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東証大引け 日経平均、反発 一時600円高も伸び悩む、売買代金は1月末以来の低水準 国内株概況2024年4月8日 15:35

2024-04-08 16:18:23 | 日記
東証大引け 日経平均、反発 一時600円高も伸び悩む、売買代金は1月末以来の低水準
国内株概況2024年4月8日 15:35

8日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前週末比354円96銭(0.91%)高の3万9347円04銭だった。前週末5日に米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行した。外国為替市場の円相場は1ドル=151円台後半と、前週末の夕方に比べて円安・ドル高が進んだことも輸出関連株を中心に支えとなった。午前に上げ幅は600円を超える場面もあったが、午後は伸び悩んだ。

5日の米株式市場では主要株価指数がそろって上昇した。同日発表された3月の米雇用統計は賃金インフレの加速を示す内容ではなく、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重になるとの観測がやや後退し、米ハイテク株を中心に見直し買いが入った。東京市場でも前週末に下落が目立っていた東エレクやソシオネクスなど半導体関連に買いが入った。海外短期筋とみられる株価指数先物への買いも強まり、日経平均への寄与度が大きいファストリなども高く推移した。

ただ、買い一巡後は利益確定目的の売りが重荷となり、午後の日経平均は急速に上げ幅を縮めた。今週から始まる小売り企業の決算発表や、10日発表の3月の米消費者物価指数(CPI)の内容を見極めたいとの雰囲気も広がった。投資家の様子見姿勢が強まり、午後の相場は膠着感もみられた。

東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は25.70ポイント(0.95%)高の2728.32だった。JPXプライム150指数は反発し、9.47ポイント(0.81%)高の1181.26で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆633億円と、1月30日(3兆7547億円)以来の低水準だった。売買高は15億6579万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1226。値下がりは383、横ばいは43だった。
富士通や東電HD、古河電が上げた。一方、シャープやディーエヌエは下げた。安川電は朝高後に下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

インド経済、世界一の成長エンジン狙う-28年までに中国を逆転か 2024年4月8日 14:42 JST

2024-04-08 15:29:41 | 日記
インド経済、世界一の成長エンジン狙う-28年までに中国を逆転か
 Dan Strumpf、Anup Roy、Abhishek Gupta                                                        2024年4月8日 14:42 JST                                                



                                                                    
  • インド、28年までに世界経済最大の成長エンジン-BE基本シナリオ          
  • ミドルクラスが8億人にも広がる可能性、外国人投資家には魅力            

                                                
欧米各国は経済成長が鈍化している中国を経済パートナーとしてではなく、ライバルとして見なすようになっている。そして、中国に隣接するもう一つの新興大国インドが、世界の次なる経済成長のけん引役として台頭しつつある。
  インドの株式市場は活況を呈し、外国からの投資が殺到。各国政府は年齢層が若く人口14億人を抱えるインドの市場取り込みを狙い、新たな貿易協定を結ぼうと構えている。
  米ボーイングなどの航空機メーカーは記録的な受注を獲得し、米アップルはスマートフォン「iPhone」の現地生産を拡大している。
            

How India Could Overtake China as World’s Growth Engine

                    
According to a Bloomberg Economics analysis, India could become the world's no.1 contributor to GDP growth as early as 2028.
                    

                    
Source: Bloomberg Economics
                    
Notes: The analysis is based on real GDP growth rates being weighted by purchasing power parity GDP levels. The optimistic scenario assumes India's growth rises to a potential level of 10% by 2030. The pessimistic scenario assumes the IMF forecasts for the next five years and extends them forward with potential growth dropping from 6.5% currently to below 6% over the next decade.
        
