ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

自分を成長させる覚悟はどこでできるのか

2007-07-30 14:45:55 | 大学
日頃、頼りないなあ、とか、心配だなあ、と思っていた学生が、何かのきっかけで一生懸命努力をして、それが周りから認められることがあると、自分のことではないのに、すごく嬉しい。 時節柄、就活でがんばっている学生から、そういう報告を聞くことが最近もいくつかあった。 これは、よい結果が出たことだけを喜んでいるわけではない。 それを喜ぶほど、学生と教員の立場は近くはない(少なくとも、私の場合はそうだ)。 そ . . . 本文を読む
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Creative Beaurocracy

2007-07-27 06:51:16 | アーツマネジメント
去る24日(火)午前中に、横浜のZAIM(旧関東財務局)において、今世界的に注目されている「創造都市」という概念の提唱者であるチャールズ・ランドリー氏を囲む少人数の勉強会が行われた。 ランドリー氏は、横浜が都市政策として明示的に「創造都市」を看板に掲げていることについて、世界的にも大変珍しい事例だ、という認識をしているようである。 そのことについて、当然のことながら一定の評価はしているようだが、 . . . 本文を読む
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横浜市における「創造都市」戦略の展開

2007-07-27 06:30:48 | アーツマネジメント
去る23日(月)18時から横浜の赤レンガ倉庫1号館ホールで行われたフォーラム「創造都市・横浜の新たな戦略」に出席してきた。 横浜市は、中田市長が2002年に就任してから、「創造都市」を都市政策の中心テーマに据えて施策を展開してきた。 このブログでしばしば言及しているBankART1929も、急な坂スタジオも、ZAIMも、皆、「創造都市」を実現するための5つの主要プロジェクトのひとつ、「創造界隈 . . . 本文を読む
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大阪・フェスティバルゲートからのアートNPOの移転が難航

2007-07-25 13:50:47 | アーツマネジメント
大阪・新世界の「新世界アーツパーク事業」については、これまでにもこのブログで何度か紹介したことがある。 → 「新世界アーツパーク未来計画」は、直接の関係者だけの問題ではない (2005/11/03) → フェスティバルゲートの行方 (2007/02/27) ごく簡単にいうと、「新世界アーツパーク事業」が行われていた都市型遊園地「フェスティバルゲート」が経営破綻したことにより、同施設にテナン . . . 本文を読む
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東京大学文化資源学公開講座「市民社会再生―文化の有効性を探る―」前期日程を終了

2007-07-21 22:19:14 | アーツマネジメント
6月8日に始まって、これまでに4回開催されてきた東京大学文化資源学公開講座が、あっという間に昨20日で前期の最終日を迎えた。 第1回の高山博氏(歴史学)、第2回の熊野純彦氏(倫理学)、第3回の佐藤健二氏(社会学)、そして今回の渡辺裕氏(西洋音楽学)と、東大の誇るエース級の4人の教授陣の熱のこもった講義が続き、受講者側の熱心さと相俟って、非常に中身の濃い講義になったことが嬉しい。 ここまでの講義 . . . 本文を読む
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太田省吾さん死去

2007-07-14 11:04:27 | アーツマネジメント
劇作家・演出家の太田省吾さんが昨日亡くなられたという記事が今日の朝刊に出ていた。67歳、肺がんだったという。 太田さんの「小町風伝」「水の駅」「千年の夏」「更地」などの舞台を私は見たことがある。(演劇関係の会合やシンポジウムなどの機会に太田さんに直接お会いしてお話をしたことも何度かある。) それらの舞台は、「沈黙劇」と普通言われてきたように、登場人物が台詞を発せず、極端に動きの少ない、それでい . . . 本文を読む
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埼玉の「再チャレンジ」

2007-07-12 15:16:05 | アーツマネジメント
埼玉県は、平成17年度から「文化活動サポート団体助成事業」を行っている。 これは、県民主体の文化芸術活動を促進するため、文化芸術に取り組む団体や個人に支援を行おうとするNPO法人などに対して助成を行うものである。 個別の文化芸術活動そのものを支援するというより、活動相互のネットワーク化をはかったり、文化芸術活動の社会的な広がりをつくりだそうとする活動を行う、いわゆる中間支援団体への助成に特化して . . . 本文を読む
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逆提案力

2007-07-10 06:37:04 | アーツマネジメント
いまやどこでもかしこでも評価ばやりの世の中である。 大学でも独立行政法人でも、自己評価および外部評価を行うことが義務付けられている。 私も某独立行政法人の評価に関する委員会の委員を仰せつかっていて、先日(といっても、もう先月になる)、その会合が開かれた。 あらかじめ設定された膨大な評価項目について、詳細な説明と理由付けが行われている資料が配布され、それぞれの項目が、なぜ、S評価なのか、A評価 . . . 本文を読む
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「世界を借りる」と「NINAGAWA・マクベス」

2007-07-06 06:56:43 | 大学
跡見の「現代の舞台芸術ビジネス」という授業で、歌舞伎について紹介する回を設けている。その内容は、以前に紹介したことがある。 → 仮名手本忠臣蔵 (2005/07/14) 「仮名手本忠臣蔵」では、江戸は元禄時代に起きた赤穂浪士による仇討ち事件を、南北朝戦乱の時代を描いた戦記文学「太平記」の時代に移し変え、当時の人物の名前を借りて(塩冶判官や高師直など)フィクションとして再構成する手法を取っている . . . 本文を読む
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日本文化政策学会設立

2007-07-01 12:05:10 | アーツマネジメント
昨6月30日、静岡県浜松市の静岡文化芸術大学で、日本文化政策学会の設立総会が行われた。設立時の会員は、116名とのこと。 2005年の11月に同じく静岡文化芸術大学で、「文化政策研究大会2005 in 浜松」が開催され、以後、文化政策研究会/文化政策学会準備会として活動を継続し、今回の学会発足に至った、と設立趣意書に説明されている。 会長に就任した中川幾郎氏(帝塚山大学教授)は、就任記念講演で . . . 本文を読む
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