

自転車でぶらぶらする日がなかなか見つからなくなっていた。ようやくちょっと暇になったので、今のうちにと7月5日の土曜日、午後2時ごろでかけたが、この日もまたかなりの南東の風が吹く、曇天の午後であった。その前は5月17日の日曜であったが異常に蒸し暑い日であった。おまけに南西の風がつよい。南からの風はいつも湿っていて、蒸し暑さをいっそう不快にする。
ただ、こんな日は、人も車もいっさい見えない道路を走れるので、これは快適である。こういうときは、自転車ではしりながら、ひたすら考えている。かんがえに集中していけるのだ。しかしそれは、体力に余裕がある限りであり、疲労感に襲われると、考えることなど出来なくなる。
この前の日曜、青島へ向かったときはそうだった。風はほとんど正面から吹きつけ、出発前から、自転車の手入れに手間取って汗みどろになり、すでに疲労状態でもあった。気分転換にシャワーを浴び、いざ出かけようとしたら、今から汗かくのになんでシャワーなど浴びるのね、贅沢なと家内に非難され、普通なら気にもとめないのだが、いらいらしてしまって、外に出たわけである。この不快感をいっそう
不快にする、この向かい風、蒸し暑い午後2時の曇天と、これははじめから気分もなえた感じであった。
結局は、この日もまた目的地の天空ジールには到達できなくて、青島運動公園ちかくの忠太郎うどん屋の近くのジョイフルで、カキ氷を取って、しばし休憩、そのまま引返した。途中、東宮花の森団地に住む孫のところに行って、かれと公園でしばらくサッカーボールで遊び、家でお茶のんでいったらという孫にいやこんどねと
分かれてふたたび走りだした。途中、ひまわりの植樹を見た。
自転車を乗ればいつでもおもしろく、快適ということばかりではない。これもまた人生であろうか。