ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

報酬、罰、期限、監視、ノルマ(一部改稿)

2008-05-28 22:30:44 | 大学
本日(28日)、跡見学園女子大学マネジメント学部のFDワークショップが行われた。 2つの発表があり、いずれも大変面白かった。 とりいそぎ、ひとつだけ心覚えとして書いておく。 今日は講師として跡見女子大学文学部の藤沢伸介先生に来ていただき、「学習意欲の高め方」というテーマで教育心理学の知見に基づいたレクチャーをしていただいた。 それによると、心理学というのは、ここ4、50年で非常な変化を遂げて . . . 本文を読む
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文化も生命体である

2008-05-19 07:20:32 | アーツマネジメント
少し前のことになるが、福岡伸一氏のベストセラー「生物と無生物のあいだ」(サントリー学芸賞受賞)を大変おもしろく読んだ。 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)福岡 伸一講談社このアイテムの詳細を見る そのときに、同書を読んだ感想を書きそびれてしまい、ちょっと今さらという感じになってしまったが、同書では、生物が生物である理由を以下の3つの特徴で説明していた。 1.複製可能性(遺伝子 . . . 本文を読む
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互酬経済省(2)

2008-05-18 05:20:33 | アーツマネジメント
昨日書いた記事の続き。 → 互酬経済省(1) (2008/05/17) 「互酬経済省」というのはあまりにも耳慣れない言葉なので、「何それ?」という反応で終わってしまう恐れがある。 そこで、もうちょっと、世間で普通に使われている言葉がないかと探してみると、すぐに「サステイナブル」という言葉を思いつく。「サステイナブル経済省」だったら、少なくとも意味はわかりやすいのではないか。 あるいは、環境 . . . 本文を読む
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互酬経済省(1)

2008-05-17 00:33:19 | アーツマネジメント
昨16日夜から、東京大学文化資源学公開講座「市民社会再生」の2年目の授業が始まった。 → 東京大学文化資源学公開講座「市民社会再生」ウェブサイト 思いついたことを忘れないよう、ごく簡単にメモしておく。 日本の文化政策のあり方が議論されるようになったのは比較的最近のことで、その最初の時期から数えると、これまで約20年ほどが経過している。 この間、日本にも文化省をおくべきだという議論があったの . . . 本文を読む
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国の特別会計予算

2008-05-11 20:57:11 | アーツマネジメント
ひとつ前の記事の続き。 現在の年金制度の運用には40兆円以上のお金がかかっているはずだ、ということを確かめようとして、そのことを示すデータをさっとネットで調べようとしてみたのだが、これがなかなか勝手がわからず、結構苦労した。 社会保険 支出 歳出 社会保障 などのキーワードでググってみても、そこに示される検索結果からは思うようなデータになかなか行きつかないのだ。 結局、財務省の平成20年度予 . . . 本文を読む
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調和の美学

2008-05-10 17:53:14 | アーツマネジメント
本日10日の朝日新聞の「異論 新論」というコラムに、東大准教授の赤川学という人が、おもしろい意見を載せている。 このコラムは、見出しが右上と左下に2つつけられていて、ひとつは、「『少子化対策』はやめよう」、もうひとつは、「人口減前提にした制度設計を」となっている。 赤川氏が指摘しているのは、母親になりうる年代の女性人口そのものが減っているのだから、現在あれこれと行われている施策が最大の効果をあ . . . 本文を読む
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自爆的選択(文化をめぐる象徴闘争の視点から)

2008-05-05 13:35:36 | アーツマネジメント
「ソフトパワー」という概念は、一般にはまだ馴染みがないものであろう。 これは、クリントン政権のときの国務次官補であったジョゼフ・ナイ(ハーバード大学教授)が唱えた概念であり、国際政治理論として、「強制や報酬ではなく、国の魅力によって望む結果を得る能力のことで、具体的には、その国の文化、政治的な価値、政策の魅力を指す」とされる(慶応義塾大学の渡辺靖教授による)。 → (参考)ソフトパワーとソーシ . . . 本文を読む
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文化は基本的な社会的インフラである

2008-05-04 17:19:05 | アーツマネジメント
4月29日付の読売新聞で山崎正和氏が大阪府の橋下知事の財政改革案を痛烈に批判している。 一部引用させてもらおう。 見出しは、「財政難 文化削る病弊/大阪の品格を問う」。 (略)大阪府の橋下新知事が就任早々、文化行政の"殲滅作戦"を宣言した。(略)かねてから府立の劇場も音楽ホールも持たない大阪は、これで一段と品格を落とすことになるまいか。(略)大阪の場合は、ことに宿痾(あ)が重い。戦後歴代、文 . . . 本文を読む
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