     ただ、インドの経済規模は3兆5000億ドル(約531兆円)で、17兆8000億ドル規模の中国経済にまだ遠く及ばない。劣悪な道路環境や一貫性のない教育、煩雑な官僚主義的な手続き、熟練労働者の不足は、欧米企業がインドに進出する際にぶつかる多くの問題のほんの一部に過ぎない。
            
  それでも、インドは世界経済の成長エンジンとして、中国を追い抜く公算が大きい。
  インドで近く始まる総選挙は、与党のインド人民党(BJP)が勝利すると広く見込まれている。インドに強気なバークレイズのような投資銀行は、続投が有力視されているモディ首相が次の3期目が終えるまでにインドが世界経済の成長に最も大きく貢献する国になり得ると考えている。
28年までに逆転
   ブルームバーグ・エコノミクス(BE)の分析はさらに楽観的で、インドは購買力平価ベースで28年までにその節目に到達できると見込む。
        

How India Can Win China's Growth Crown





    
    中国経済は減速しており、インドが世界最大の成長エンジンとして台頭しつつあるSource: Bloomberg
  ただ、そのためには、モディ首相は重要な発展4分野で野心的な目標を達成する必要がある。インフラ改善と労働者の技能強化・参加拡大、働き手全員が住めるより快適な都市の建設、雇用を提供する工場の誘致だ。
        

    
  手本はある。中国だ。1970年代後半の改革によって自国経済が世界に開放された後、中国は30年ほど年平均10%の成長を遂げた。その結果、外国資本を招き寄せ、世界で大きな影響力を持つようになった。世界的な大企業は皆、中国戦略を持たなければならなかった。

ディクソン・テクノロジーズの携帯電話組み立てライン(3月)Photographer: Prashanth Vishwanathan/Bloomberg
  しかし、不動産危機に、中国のサプライチェーン支配やセンシティブなテクノロジーの進歩に対する欧米の懸念増大が重なり、「奇跡」と呼ばれた中国の急成長期はもはや過去のものとなっている。
  そこでインドの出番だ。モディ政権はインド経済の競争力強化を目指しており、安価な労働力を求め中国からの事業分散を目指す欧米企業にとっては魅力的な政策だ。
  モディ首相はインドの成長加速を選挙遊説の主要なテーマとしており、昨年の集会では、政権3期目を担えばインド経済を「世界トップの地位」に引き上げると誓った。

エア・インディアとインディゴの航空機(フランスにあるエアバスの引き渡しセンター、2月)Photographer: Matthieu Rondel/Bloomberg
  2025会計年度のインフラへの政府予算は5年前の3倍以上となる11兆ルピー(約20兆円)を超え、各州の支出を加えると20兆ルピーを上回る可能性がある。
  インドは30年までの6年間に鉄道や道路、港湾、水路などの重要なインフラを整備するため143兆ルピーを投資すると想定されている。
            

India’s Infrastructure Is Due for a Substantial Boost

                    

                    

                    
Sources: Centre for Monitoring Indian Economy’s Capex Database, Bloomberg Economics
                    
Note: Chart shows estimated values of projects completed or due for completion
        
  
  モディ政権は一方、小麦とコメの輸出を禁止することでインフレの抑制を図っている。政府は20年代に入ると国内で製造業を奨励するため、約2兆7000億ルピーの優遇策を展開。企業は優遇税制や土地価格の引き下げに加え、州政府からも工場設置の資本を得た。
            
  BEの基本シナリオでは、インド経済は20年代末までに9%成長に加速する一方、中国の成長率は3.5%に低下する。インドが28年までに中国を抜いて世界経済最大の成長エンジンとなるという筋書きだ。
  今後5年のインド成長率が6.5%未満にとどまるという国際通貨基金(IMF)の予測に沿った最も悲観的なシナリオでも、インドは37年に中国の貢献度を追い抜く。
  もちろん、全ての予想は不完全な情報に依存している。可能性が極めて低いものの、いったん起これば大きな影響を及ぼす「ブラックスワン」などの大きな経済ショックがあれば、どんな見通しであれ外れ得る。
「最大の長所」
  インドの首席経済顧問V・アナンサ・ナゲスワラン氏は最近のインタビューで、中国の経済規模がはるかに大きいことから、インドと中国の比較に注意を喚起した。
  同時に、インドの潜在的な成長力や若者の多さ、インフラ構築、そして中間所得者層(ミドルクラス)が8億人にも広がる可能性は、外国人投資家にとって明確な価値命題だと主張。
  「それが最大の長所だ」と述べ、「コスト競争力だけではない。市場や経済的リターンを生み出す能力、法の支配、国際的な投資家が比較的容易に資金を本国へ送金できるという政策の安定性がある」と指摘した。  
  航空など一部の分野では、インドの高い成長期待が現実のものになるとの確証が深まりつつある。
  インド最大の航空会社インディゴとエア・インディアは昨年、ボーイングと欧州のエアバスから計970機の航空機を購入するという記録的な規模の契約を交わした。インドで最も新しい航空会社アカサも今年、ボーイングにジェット機150機を発注した。
            

