市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

SoRa 誌の休刊

2006-10-14 | Weblog
 宮崎市のタウン誌「SoRa」が休刊すると聞いて驚いた。数年前、東京から帰郷してきた20台の青年が、故郷への思いを託すタウン誌として創刊された。痩身の控えめな彼と、現代っ子センターのなにかの催しのとき言葉を交わしたことがある。その後、何年も発行されタウン誌のやわらかさと、硬質の批評性を兼ねた編集が好評で、若者に定着していたと思っていた。編集長の一身上の都合と聞いた。

 経済的問題は無かったのだろうか。無いとは思えないのだが、それにしても一個人の雑誌が、それほど広告にたよらず、それゆえに情報を選別して批評性を高めてきた小雑誌が、ここまで続いてきたことに、宮崎市の感性をまた信じることが出来た。しかし、弓も矢も尽きたのかとも思う。そうでなければいいのだが。

 こんな個人の営みにくらべると、税金におんぶだっこし、派手なカラー写真だけが虚ろに舞う、芸術や文化だと、拙劣な文章で、うそぶく広報誌などは、極力廃止して、その資金をかかるタウン誌に回すべきではないか。このような広報類にSoRaのリンダのすぐれたコラムなど期待もできない。広報誌を批評する市民のNPOが出来ないだろうか。

 官公広報誌における紙くず広報を整理して、その税金を市民による優れたタウン誌を育成費に回すべきではないのか。 

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