
東京都 新型コロナ 4058人感染確認 過去最多 初の4000人超
2021年7月31日 16時50分
東京都内で31日、新型コロナウイルスの感染が確認された人は初めて4000人を超えて、過去最多の4058人になりました。7日間平均は前の週の2倍以上となる217%となり、拡大のスピードがさらにあがっています。また、都は感染が確認された3人が死亡したことを明らかにしました。
東京都は、31日都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて4058人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
これまでで最も多かった29日の3865人を上回って初めて4000人を超え、過去最多となりました。
31日までの7日間平均は2920人です。
増加比がさらに上昇して、前の週の2倍以上となる217%となり、拡大のスピードがさらにあがっています。
4058人の年代別は、
▼10歳未満が153人、
▼10代が354人、
▼20代が1484人、
▼30代が887人、
▼40代が583人、
▼50代が398人、
▼60代が127人、
▼70代が44人、
▼80代が19人、
▼90代が8人、
▼100歳以上が1人です。
これで都内で感染が確認されたのは、21万7968人となりました。
一方、都の基準で集計した31日時点の重症の患者は30日より7人増えて95人でした。
90人を超えるのはことし2月16日以来です。
また、都は感染が確認された60代と70代の男性合わせて3人が死亡したことを明らかにしました。
これで都内で感染して死亡した人は2293人になりました。
都幹部「ワクチンのほかに策がない」
東京都の幹部の1人は取材に対して「対策はやっているがそれを大きく上回ってデルタ株が広がっているということだ。ワクチンを早く普及させるほかになかなか策がないのが現状だ。特に、若い世代への接種が重要だ」と話していました。
また、別の幹部は「ずっと辛抱してくれている飲食店のみなさんのことを考えると複雑だ。医療機関や保健所への負荷も心配だ」と話していました。 東京都内で歯止めがかからない感染の急拡大は、そのスピードがさらに増しています。
前週の同じ曜日との比較
1週間前の同じ曜日と比べると、月曜日・今月26日は前の週の月曜日より702人増えました。
火曜日・27日は1461人増え、初めて3000人を超えた水曜日・28日は1345人増えました。
木曜日・29日は1886人、金曜日・30日は1941人増えました。
そして、土曜日・31日は2930人増え、一気に3000人近くの増加になりました。
7日間平均での比較
都が感染者数の傾向をつかむために毎日、分析している7日間平均で見ても増加のスピードが上がっています。
▼月曜日・26日までの7日間平均は前の週の平均の1.41倍。
▼火曜日・27日は1.49倍。
▼水曜日・28日は1.53倍。
▼木曜日・29日は1.62倍。
▼金曜日・30日は1.81倍。
そして▼31日は2.17倍でした。
街の声は
都内で過去最多となる4058人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことについて、東京の渋谷駅前で話を聞きました。
22歳の大学生は「感染状況を見て怖いと思っているので、必要な時だけ外出することにしている。若い人の間でもはやっていると聞いているので不安は感じています」と話していました。
また、2歳の子どもを連れた33歳の会社員の女性は「こんなに感染者数が増えると思っていませんでしたが、町なかをみても人があふれているのでしかたがないと思います。生活に欠かせない外出以外は控えたいです」と話していました。
26歳の会社員の男性は「友達などと話をしていても若いから重症化しないと考えている人が多いと感じる。緊急事態宣言が出ていても不安に感じていないです」と話していました。
さらに、75歳の女性は「暑いからマスクをしていない人も多いと思います。若い世代の人も感染を広げることを理解する必要があると思います」と話していました。