本日から29日までの予定で開催されている「舞台芸術・芸能見本市 in 大阪」のために大阪に向かう新幹線の中で室井尚「巨大バッタの奇蹟」(アートン)を読了。
巨大バッタの奇蹟室井尚著アートンこのアイテムの詳細を見る
「横浜トリエンナーレ2001」のときに、横浜のインターコンチネンタル・ホテルにくっついた巨大バッタ(注1)の構想がいかに生まれ、いかに実現されたか、そして想像を超えた現場での苦闘の舞 . . . 本文を読む
今日の朝日新聞朝刊の「天声人語」に神奈川県立近代美術館葉山で開催中の「アルベルト・ジャコメッティ展」が取り上げられていた。
私は、去る7月4日に同展を見て、そのときに感じた感想を少し書きとめておこうと思っていたのだが、ほかのことに紛れてそのままになってしまっていた。
ジャコメッティの針金のように細長い立体の彫刻は、何かの折りに見たことがあるような気がする。美術関係の書籍で見ただけでなく、実物も . . . 本文を読む
ひとつ前の記事で舞台のロングラン公演のことにふれて、ミュージカルの最長ロングランはオフ・ブロードウェイ(ニューヨーク)の「ファンタスティックス」だろうと書いたので、ついでに、ミュージカル以外も含む舞台の最長ロングランのことを書いておかなければ、と思った。
これは、ロンドンの劇場街ウェストエンドのセント・マーティンズ・シアター(St. Martin's Theatre)で現在も上演中の「マウストラ . . . 本文を読む
JRの電車の中吊広告に「ついにこの時が来た!日本上演通算5000回達成!」という劇団四季のライオンキングの公演ポスターが掲出されている。
いつが5000回目の上演なのだろうと思って劇団四季のサイトを見たら、7月30日(日)の公演が5000回目に当たる予定で、26日(水)から29日(土)まではカウントダウン・イベントが予定されているらしい。
ライオンキングの日本初演は1998年12月20日で、J . . . 本文を読む
ひとつ前の記事に対する補足。
レポートを採点しているとき、もっとも評価が低くなるもののひとつは、「根拠のない断定」をしている文章である。「何故、そう言い切れるのか」がまったく説明されていない。そういうレポートが結構多い。(さらに評価の低いのは、明白な事実誤認や文章中の自己矛盾に気がついていないものであり、これらも結構多いのだが、ここではそのことには触れない。)
たとえば、「事柄Aは正しい。何故 . . . 本文を読む
玉川大学「芸術経営論」の採点を終了。
履修登録者97名のうち、レポート提出者は93名。
成績の内訳は、S評価14名、A評価27名、B評価38名、C評価14名。
S評価の人数はこんなものとして、A評価とB評価の人数が入れ替わって、C評価がもう少し減るのが(私にとっては)理想的なあり方である。
今回のレポートの課題は、以下のとおりであった。
次の1~3の中からひとつを選び、あなたの意見を述べなさ . . . 本文を読む
跡見女子大学の同僚である柿崎環さんの単著『内部統制の法的研究』が、第34回「日本公認会計士協会学術賞」を受賞した。
→ 日本評論社サイト
(以下引用)
『内部統制の法的研究』が、〈監査等の分野において、学術の発展に寄与〉並びに、〈公認会計士の業務の向上に資するもの〉として、第34回「日本公認会計士協会学術賞」を受賞しました。
■内部統制システム構築への法的課題を明らかにし、解決法を模索する。ア . . . 本文を読む
先日に引き続き、印刷会社の工場見学(先日とは別のところ)に出向いた。
今度は学生3名と私というごく少人数。
こちらは、「世界最新鋭」の設備を誇る、ISO14001の認証を取得しているクリーンな工場だった。
紙というのは温度や湿度の影響を受けやすいので、室内を常時一定の温度湿度に保ち、ごみやホコリもシャットアウトすることが品質向上に直結する。
機器が最新鋭だけに、FA化(自動化)、省力化が非常 . . . 本文を読む
先週、私のゼミの学生15人+跡見女子大学現代GPプロジェクト(フリーペーパー班)の1年生1人+私の計17名で、地元新座市にある大手印刷工場の見学に行ってきた。
ここは2000人ほどが働いている大規模な工場で、それぞれの建物ごとに関連会社(別会社)になっている。
私も学生と一緒に工場内を見学して回らせてもらったが、印刷業界はここ5~10年くらいですっかり印刷工程が昔と変わってしまっており、10数 . . . 本文を読む
以下、ひとつ前に書いた、マイケル・ギボンズの「モード論」に関連する事柄である。
跡見女子大学には、全学共通科目という科目群があり、その中に「総合科目」というものが設けられている。これは、「モード1」「モード2」という用語は使っていないものの、「モード1」から「モード2」へという知的生産様式の変化または拡張に対応する科目として設置されているということができる。
参考までに、「総合科目」に関する科 . . . 本文を読む