ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

公立文化施設の役割は、「有益な社会的変化」を起こすことである

2006-01-29 22:29:16 | アーツマネジメント
ニュースとしては既に旧聞に属することだが、滋賀県栗東市の「栗東芸術文化会館さきら」の指定管理者選定問題は、結局、市の提案通り、JR西日本ビル管理サービス(JRBS)を指定管理者とすることが決まった。25日の市議会本会議で市の提案する条例案が賛成12対反対5(ついでに欠席1、遅刻1)の票数で可決されたという。 詳しい情報は、以下のサイトを参照されたい。 → やくぺん先生うわの空「栗東市議会JRB . . . 本文を読む
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幸せのためのキーワードは「自立」?

2006-01-28 23:28:49 | アーツマネジメント
去る26日(木)に、埼玉県の主催による「埼玉の文化芸術振興とアートNPOを考える」というシンポジウムが行われた(彩の国さいたま芸術劇場映像ホール)。 埼玉県は、平成16年度に「文化芸術振興検討委員会」を設けて、今後の中期的な(およそ10年が目途)文化芸術振興政策について議論を行った。同委員会では、それを「これからの埼玉の文化芸術振興に向けて」という報告書にまとめ、その報告書が昨年(2005年)の . . . 本文を読む
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「アーツ・マネジメントB」採点終了

2006-01-28 19:34:41 | 大学
昨日が提出締切りだった「アーツ・マネジメントB」のレポートの採点を終了。 レポートの課題は、玉川大学「アートマネジメントⅡ」と同じ。「興行を成功に導く方法について、本講義で学んだことを整理し、自分なりの考察を加えた独自の理論として提示しなさい。さらに、興行が成功した場合でも依然として残るアートマネジメントの課題について、あなたの考えを(短く)述べなさい」というもの。(字数は、1600~2400字 . . . 本文を読む
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高橋哲哉「靖国問題」

2006-01-27 11:06:41 | その他
今頃になって、高橋哲哉「靖国問題」を読む。 靖国問題高橋哲哉著筑摩書房このアイテムの詳細を見る 著者の指摘するところによると、「靖国問題」とは、表面の特殊日本的な事情を剥ぎ取れば、「国家のための戦争を正当化する論理」とどう向き合うかという問題である。 「テロとの戦争」も「靖国問題」なのだ。 . . . 本文を読む
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舞踏からアートNPOへ、民間から公立劇場へ

2006-01-25 06:37:56 | アーツマネジメント
昨日のブログ記事の続き。 → (参考) ガソリン代をけちる (2005/01/24) 去る21日(土)の早稲田大学におけるシンポジウムにパネラーとして参加した箕島、岸、渡辺の各氏、そして私(曽田)の4人には、ある共通点があった。全員が、以前、民間の舞台芸術制作会社や劇場、劇団で働いていたことがあるということである(私は箕島氏に指摘されるまでそのことに気がつかなかったが)。箕島氏は、夢の遊眠社や . . . 本文を読む
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ガソリン代をけちる

2006-01-24 06:04:02 | アーツマネジメント
去る21日(土)、早稲田大学演劇博物館演劇研究センターの芸術文化環境研究コースの主催による国際研究集会『地域と劇場』に参加してきた。 これは、文部科学省の21世紀COEプログラムに選定され「演劇の総合的研究と演劇学の確立」というタイトルで5年間継続して行われている研究の一環として開催されたものである。 最初に、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ教授・演劇学科長、芸術経営・文学政策プログラムディレ . . . 本文を読む
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「Always 三丁目の夕日」

2006-01-23 22:52:13 | アーツマネジメント
まいった。 こんなにボロボロ泣かされる映画だとは思っていなかった。 後から考えると、設定も話の展開もいわゆるお約束どおりの展開なのに、見ている間、ひっきりなしに泣かされた。もう途中で、「これは反則だぁ」と思わされるくらい。 原作がコミック誌に連載されていた西岸良平の短編漫画だけに、物語の展開自体がショートショートの積み重ねであり、ひとつひとつのエピソードの描き方が非常にうまいからだろう。 . . . 本文を読む
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教員を納得させるレポートを書いてほしい

2006-01-20 06:05:17 | 大学
跡見女子大学ではどの科目もまだ秋学期の授業が継続しているが、玉川大学では一足先に「アートマネジメントⅡ」の授業が終了し、17日の最終授業のときにレポートを提出してもらった。 この科目は、3年生以上しか履修できない科目で、昨年も今年も履修者が少ない(今年は聴講者1名を含めて14名)。その分、教員としては授業はやりやすいわけで、教える側としては、なかなかよい感触だったし、レポートも全員が無事提出した . . . 本文を読む
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「Welcome to Japan」を「おかえりなさい」と訳す?

2006-01-20 05:40:13 | アーツマネジメント
昨19日は国際交流基金の評価委員会に出席。 この委員会は、委員長の高階秀爾氏をはじめ、各分野の専門家である錚々たるメンバーが揃い、私がその一員として同席させていただいていることが自分でも不思議な気がする。(一応、舞台芸術交流の分野の専門家として呼ばれているわけではあるのだが。) 実際、この会での議論は毎回非常に参考になる。 議論の中身をここで紹介するわけではないが(紹介しようとするとなかなか . . . 本文を読む
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燐光群「スタッフ・ハプンズ」@ザ・スズナリ

2006-01-18 19:42:37 | アーツマネジメント
16日(月)に燐光群の新作「スタッフ・ハプンズ」を観た。 この舞台には、ブッシュ、チェイニー、ラムズフェルド、パウエル、ライス、ウォルフォウィッツといった、アメリカの政権首脳部、それに英国のブレア、国連事務総長のアナン、フランスのドビルパンなどの政治家が実名で登場する。 タイトルの「スタッフ・ハプンズ」は、劇中(のラムズフェルドの台詞)では、「ろくでもないことが起こる」と訳されている。 作者は . . . 本文を読む
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