India's Labor Advantage In Manufacturing

                    
Most of the world's new factory workers between 2020 and 2040 will be in India
                    

                    
Source: Bloomberg Economics
                    
Notes: Bloomberg Economics' analysis looks at the world’s 25 biggest exporters and weighs the working-age population in these countries by their exports-to-GDP ratio. For example, India’s 486 million secondary-school educated workers in 2020 and an exports-to-GDP ratio of 0.187 means that 91 million workers from the country participated in global labor markets. The analysis defines these workers as medium skilled and use them as a proxy for factory workers.
        
 
            
  ボーイング・インディアのサリル・グプテ社長は、新しい空港や数々の航空スタートアップ、ミドルクラス拡大による国内旅行需要の増大が旅客機需要を高めていると説明。
  「インドではここ1年にわたり、航空史上どの新興航空会社より最も速いスピードで成長している新興航空会社が生まれている。こうした要因全てが民間航空市場に大きなチャンスをもたらしている」と話した。
  ボーイングは今年1月、インド南部ベンガルールで新しいエンジニアリングセンターを始動させた。総コスト2億ドル(約300億円)の同センターが完成すれば、同社にとって米国外で最大の投資となる。
            

India's Labor Advantage In Manufacturing

                    
Most of the world's new factory workers between 2020 and 2040 will be in India
                    

                    
Source: Bloomberg Economics
                    
Notes: Bloomberg Economics' analysis looks at the world’s 25 biggest exporters and weighs the working-age population in these countries by their exports-to-GDP ratio. For example, India’s 486 million secondary-school educated workers in 2020 and an exports-to-GDP ratio of 0.187 means that 91 million workers from the country participated in global labor markets. The analysis defines these workers as medium skilled and use them as a proxy for factory workers.
        

 モディ政権は減税などの優遇措置でメーカー誘致を図っているPhotographer: Prashanth Vishwanathan/Bloomberg
原題:Booming India Prepares to Take China’s Global Growth Crown (抜粋)
 
 
 
 

METHODOLOGY:
 
Bloomberg Economics long-term forecasts of potential growth are based on an augmented version of the Solow-Swan growth model that includes human capital as an additional factor of production. The model explains the long-term growth dynamics as a function of labor, human capital, physical capital and the productivity of these factors of production. To estimate the contribution of each country to world real growth, Bloomberg Economics weight their individual growth rates by GDP in current dollars adjusted for purchasing power parity. Bloomberg Economics’ base case for India's growth is higher than the consensus of economists. Bloomberg Economics expect more people to participate in the labor market because of a rapidly expanding manufacturing sector, increased construction activity to bridge the gap of deficient infrastructure and more demand by multinationals to set up back and front-end service centers in India. Each worker is also likely to be more productive as geopolitical tailwinds allow for a more rapid knowledge sharing from western partners. India's GDP figures have also consistently exceeded the consensus forecast over the last four quarters. The average miss was 1.2 percentage points.
--Abhishek Gupta, Senior Economist, Bloomberg Economics
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3月の米CPI、緩慢な鈍化示す見込み-FRBの慎重姿勢裏付けへ 2024年4月8日 7:21 JST

