2001年の「文化芸術振興基本法」の成立を受けて、国の「文化芸術の振興に関する基本的な方針」が2002年12月に閣議決定されているが、同方針は、およそ5年を目途に見直す、とされているところから、いま、文化審議会では同方針の見直しのための検討が進められている。
以前に紹介したように、文化審議会文化政策部会で、見直しの「中間まとめ」が作成され、明日9月1日まで、意見募集が行われている。
→ 「文化 . . . 本文を読む
シアタープロジェクト札幌(TPS)「北緯43°のワーニャ」の東京公演初日(30日)を観劇。
私は、チェーホフの「かもめ」「ワーニャ伯父」「三人姉妹」「櫻の園」をこれまでにどのくらい観ただろうか。
多分、どの作品もほぼ均等で、これまで3~4回くらいずつは観ていると思う。
「ワーニャ伯父」(または「ワーニャ伯父さん」)はたしか今回が4回目だと思いながら観ていたのだが、回数自体もあいまいだし、以前 . . . 本文を読む
いまのところ、あまり実証的な根拠はないのだが、世代によってコミュニケーションのスタイルが違うのかも知れない、という話。
先日の新座市での「まちと文化を考える事例研修・交流会」というワークショップに講師として来ていただいた原聡一郎さんと当日雑談していたときに聞いた話だが、原さんの観察では、メーリングリスト(ML)とmixiに代表されるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は、似たような機 . . . 本文を読む
これまでに何度か紹介しているように、跡見女子大学の地元である埼玉県新座市では、「文化芸術振興基本方針」の策定を進めており、そのための市民検討委員会(私はその委員長を仰せつかっている)で基本方針(案)の中間まとめをつくったところである。
→ 新座市文化芸術振興基本方針(案)の考え方 (2006/08/09)
このあと、9月21日に第8回市民検討委員会を開いて市長に提出する最終答申案を決定すること . . . 本文を読む
昨年の「横浜トリエンナーレ2005」は、市民が現代アートに主体的に関わるという点で、それまでの国際展のあり方とはまったく違う興味深い展開を見せた。
→ 文化政策を市民から提案しよう (2005/12/23)
→ 「トリエンナーレからシティアートへ~市民が見た横浜トリエンナーレ2005」 (2006/04/22)
一昨年(2004年)発足し、私もそのメンバーのひとりである市民ボランティア広報グ . . . 本文を読む
先日、たまたま中央線の某駅近くで同僚の M さんと飲んでいたら、横合いから唐突に、見知らぬ女性(年格好から言うと中年女性というべきだろう)から、蜷川幸雄演出の舞台をどう思うか、と話しかけられた。
やや面喰らったが、私は以前、東宝にいたときには、蜷川演出の舞台の広報担当を10年近くやっていたので、当然、話す内容はふんだんにある。それで、互いの知っている舞台について、ある程度あれこれと意見を交換した . . . 本文を読む
梅田望夫著「ウェブ進化論」によれば、「ロングテールは、インターネットの本質に関わるきわめて重要な問題提起を含む新語である」、という。
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる梅田望夫著筑摩書房このアイテムの詳細を見る
このロングテールという言葉、あるいはロングテール現象に関しては、最近、一般の新聞紙上でも紹介されるようになって来ている。
(最近は朝日新聞でも解説記事を読んだ気がするし、その前 . . . 本文を読む
ひとつ前の記事と(私の中では)少し関連がある話。
文化経済学会〈日本〉の機関誌に投稿する論文を来月末までに提出しなければならない。
去る6月の久留米大会で発表した中身(注)を元にして書くつもりではいたが、昨日に至るまでなかなか骨格が決まらなかった。
(注)→ 文化経済学会で「アートはソーシャル・キャピタルである」という考え方を発表 (2006/06/12)
ところが、たまたま、梅田望夫著「ウ . . . 本文を読む
先日のブログ記事に書いたように、国の第一次「文化芸術の振興に関する基本的な方針」(平成14年12月10日閣議決定)に関する見直しの作業が進行中である。現在、見直しに向けての「中間まとめ」が発表されて、それに対する意見募集が行われているところである。(8月4日~9月1日まで)
→ (参考)小林真理著「文化権の確立に向けて」 (2006/08/14)
明24日夜には、社団法人日本芸能実演家団体協 . . . 本文を読む
梅田望夫「ウェブ進化論」を読む。
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著者によれば、次の10年を動かす三大潮流は、「インターネット、チープ革命、オープンソース」だと言う。「チープ革命」とは、「あらゆるIT関連製品のコストは、年率30~40%の割合で下落していく」という現象のことをさす。コンピューターやインターネット関連の製品は、性能が格段に向 . . . 本文を読む