなっている」と語った。

FRBによる利下げ開始の時期が不透明になるなかで、金利の上昇局面で売られやすいハイテク株を中心に下げが目立った。市場では「(今後発表される)決算で業績が市場予想を上回っても、マクロ環境の不確実性が上値を抑えやすい」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との声が聞かれた。ダウ平均の構成銘柄では、マイクロソフトやアップルが売られた。
その他の個別銘柄では、JPモルガン・チェースやコカ・コーラが上昇した。一方、ナイキやビザは下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は6日続落した。前日比319.489ポイント(2.04%)安の1万5282.010で終えた。6日続落は22年10月上旬以来、およそ1年半ぶり。週間では893ポイント(5.5%)安となった。
ネットフリックスが9%安で終えた。前日夕に発表した24年1〜3月期決算は市場予想を上回る内容だったが、24年12月期通期の売上高見通しが慎重との受け止めから、売りが膨らんだ。エヌビディアは10%安、メタプラットフォームズは4%安と下げが目立った。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は6日続落し、前日比43.89ポイント(0.87%)安の4967.23で終えた。5000を下回って終わるのは2月下旬以来、およそ2カ月ぶりとなった。