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曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

夏休みのインターンシップに向けて(学生向け)

2013-07-30 18:55:15 | アーツマネジメント
ふと思い立ったので、ずいぶんと久しぶりに(1年ぶり以上)、ブログを書いてみることにした。

大学の春学期の授業期間が終わって、現在試験期間中である。試験が終わると夏休みだが、跡見のマネジメント学部2年生の場合は、8~9月の夏休みの間に全員がインターンシップ(基本的に2週間)を行う(必修)。
この跡見独自の「アカデミックインターンシップ」制度は、マネジメント学部の発足(2002年度)の翌年、第1期入学者が2年生になった年から実施されて、今年で10年目である。
3年生以上でなく、2年生がインターンに出かけていくこと、2年生全員が参加することが特色で、こんな制度を実際に導入しているのは、多分、日本全国探しても跡見以外にはない(はずだ)。
その事実を、学生諸嬢には、よく認識してもらいたい、と思う。
こんな貴重な機会を学生全員に提供している大学は滅多に(しつこいようだが、多分、他にはまったく)ないからだ。
跡見のインターンシップは、基本的に2週間(通常は、月~金曜日の勤務で実質10日間、または80時間)の実施だが、10日間やってそれでお終い、では、実は非常にもったいない。
夏休みの他の機関を家でゴロゴロしているようなら、その期間は自主的にインターンシップの日程を増やして、体験によって学ぶ機会を多くした方がずっといい。

そのことをわかってもらいたくで、以下の文章を書いた。

インターンシップに出かける前の学生たちに、どうやったら、このことをわかってもらえるか、正直なところ、悩みどころではある。
でも、何となくそうなのかなあ、くらいのレベルでもいいから、感じてほしくて書いた。
そういうものだ、と思ってくれると嬉しい。


インターンシップに向けて(2)


マネジメントとは(問い)
→ マネジメントとは、ある目標を設定し、限られた資源を有効に使って、最大限の成果を得るための活動全体をいう

「マネジメント」の定義の仕方はいろいろあると思いますが、私は通常、上記のように説明しています。
 では、このことを、「最小限の資源で最大の成果を得るための活動」と読み替えてよいでしょうか。答えはNoです。
 「最大限の成果」を得ようとすることは(とりあえずは)よいことです。ただし、そのために投入する資源の量を最小限にしなければならない理由はありません。インターンシップにおいては特にそうです。
インターンシップでは、「自分の持っている資源(時間、労力)の最大量を投入して、最大の成果を得る」ことを目指してください。
 ところで、インターンシップにおける「最大限の成果」とは何でしょうか。自分が普段出来ない特別な機会を与えてもらって「得をする」ことでしょうか。そうではありません。インターンシップで目指すべき成果とは、「自分が成長する」ということです。インターンシップ壮行会での挨拶の中で、山澤学部長がこの点を指摘されていたことを思い出してください。
また、インターンシップは、社会のしくみを学び、自分を成長させるための貴重な機会ですから、受入団体の中で、研修を担当してくださる方々とよい関係を結び、気持ちよく指導してもらえるように務めなくてはなりません。
一般的に、他の人とよい関係を結ぼうと思ったら、「一方が得をして一方が損をする」のではなく、「お互いが得をする」(Win-Winの)関係を築かなければなりません。では、インターンシップでは、どうやったら、Win-Winの関係になれるでしょうか。そのためには、指導してくださる側の人たちの期待度を(少しでも)上回る行動をすることが重要です。インターンとして研修に臨む学生の側が、自分が持っている資源をなるべく多く投入して、指導する側に「こんなに一生懸命やってくれるのだから、指導した甲斐があった」と思ってもらうことが、インターンシップで多くのもの(成果)を得るための秘訣です。
繰り返しますが、インターンシップにおいては、決して、投入する資源を最小にすることが価値を持つわけではありません。「自分が決めた目標を達成するために最大限の努力をし、実践を通して職場(周りの人たち)の役に立つことによって自らを成長させる」のがインターンシップを成功させる秘訣です。このことをしっかりと肝に銘じて、積極的にインターンシップに臨んでください。

                                         以 上
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