「東京国際芸術祭2007」もそろそろ終盤。
今日は、東京・西巣鴨のにしすがも創造舎特設劇場にラビア・ムルエの「これがぜんぶエイプリル・フールだったなら、とナンシーは」を観に行った。
登場人物は4人。脚本・演出のラビア・ムルエを含む3人の男優と1人の女優の計4人が、3人がけの黒いソファに窮屈な形で一列に並んで座り、頭上にセッティングされたマイクを通して機関銃のように台詞を語り続ける。
話される . . . 本文を読む
以下、わざとわかったようなわからないような書き方をする。
一緒に仕事をしている人から(私の年齢からすれば、今は年下の人と仕事をすることの方が多いわけだが)、「例の件について、私は、このようにしたいんですけど。というのは……」、と、かなり強い調子で相談&説得されることがある。
一見、その主張はもっともなのだが、よく考えると、それは「部分最適」に過ぎず、それが必ずしも「全体最適」と適合しない、とい . . . 本文を読む
ひとつ前の記事の続き。
日本では古来、左を尊ぶ、という原則があった、という説を紹介したが、左と右というのはどちらを向いて(あるいは背にして)左なのか右なのか、ということを意識していないと混乱を招いてしまう。
少なくとも礼法や作法の場合は、正面を背にした側(そこに貴尊の存在が位置し、そこが基点となる)から見ての左、右ということである。
左と右の混乱については、以下のサイトが面白い。
→ 左右 . . . 本文を読む
今日、跡見学園女子大学の卒業式が行われた。
午前中に体育館で卒業式の全体会が行われたあと、学部ごとに分かれて「学位記」授与、というのが行われた。
跡見のマネジメント学部は、2002年に学部が開設されたので、昨年第一期の卒業生が出て、今年は第二期生である。
今年は、この「学位記」授与式の司会進行を私が担当した。
式自体はまずまずスムーズに進行したのだが(ただし、来年に向けての改善点あり)、大変残 . . . 本文を読む
その広告は、ボーダフォンがソフトバンクに移行し始める頃から登場しているから、その時点からもう相当の時間が経っている。
何のことかというと、例の、黒い服を着たソフトバンク・モバイルの広告モデルの白人女性のことである。
私は、たぶんあれはキャメロン・ディアスだろう、と思ってはいたものの、そのことについて、ずーっと、いまひとつ確信をもてないでいた。
キュートでお茶目(という表現はハリウッドの大スターに . . . 本文を読む
先日、渋谷で映画「ドリームガールズ」を観た。
ブロードウェイのヒット・ミュージカルの映画化。公開前から、ぜひ見なくては、と思っていた作品である。
と言っても、この映画のことは新聞の広告や記事などで断片的な情報が入ってくるだけで、キャスティングも含めてどういう映画なのかあまりわかっていないまま観に行った。
見終わってからオフィシャル・サイトをちょっと覗いて、以下のようなことがわかった。
・今年 . . . 本文を読む
ずいぶんと間が空いてしまったのだが、今月3日の「トヨタ・アート・マネジメント・フォーラム」の際に清水永子さん(芸術文化地域活動「楽の会」)にお会いしたところ、STスポット横浜が企画制作した「the Ground-breaking 2007」という公演(身体表現サークル、チェルフィッチュ+ほうほう堂)のことをとても誉めてくださった。
また、2月中に急な坂スタジオで行われたダンス・レクチャー「超詳解 . . . 本文を読む
ひとつ前の記事の続き。
私は韓国の舞台芸術に関する専門家ではない、と述べた。
今回、シンポジウムの司会をするにあたって、3人のパネラーの発表資料に前もって目を通したのだが、前提となる基礎的な知識の不足もあって、どうも韓国の舞台芸術の世界の全体像が浮かんで来なかった。
あらためて考えてみると、今回の3人のパネリストは、政府(国や地方自治体)が運営する大型のフェスティバルや文化センターの運営責任 . . . 本文を読む
3月5日(月)~8日(木)まで東京・丸の内の東京国際フォーラム他で開かれていた「東京芸術見本市2007」(Tokyo Performing Art Market, TPAM2007)の最終日に、「韓国における舞台芸術のいま」と題するシンポジウムが開かれた。
私は、韓国の舞台芸術事情に詳しい専門家というわけではなく、むしろほとんどそれを知らないというに等しいのだが、TPAMの事務局から頼まれて、こ . . . 本文を読む
去る3月5日(月)~8日(木)の4日間、東京・丸の内の東京国際フォーラム他で「第11回東京芸術見本市」が開催された。私は、結局最初の日(オープニング・レセプション)、2日目、そして最終日の3日間参加した。
以前のブログ記事でもふれたように、今回は海外からの参加者の厚みが増し、国際的なパフォーミング・アーツの見本市という特色がより強くなっていたように思う。
その反面、以前に比べ、展示ブースの数が減 . . . 本文を読む