市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

市街・野、ふたたび再会(必須)

2016-10-04 | 日常
 昨年12月20日、ベッドからを書いて病状回復を報告しようと思ったところ、そのままとなり、今年も早10月となってしまった。
実は、腱鞘炎、擬痛風という病気はステロイド錠の服用で炎症が抑制され痛みもなく、次第に関節の動きも日常生活に適応できるようになってきました。もっとも関節の壊れが直ったわけではなく、この破壊は自然治癒をまつしかないわけでした。それでも半年もこえると、生活に不便はなくなっていました。しかし、ラジオ体操の膝を曲げて両手を上にという運動はうまくできないし、床や畳に正座もあぐらもかけないのです。また寝ころぶことも、寝た状態から起きて立ち上がることもできないのです。へえ、こんなことが不可能とはかんがえもしなかったのです。座ることや寝て起きることは日常、つまり普通の生活には、ないことなんかと、おどろくことでした。それでも2キロは歩けだし、20キロは自転車で走ることもできるようになってきまっした。この自転車の復活こそ、ぼくにとっての生活復帰でした。
 そして9月、去年の9月は、両肘と両またのほかは、全関節が腫れて、でくのぼう状態だった自分が、このようにもどってきたと、よろこびをかみしめるという日々になってきたのです。そんな日々の9月1日、午後3時ごろ、イオンモールのスポーツのプールに行こうと、自転車で家をでました。湿度が70パーセント、気温32度を置き時計が示しているのを確認しました。無風でこの湿度と温度、体がだるい、このけだるさを水中歩行で吹き飛ばそうと、自転車に乗ったのです。すると前車輪がかたかた、かたかたと、音をたててきだしたのです。そこで、右足先で、車輪をささえているフォークをたたきました。たたいて、なにかごみでも落とそうとしたのです。しかし効果はなく、さらにもういちどと足先を動かして、たたこうとした、その一瞬、なにものかがぼくの右足首をぐいっとひっぱったような衝撃を感じ、フォークと回転している車輪の数センチの隙間に足先が引き込まれたのです。かって経験したことがない異変におどろきで、判断が停止、足をひきぬくことを忘れてしまったようでした。どうする間もなく、自転車はブレーキがかかったようになり、まえのめりとなって、ぼくを地面におしたおしてしまったのです。地面にたたきつけられた感じですが、ぼくを襲った狼狽は、激痛よりも、回復途上の両肩の関節がもとのもくあみになったという不安、恐怖感でした。ついで自覚したのは、地面におしたおされた状態から立ち上がれないということです。どうあがいてもびくとも体がもちあがらないのです。通行人がこの光景を見たら、脳梗塞か心臓麻痺で死んだと思うだろうと、必死で身体をおこそうともがいてみても、どうしようもないのです。そのとき、ハンドルに付けている網かごが目の前にあるのに気づく、それに手をかけて、ようやく半身を起しだしたのです。そこに一人の男性が、かけよってこられ、大丈夫ですかとなんども声をかけながら、ぼくをひきおこしてくれました。
 激痛はやや収まり、自転車にはまた乗れたので、帰り着き、そのまま風呂場で水シャワーを右肩に数分浴びせていると、次第に痛みがひいていきました。あーあ、これで両肩の痛みが去年とおなじになるなと、がっくりしたままベッドに横たわったのでした。ここで、残っていた鎮痛剤1錠を飲むと、さし当たり右肩の激痛は急速に鎮静し、その効果になにかみちたりた気分になるのでした。この程度なら骨が折れていることはないなという安心感もわいてはきたわけです。翌日、年のために近くの善仁会病院に行き、レントゲンの結果、右肩の鎖骨先端の手前にひびがはいっているのがわかり、腱は異常はないということでほっと安心したのでした。鎖骨の治療は、たすきのように固定バンドで、保護するという忍耐のいる養生を続けることになったわけです。きつくバンドをしめたままベッドで寝るわけです。これは問題はありませんでした。しかし、昼間はとどどきはずしているし、自転車は禁止されましたが、必要なときは乗っています。こうして早一ヶ月先週金曜日のレントゲンでは、ひびはずれていない、新しい骨ができつつある、あと一ヶ月かなあと診断されましたが、まだ一ヶ月もかかるんですかと、不満をのべると、なにをいってるんですか、これは早い方ですよといわれた。
 ちょっとした油断で、残り少ない人生の歳月の2ヶ月が、しなくてもいい無駄をくりかえすことになっているわけです。人生とはこういうたちの悪い仕打ちを与えるものです。こうなったらどうするのか、ブログを再会しようと思う要因の一つでもあるわけです。


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