2024-04-08 12:53:57 | 日記
3月の米CPI、緩慢な鈍化示す見込み-FRBの慎重姿勢裏付けへ
Vince Golle2024年4月8日 7:21 JST
  • コア指数は前月比0.3%上昇、前年同月比では3.7%上昇となる見通し
  • 10日にFOMC議事要旨公表、11日にはNY連銀総裁が発言の予定
米労働省が10日発表する3月の消費者物価指数(CPI)では、基調的なインフレ率の緩慢なペースでの鈍化が示され、利下げに対する米金融当局の慎重なアプローチを裏付けることになりそうだ。5日発表の雇用統計は予想外の強い数字となったばかりだった。
  3月のCPIのうち、変動の大きい食料とエネルギーを除くコア指数は前月比0.3%上昇が見込まれ、総合指数も同様の伸びが予想されている。コア指数、総合指数とも前月実績は0.4%上昇だった。

US Inflation Is Gradually Cooling

Wednesday's CPI, after robust jobs report, to feed into Fed's patience on rates

Source: Bureau of Labor Statistics, Bloomberg

  コア指数は前年同月比では3.7%上昇と、2021年4月以来の小幅な伸びとなる見通し。前年同月比の数字としては22年に記録した6.6%のピークを大幅に下回るのの、インフレ抑制に向けた最近の進展にはばらつきが見られる。
  3月の雇用統計は5カ月連続で予想を上回った。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局者は過去1年余りの労働力需要の鈍化を利下げの前触れとなる可能性としてきたが、非農業部門雇用者数が前月比30万3000人の大幅増となったことで、需要鈍化の程度とそれがインフレに及ぼす影響について疑問が生じる可能性がある。
  先週発言した数多くの米金融当局者は、利下げに向けた最初の一歩に踏み出す前にインフレ率が当局目標に向けて鈍化しているとの一層明確な兆候が見られるまで、待つのが適切だとするメッセージで一貫していた。
  ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のアナ・ウォン氏らエコノミストは、「米金融当局の反応関数で一段と重要な要素の一つとなっているインフレ動向に焦点がシフトする」とし、「3月CPIのコア指数上昇率は前月比0.3%への小幅鈍化が予想され、それは年率2%の当局目標と引き続き整合的と考えられる」と指摘した。
  その上で、「総合指数の伸びが年末まで3.0%前後で浮動したとしても、コア指数の持続的なディスインフレにより、米金融当局は今夏に利下げすることが可能となるだろう」との分析を示した。
  なお、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合は5月1日までの2日間の予定で、金利据え置きが広く予想されている。
  10日には3月FOMC会合の議事要旨が公表され、トレーダーは11日のイベントでのニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言を注視する見通し。
  11日に発表される3月の生産者物価指数(PPI)は前月比での伸び鈍化が示される見込み。ただ、原油や銅など一部商品相場はこのところ上昇しており、今後数カ月に物品のディスインフレの動きが鈍くなる可能性を示唆している。

Central Bank Rate Decisions This Week



Source: Bloomberg
Note: Mapped data show rate decision schedules for distinct central banks.
原題:Glacial Inflation Slowdown Set to Back Fed Cut Caution: Eco Week(抜粋)
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日経平均が一時600円超高、米雇用統計や円安好感-輸出や金融株買い 2024年4月8日 7:31 JST更新日時 2024年4月8日 10:58 JST

2024-04-08 12:51:33 | 日記

日経平均が一時600円超高、米雇用統計や円安好感-輸出や金融株買い

田村康剛、Winnie Hsu2024年4月8日 7:31 JST更新日時 2024年4月8日 10:58 JST

8日の東京株式相場は反発し、日経平均株価は一時600円以上上昇。堅調な雇用統計を受けて米国経済の先行きに楽観的な見方が広がり、電機や輸送用機器、機械など輸出関連株が高い。米金利の上昇を材料に銀行や保険など金融株も買われている。
  朝方発表された2月の毎月勤労統計では、実質賃金が23カ月連続でマイナスとなった。日本銀行による早期利上げ観測を後退させ、円安基調が続くことから株式相場には追い風だとの見方がある。
  • 東証株価指数(TOPIX)は前週末比1.3%高の2738.21-午前10時49分時点
  • 日経平均株価は1.5%高の3万9561円40銭
  TOPIX採用の2146銘柄中、上昇は1703、下落は359。売買代金上位ではソシオネクストやディスコなど半導体関連銘柄が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループや三菱重工業、リクルートホールディングス、三井物産も堅調。半面、安川電機や資生堂は軟調。

