手嶋龍一・佐藤優「インテリジェンス 武器なき戦争」を読む。
インテリジェンス 武器なき戦争手嶋龍一・佐藤優幻冬舎このアイテムの詳細を見る
この本では、「インテリジェンス」とは、外交交渉において、国家の命運を担う政治指導者が舵を定めるために用いる羅針盤となるような重要な情報のことを指すと定義が与えられている。精査し、裏を取り、周到な分析を加えた情報がインテリジェンスである、とも書かれている。もと . . . 本文を読む
村上俊介・石塚正英・篠原敏昭編著「市民社会とアソシエーション」(社会思想社)を読む。
市民社会とアソシエーション―構想と経験村上俊介・石塚正英・篠原敏昭編著社会評論社このアイテムの詳細を見る
この論集に収録されている石塚正英の「市民社会からアソシエーションへ」という論に、ジョン・エーレンベルクによる市民社会の定義が紹介されている。
市民社会論―歴史的・批判的考察ジョン・エーレンベルク著、吉田 . . . 本文を読む
柄谷行人「世界共和国へ」を読む。
世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて柄谷行人岩波書店このアイテムの詳細を見る
この本の内容を紹介しようとすると、とても一筋縄ではいかない、ということはわかる。
現在の世界を動かしているのは、資本=ネーション=国家の接合体である。
ふ~む。それはそうではあろうけれど。
以下、ランダムにこの本で指摘されている点をあげてみる。私の理解した範囲で、とい . . . 本文を読む
少し前のことになるが、今月11日に明治大学政治経済学部の特別講座において、「現代ケベックの文化政策」について講義をしてきた。
この講座は、ケベック州政府の寄付による特別講座で、私は毎年(今年で3年連続)ここで講義をさせていただいている。
先月モントリオールで開催された CINARS という国際舞台芸術見本市の話を交えて、ケベックの文化政策の特徴を説明した。
パフォーミング・アーツに関する講義 . . . 本文を読む
昨15日、跡見女子大学の実践ゼミナール履修者(2年生が中心)全員を対象に、本年度のキャリアデザイン講演会が行われた(18時~20時、茗荷谷キャンパス東館視聴覚ホール)。
タイトルは、「女性のキャリア進出の現状とキャリア形成」。
講師とパネル・ディスカッションのコーディネータをしていただいたのは、ジャーナリストの福沢恵子さん(元朝日新聞記者、東京家政大学人間文化研究所客員研究員)。現在、ウーマンズ . . . 本文を読む
7日(木)、新国立劇場小劇場に「エンジョイ」(作・演出=岡田利規)の公演初日を観に行った。
昨年、「三月の5日間」で第49回岸田國士戯曲賞を受賞し、演劇界に新風をもたらしたのみならず、ダンスや小説の分野でも新しい才能として注目を集める岡田利規(チェルフィッチュ)が、今回はじめて新国立劇場に登場した。
これまで、チェルフィッチュの公演は横浜のSTスポットなどの小さい空間で上演されることが多かった . . . 本文を読む
今朝の朝日新聞の文化面に「のだめカンタービレ」現象が紹介されていた。
テレビドラマ「のだめカンタービレ」の影響で、クラシックの演奏会が俄然活況を呈しているのだという。
私は、「のだめカンタービレ」についてはほとんど知識がない。知っているのは、原作が同名のコミックであること(作者名も知らない)、主演が上野樹里であること、それに、主人公の音大生(でしょ)の名前、くらいである。
コミックを読んだこと . . . 本文を読む
12月2~4日の3日間、文化政策研究会・文化政策学会設立準備会による「文化政策研究の最前線」という研究会が東京ドイツ文化センター(2日)と東京大学(3・4日)で行われた。
ちょうどこの時期(3日)に、「21世紀社会デザイン学会」の第1回研究大会も行われたので(東京・池袋の立教大学にて)、私は一日だけ「21世紀」の方に顔を出して、2・4日は「文化政策研究の最前線」の方に出席した。
2日は、ドイツか . . . 本文を読む
少し前のことになるが、精神科医で作家の斎藤茂太氏が90歳で逝去された、というニュースがあった(11月20日)。
先日、大学院の授業のため跡見の茗荷谷キャンパスに立ち寄ったところ、壁に訃報が貼られていて、「斎藤茂太氏 元本学非常勤講師」とあるのを見つけた。期間は、昭和37年から昭和48年とある。
ずいぶん前のことだから、死亡記事の中にはどこにもそのことに触れられていないし、跡見の関係者もその当時 . . . 本文を読む