14日(火)に東京芸術劇場の第四回劇場活性化計画策定検討委員会が行われた。東京芸術劇場は1990年の開館だが、これまでずっと「貸し劇場」のスタイルで運営されてきたため、地域とのつながりが薄く、劇場独自の個性が打ち出しにくいという欠点があった。開館当初とは社会状況も変わり、東京芸術劇場も貸し館から自主事業への展開をはかり、さらに地域社会に対して貢献する取組みが求められている。そこで、これまでの委員会の検討を踏まえて、さまざまなコミュニティ・アウトリーチ活動を地域の人たちの参加協力を得て取り組んで行こうという計画を策定準備中である。検討の中で、委員の一人である立教大学社会学部の高木先生から、非常に大事な指摘があった。アウトリーチというと子どもを対象にした活動が多く報告されているが、東京芸術劇場がある豊島区は高齢者が非常に多く、老齢人口の比率が18%で全国平均を超えている。一人暮らしの高齢者の数は都内でダントツのトップだとのこと。また、区内の外国人登録者(出身は中国、次いでミャンマーが多いとのこと)は16,300人で区内人口の7%にあたるとのこと。これら、高齢者、区内在住外国人に対して東京芸術劇場がアートを活用したアウトリーチを行っていくことも重要ではないかというものである。地域の人たちとのつながりを強め、生きる力を涵養すべきなのは子どもたちだけではない。特に都市部の文化政策においては普段あまり注目されることがないが、非常に重要な、地域社会に現実に必要とされている取組みではないだろうか。
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