市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

あと一月か

2010-11-30 | 日常
  11月があっという間に消し飛んだように終わった。なにをするでもなく、日々が消え去っていったと思えた。ところで、当月の日記をくってみると、月初めの友人家族と人吉温泉旅行から、どくんご上演の実行委員会開設があり、なんとか、ぼくを除いての実行委員会のスタートがなり、すぐに知人たちの音楽ライブに参加、中旬にはバークレイから親類の人類学教授の来訪があり、耳のツボのピアス治療をやり、天井の太陽温水器の取替え工事をやり、デジタルテレビ買い替えたりした。部屋の整理のため書棚購入にかかった。どくんご上演のあとの反省会にも客員として参加したり、日高プロショップの個展を読売の記者に紹介したり、むしろ単調というよりなにやかにやとありつづけていた。にもかかわらず、この一ヶ月なんにも生じなかったよう単調な感じという記憶は不可解である。

 つまりそれはなにも実に入らなかったということだろうと思う。心に響くものが無いということであろう。日記に残った日常の記録がありながら、なにこともなくあっという間に11月が終わったという印象がふしぎである。おなじようにして、先月はどうだったのか、先々月は、先々先月はどうだったのか。こうして重ねて毎月を日記で調べていくと、さまざまの出来事で一年は埋まるのであろう。しかし、11月と同なのだ。この1年間は吹っ飛んだように、終わったのである。ということならば、むしろなにもしないで、いやなにも生じないように工夫して、なんとか、なにもないほうが、人生は面白いのかもしれない。そのほうが、日々は深く実っているのかもしれない。つまり、太平洋を一人でヨットで航海していく状況のほうが、はるかに複雑・怪奇、ドラマチックなのかもしれない。

 いよいよ明日から師走である。ぼくは、この師走は好きな季節である。この月くらい人々と反対の行動をとりやすい季節は無いからである。とくに宮崎では、都市的催しも限られていて、どこでもありそうなイベントの繰り返しだから、自分だけの足跡をつけやすい。もうすでにイオンモールでは、ジングルベルが響いている。ジングルベルは多くの人を悲しませるメロディである。そしてまず宮崎市中心市街地に電飾の飾り、豆電球何十万個がともされた。それは川南町にも国富町にも電飾がシャッター通りを華やかに彩る。電飾は、宮崎市ばかりでなく九州のいたるところに、日本大都市のすべてに、ニューヨークにロンドンにスペインに飾られ、式典という名の消費への誘いが企画される。あらゆる店が、忘年会の特別メニューを宣伝している。これはいい。なんとか乗ってあげれば、不景気である店をたすけられるかもしれない。ぼくはイブの夜は、一人でどこかのレストランで、食事をしてしわわでない人々を見るのを楽しみにしている。ついでに暗い住宅街をあちこちまわって、住宅のまわりに電飾ツリーをしている家をみつけるために自転車で廻ってみる。

 今年も酒やビールや、その他アルコールを一滴も口にせずに済んだことを感謝する。
今はよくなった。自動車でといえばアルコールを強要されることはないし、なによりも同僚という地獄の番人とかかわりがなくなったからだ。定年になっていちばんしわわでなことは人とつきあわないですむことであろうか。だったら、より徹底して他人のすることをしないことをやるべきだと意欲することだろう。年賀状を書かないこともその試みであるが、これ去年やったら、病気を心配されて、かえって面倒臭くなった。今年はかくことにしようか。いよいよ、12月4日は液晶テレビがわがやに来て、42インチの画面で、たのしめることになった。まずは年末・年始はDVDで映画だ。深更番組を録画してゴールデンタイムには、これを見ることにしよう。テレビを新しくして良かった。テレビを利用して大衆番組からとおざかることが可能になると思える。チップが冬が来てやけに元気になってきた。これまでは散歩を面倒くさがって、排便のあとはすぐに帰りたがったが、今は下手すると4,50分も歩きたがりだした。午前6時半の起床では、朝食を終わって「てつばん」を観るのに間に合わなくなった。あいかわらず、この直後の番組「アサイチ」でキャスターがてつばんミーハーをしゃべってから、情報を紹介するということをつつけ、その不用意な軽さが、いやでチャンネルをきりかえさせている。あと一月で師走も、それこそあっという間におわるだろう。元気で終わりたい!!

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