ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

劇団青年座「蛇」

2006-06-30 00:17:55 | アーツマネジメント
毎年跡見のゼミ生がインターンシップでお世話になっている劇団青年座に、今日、学生を連れて挨拶に行ってきた。 いま、青年座劇場では、「蛇」という作品が上演されていて、挨拶のあと、学生4人とともに同作品を観劇した。 作者の赤堀雅秋氏は、THE SHAMPOO HATという劇団で作・演出・俳優をしている期待の若手演劇人で、そのせいかどうか、客席もいつもの青年座の客層と少し違い、若い観客が多かった。ちょ . . . 本文を読む
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「ZA*IM」入居団体募集に応募殺到、66団体が申請

2006-06-27 22:55:46 | 横浜トリエンナーレ
横浜市の中区役所隣にある「ZA*IM」ビル(旧関東財務局・旧労働基準局)は、「横浜トリエンナーレ2005」の期間の直前から半年ほど、「トリエンナーレ・ステーション」などアート関連の拠点施設として使われ、トリエンナーレに関心を持つ多くの市民が訪れ、活況を呈していた。同施設は、メイン会場であった山下埠頭の3号・4号上屋とともに横浜トリエンナーレ2005の都心部の重要拠点となり、市民が積極的にトリエンナ . . . 本文を読む
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「バカ音頭」の異化効果

2006-06-22 06:38:12 | その他
前にも少し書いたことがあるが、日曜日の午後は、何となくTBSラジオの「伊集院光の日曜日の秘密基地」を聞いていることが多い。 何週か前の同番組では、「オバカヨウ」(お馬鹿歌謡)、「バカ音頭」の特集をしていて、これが大いに笑えた。 日本全国、あちらこちらでまつりの際に流される「○○音頭」というのは、地元への愛着が根っこにあって、地元を盛り上げようとしてつくられる。 それで、得てして、当人たちは大ま . . . 本文を読む
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「アートはソーシャル・キャピタルである」再考

2006-06-21 13:09:09 | アーツマネジメント
玉川大学の授業(「芸術経営論」)の準備のために、上山信一・稲葉郁子著「ミュージアムが都市を再生する」(日本経済新聞社2003)を読み直したら、「ソーシャル・キャピタル」について少しふれられていた(P. 88~)。以前読んだときには、迂闊にもそのことに気づかなかったということだ。 ミュージアムが都市を再生する上山信一・稲葉郁子著日本経済新聞社このアイテムの詳細を見る ここで著者は、「ソーシャル・ . . . 本文を読む
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鷲田清一「〈老い〉はまだ空白のままである」

2006-06-20 06:32:52 | アーツマネジメント
ひとつ前に私が書いたエントリー記事には、実はタネ本がある。 中央公論2006年1月号に掲載されていた「〈老い〉はまだ空白のままである」という鷲田清一(わしだきよかず)氏の文章である。 これは同誌の「介護-高齢化社会の現実」という特集のひとつとして書かれたものである。 その中で、鷲田氏は、「老いはいま、何よりも『問題』として語り出される」と指摘している。 いわく、「老いはひとにとってひとつの . . . 本文を読む
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若者や高齢者にとって希望に満ちた社会を構想する

2006-06-18 15:53:29 | アーツマネジメント
私は、今年1月から、東京都豊島区の「生涯学習推進協議会」の委員を仰せつかっていて、そのことについて以前に書いたことがある。 → 生涯学習と文化政策 (2006/01/12) さて、去る6月15日に、同協議会の第3回会合が開催された。 同協議会では、「第2次生涯学習推進計画」骨子案が議論されており、前回(第2回)の会議での議論を受けて全体にさまざまな修正が施された案が再提案された。 これまで . . . 本文を読む
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前提を共有する

2006-06-15 11:53:18 | アーツマネジメント
私は、先日の文化経済学会〈日本〉久留米大会において、「アートの公共性と公立文化施設の役割についての試論」と題する発表を行った。 この発表においては、近年、大型公立文化施設の建設をめぐって市長選挙でそのことが争点となり、建設推進派の市長候補が落選した山口市(山口県)、松本市(長野県)の例をあげ、さらに、指定管理者制度の導入にあたって地元の市民や文化関係者から疑問の声があがった栗東市(滋賀県)の「栗 . . . 本文を読む
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文化経済学会

2006-06-14 19:52:12 | アーツマネジメント
少し日にちが空いてしまったが、先日久留米で大会が行われた文化経済学会〈日本〉の話。 この学会は、女性研究者が元気である。女性の人数がそれほど多いというわけでもないが、発表に予定討論に座長と、第一線の女性研究者が活躍している。 それより年代的にはやや上の世代が多い男性の第一線の研究者は、どちらかというと自分で発表するというよりも座長や予定討論者で存在感を示しているのに対して(そのことは意味のあるこ . . . 本文を読む
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「ソーシャル・キャピタル」の定義

2006-06-13 21:31:28 | アーツマネジメント
以前、このブログで、「アートはソーシャル・キャピタルである」という内容の文章を書いたことがある。 → アートは関係資本である (2006/10/05) ところで、宮川公男、大守隆著「ソーシャル・キャピタル」(東洋経済新報社)によれば、「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」とは、「人間がつくる組織における相互の間の信頼、規範、ネットワークのようなソフトな関係」という定義が与えられている。 . . . 本文を読む
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文化経済学会で「アートはソーシャル・キャピタルである」という考え方を発表

2006-06-12 19:29:57 | アーツマネジメント
文化経済学会〈日本〉の年次大会が今年は去る10日(土)・11日(日)に福岡県の久留米市で開催され、私も参加してきた。 私がこの大会に参加して初めて発表を行ったのは、たしか、1996年に福岡で行われた大会のときだから、もうそれから10年になる。以来、97年(新潟県長岡市)、98年(山口県山口市)、99年(滋賀県大津市)と続けて発表し、そこから少し間が空いて、2001年(島根県出雲市)、2003年( . . . 本文を読む
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