ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

Subscriber System(劇場年間予約会員制度)

2009-01-31 12:35:11 | アーツマネジメント
もう今から20年ほども前になるが、アメリカのリージョナル・シアター(地域劇場)の運営システムが日本に紹介され始めた。 その当時から、地域劇場の運営関係者の間で経営ノウハウのバイブルのように言われていたのが、Danny Newman という人が書いた「Subscribe Now」という本である。 後に邦訳されて、「予約会員獲得のすすめ」という題名で出版された。 予約会員獲得のすすめ―奇跡をよぶ . . . 本文を読む
コメント (2)

行政施策と市民の関わり

2009-01-30 18:53:13 | アーツマネジメント
ひとつ前の記事の続き。 湯浅誠著「反貧困」には、社会的課題としての貧困対策を考え、実践する上で、大変重要であるだけでなく、広く社会的課題の解決に向けての活動にとって大きなヒントになる洞察がたくさん書かれている。 反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)湯浅 誠岩波書店このアイテムの詳細を見る 例えば、「自己責任の内面化」(p. 130)、「自助努力の過剰」(p. 214)とか、「溜め . . . 本文を読む
コメント

湯浅誠「反貧困」

2009-01-29 06:42:55 | アーツマネジメント
湯浅誠著「反貧困」を読む。 昨年末から今年初めに新聞、TV等で大きな話題となった日比谷派遣村のリーダー(世話人?)だった反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長の湯浅誠さんの著書である。 岩波新書の帯に第8回大佛次郎論壇賞、第14期平和・協同ジャーナリスト基金賞ダブル受賞、とある。 それだけの高い評価に納得できる内容である。 反貧困―「すべり台社会」か . . . 本文を読む
コメント

原聡一郎さん

2009-01-26 09:38:59 | 横浜トリエンナーレ
原聡一郎さんがなくなられた。 横浜市民メディア連絡会の事務局長として、全国の市民メディアネットワークの要として、ずっと活躍してきた人だった。 私は2004年の夏に「横浜トリエンナーレ2005」の市民ボランティア広報グループはまことりのメンバーとして知り合い、その後もずっと、横浜トリエンナーレのサポーターとしてともに活動してきた。 原さんは、誠実で、まじめで、人当たりがよくて、フットワークが軽 . . . 本文を読む
コメント (5)

きもかわ

2009-01-19 15:13:48 | アーツマネジメント
少し間が空いてしまったが、四方田犬彦著「『かわいい』論」の続き。 「かわいい」論 (ちくま新書)四方田 犬彦筑摩書房このアイテムの詳細を見る ひとつ前の記事では、「かわいい」と「美しい」の違いについての指摘を取り上げた。 そう言えば、古語では「うつくし」が現代語の「かわいい」という意味である。 枕草子に「うつくしきもの」という段がある。これは、ちいさくてかわいらしいものという意味である。 . . . 本文を読む
コメント

「かわいい」と「うつくしい」

2009-01-13 20:30:41 | アーツマネジメント
ある事情があって、四方田犬彦「『かわいい』論」を読んだ。 「かわいい」論 (ちくま新書)四方田 犬彦筑摩書房このアイテムの詳細を見る 「かわいい」と「美しい」は違う。 これは、直感的にわかる。 「かわいい」は身近な存在に向けられるのに対し、「うつくしい」は、話者とは距離のある近寄りがたい存在に向けられる。 このことを著者は、ロラン・バルトが「若書きの」神話学研究の中で、オードリー・ヘップバ . . . 本文を読む
コメント

文化政策のパラダイムシフト

2009-01-06 09:51:30 | アーツマネジメント
ニッセイ基礎研究所の所報Vol. 51(Autumn 2008)で吉本光宏さんが「再考、文化政策―拡大する役割と求められるパラダイムシフト」―支援・保護される芸術文化からアートを起点としたイノベーションへ―という論文を書いている。 これが非常にわかりやすく整理されていて、かつ、大変示唆に富む内容となっている。 吉本さんによると、いま、文化政策のあり方についてのパラダイム変換が起こりつつある。 . . . 本文を読む
コメント

カラマーゾフの兄弟、売れろ売れろ!

2009-01-05 20:51:25 | 大学
跡見女子大学には、実践ゼミナール(2年)、展開ゼミナール(3・4年)というゼミがある。 毎年、次年度のゼミのための選考試験を11月~12月にかけて行う。私のゼミは第一次選考では少しだけ定員に満たなかったので、第二次選考を行った。第二次選考は選考のための期間が短く設定されているので、入ゼミ志望の学生に対して余計な負担をかけないようになるべくシンプルな課題を課すことが望ましい。 そこで、ほぼ日刊イ . . . 本文を読む
コメント

自分を成長させるには

2009-01-05 20:21:18 | 大学
以下、自分の年齢には似つかわしくないとわかっていることを敢えて書く。 自分を成長させるには ちょっとだけ背伸びをする ちょっとだけ自分をほめる ほめすぎてはいけない 背伸びしすぎてはいけない 自分を見失わないようにする 見失うとはどういうことか ときどき考える 自分は何ができるかを考える 自分は何をすべきかを考える 考えたら実行する 実行できなかったら 自分は何ができるのかをまた考え . . . 本文を読む
コメント

30年もの

2009-01-04 02:37:01 | その他
2007年11月に作家のノーマン・メイラーが亡くなったとき、このブログで、「月刊プレイボーイ」日本版が創刊された当時(1975年)に連載されていた「ザ・ファイト」という作品のことにふれたことがある。 → ノーマン・メイラー (2007/11/11) この作品は、メイラーが、1974年10月にアフリカのザイール共和国(当時。現在はコンゴ民主共和国)で行われたジョージ・フォアマンとモハメッド・アリ . . . 本文を読む
コメント