市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

アトに残った街

2005-02-12 | Weblog
 2月4日の「宮崎ピンクチラシ」で盛り場のピンク看板やチラシ配布の禁止を条例化する動きがあるとのべたが、すでにはやばやと看板は消えていた。建国記念の日、11日金曜午後4時ころであったが、通は冷え切っていた。

一条というスナックの脇に立っていた電照看板「待っているのは美少女のみラブラブヘルス」も消えた。白い水着の少女?たちが、揃ってうつむきかげんで、横座りしている看板であった。「コンパニオン募集 きゃん・きゃん 容姿端麗に限る」がそえられていて笑えた。「うきうき女学園 6000円~」 「ファッションヘルスapplepie 40min.7000 yen 全室シャワー完備」などなどと、にぎにぎしさをふりまいていた。それがみんな消滅していた。情けない話だ。

つまり、もっと、おれたちはいきているのだぞーと、モラリストたちの都市景観美論に抵抗してよかったのではないか。生きる真実と都市景観のどちらがだいじなのかをどうしてつき合わせないのか。はいはいと、従うのであれば、やっていることは悪いと認めること、これからは、日陰ものである。なぜ「きゃん・きゃん」や「うきうき女学園」が「週刊現代」や「フラッシュ」などの営業に劣り、顔もそむけなくてはいけないのか、そうおもわぬのだろうか。

わが街は、小中学校の教室か。あるくる人々はぜんぶPTA会員か。だれがこんな街にのこのこでてきて楽しむだろう。各個人、わが家にあり、テレビを見て、としよりだけは新聞を読み、一日が終わり、一年がおわる。世界に何が起きようと、たいして記憶にも残らない。われ関せずの日々がある。

街はきれいにゴミひとつなくなり、人も歩かず、商売も不振となり、働く場も減り、リストラにおびえ、パートも貴重な就労チャンスとなり、ニートまでかかえこみ、性欲もなくなり、ついに街も消滅する。それでアトに残ってるのはなんという場所なのか、誰か名づけて欲しいよ。

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