市場関係者の見方

セゾン投信の瀬下哲雄マルチマネジャー運用部長
  • 米雇用統計でリスクオンの流れを受けているほか、毎月勤労統計の実質賃金がマイナスのままで緩和的な金融環境が続き、円安基調は変わらないとの観測から上昇している
  • 円安や米消費の恩恵を受ける銘柄が上昇している印象だ

インサイト

  • 東証33業種中31業種が上昇、上昇率トップは証券・商品先物取引業、下落率トップは鉱業
  • MSCIアジア太平洋指数は0.5%上昇
  • TOPIXは年初来16%上昇、MSCIアジア太平洋指数は3.9%上昇
  • TOPIXの12カ月先予想PERは15.6倍

背景

  • 3月の米雇用者数は30万3000人増、1年ぶりの大幅増-失業率低下
    • 米雇用統計、FRBは利下げ予想の見直し必要も-市場関係者の見方
    • 債券トレーダー、米国債利回り4.5%を意識-CPI上振れなら突破も
  • 2月実質賃金1.3%減、23カ月連続マイナス-名目は8カ月ぶり高い伸び
  • ドル・円相場は1ドル=151円台後半で推移、前営業日の日本株終値時点は151円19銭
  • 前営業日の海外市況はこちらをご覧ください
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UBSと三井住友THの合弁、クレディSの富裕層事業を統合-関係者 鈴木英樹、梅川崇2024年4月8日 12:30 JST

2024-04-08 12:50:14 | 日記
UBSと三井住友THの合弁、クレディSの富裕層事業を統合-関係者
鈴木英樹、梅川崇2024年4月8日 12:30 JST
  • UBSのクレディS買収に伴う再編の一環、人員や顧客・資産移管へ
  • 預かり資産3億円超の顧客が対象、日本の富裕層世帯は着実に増加
スイスのUBSグループ傘下のUBS証券と三井住友トラスト・ホールディングス(TH)は、合弁で運営する日本の富裕層向け事業をクレディ・スイス・グループの同事業と統合させる方針だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。近く発表する。
  関係者によると、UBS証と三井住友THが共同で設立した「UBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメント(UBSスミトラ)」が、日本を拠点とするクレディ・スイス証券から同事業を取得する。これに伴い、社員や顧客・預かり資産はUBSスミトラに移管する。
  三井住友THとUBS証の広報担当者は、それぞれコメントを控えるとしている。
  日本の富裕層向け事業を巡る今回の動きは、経営不振に陥ったクレディSを2023年に救済買収したUBSによる世界的な部門統合・再編の一環と位置付けられる。UBSとクレディSの事業持ち株会社は6月末までに合併する見込みで、富裕層事業の統合はそれ以降になる。
  UBSは比較的多額の金融資産を持つ顧客層向けビジネスに強みを持ち、1口座当たりの預かり資産の世界基準は最低で原則200万ドル(約3億円)。「ウルトラハイネットワース」と呼ばれる同資産規模数十億円の資産家などがメインターゲットで、UBSスミトラもこれに準じている。
  日本では富裕層が増加傾向にある。野村総合研究所の推計によると、保有金融資産5億円以上の「超富裕層」は05年の5万2000世帯から21年には9万世帯と7割増えた。保有資産額も46兆円から105兆円となっており、関連ビジネスの魅力は増している。
  UBSスミトラは20年にUBS証51%、三井住友TH49%の出資で設立された。UBSによるクレディS買収を受け、UBSは三井住友THとも協議しながらクレディSの日本の富裕層向け事業の扱いを検討してきた。関係者によると、今回の統合でクレディS証から移る社員数や顧客数、預かり資産の規模は分からないという。
  UBSはアジアで基準に満たないクレディSの口座を見直している。関係者によると、今回の統合でクレディS証から移管される一部口座は整理の対象となる可能性もある。クレディSは09年に日本の富裕層向け事業に参入。当時は金融資産10億円以上の層をターゲットに顧客開拓を進めるとしていた。
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