森山大道講演で、忘れられない発言がもうひとつあった。森山さんは終始もの静かな話ぶりだったが、ここだけはやや挑むような強い調子だったのが印象的であった。
私がこれまで感動した
写真は
白黒の写真だけだった
言われてみると、写真では思い出せないが、映画でいえば「第3の男」「カサブランカ」「灰とダイヤモンド」などなど、これらがカラーだったら、あれほどの感動は生まれなかったと思える。白・黒であるがゆえに、人間像に集中できるのであろう。現在見れば、各シーンはきわめて人為的に加工された映像であるが、白・黒であるがゆえに吸引される。だからといって白黒万能ではない。「風と共に去りぬ」が白黒ではあれほどのインパクトはなかったろう。また「オーケストラの少女」がカラーであったら、もっと楽しい映画であったろう。つまり、白・黒であろうが、カラーであろうが、良いものはいいし、悪いものは悪い。だから、森山さんのこの発言は、かれの強いこだわりをあらわしているのだ。
いったいなぜ、写真において、彼はここまで、
こだわっているのだろうか。またこのこだわりこそ、かれの魅力なのかもしれない。
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